かわいいときれい
仕事の休憩時間に書いてみたり
きらりちゃんと初めて会った日以降、ちょくちょくお家に来るようになった。
鈴が翡翠達や僕に会いたいってよく言うみたいで、一緒にやってくる。
今日は皆で田中さんをモフモフしてます、ちょ~~~~癒し空間が発生して僕はずっと悶えてる。奈央に冷たい目で見られてるけどきにしないもんね。
きらりちゃんや、奏さんからオシャレを教わりながら妹たちを見てるの幸せが幸せで幸せなのが幸せでヤバイ。
特に鈴にお姉ちゃんぶってる翡翠と里兎がかぁいくてマジでヤバイ、奈央のこっちを見る目が犯罪者を見る目になった気がするけど気にしないし。
きらりちゃんのおかげで僕も結構ましな格好をするようになってきた、前までは夏は短パン半袖、冬は長袖長ズボン。
どこからどう見てもやんちゃな男の子スタイルでしたよ。
きらりちゃんと初めて会ったときに、僕の持ってる洋服を見てきらりちゃんが残念なものを見る目で見てきたのはいい思い出だね。悲しくないし…
「瑠璃もかなりいいか・ん・じになってきたわねぇ。やっぱり目標はお母さんかしらぁ?」
「ふぇ?違うよ」
お母さんときらりちゃんがお茶を飲みながら話しかけてくる、聞かれたことに素直に返したらお母さんがカップを落としかける。
え、なんでお母さんそんなにびっくりしてるの?
「僕の目標は田中さんだよ、綺麗でかっこよくて優しくてすっごいんだもん」
「私は田中さんに負けたのね。何がイケなかったの、いったい何が…」
「その返答はさすがの私もおどろきねぇ。お母さんも綺麗で優しいじゃないのぉ」
お母さんが割とマジの絶望してる、そんなにかなぁ?
「お母さんはすごいけど、目標にはできないかな~だって系統が違うもん」
「系統?系統ってどのあたりの事。教えて、お母さんになるべく詳しくすぐに教えて!」
なんかすごい食い付きだ、
「お母さんはふんわりかわいい系で、田中さんは綺麗系だもん。僕が大きくなった時にどんなふうになってるかわからないけど、かわいい系が苦手だから田中さんが目標なの」
「なるほどねぇ確かに系統が違うわねぇ。瑠璃が好きな系統とはかけ離れてるわねぇ」
「瑠璃だってレースやリボンが付いているお洋服似合うわよ、お母さんとおそろいの着ましょうよ」
似合う似合わないじゃないんだよね、こっちに来て8年だいぶ女の子に馴染んできたけれど心の奥底に男の意識があってスカートとかフリフリは遠慮したいんだ。こればっかりは大好きなお母さんの頼みでも受け入れられない、ごめんね。
「娘とおそろいの恰好するの夢だったのに、残念だわ。翡翠はかわいいお洋服来てくれるかしら」
ぐあぁ僕の心に罪悪感があぁぁぁ
でも嫌なものは嫌なんだよね、
「あ、そうだお母さんが僕みたいな恰好するのはどうかな?お母さんなら綺麗でかっこいい系のお洋服も似合うよ!」
「えぇお母さんには無理よ、そういうの似合わないわよ」
やだぁ困ってるお母さんかわいい、もう一押ししてみよっと
「大丈夫だよ絶対に会うよ、きらりちゃんもそう思うでしょ」
「そうねぇ素材は申し分ないしぃ、イメチェンしてみるのもいいかもしれないわねぇ」
きらりちゃんがバチコーンって音が出そうなウインクしながら、援護射撃してくれる。
乗り気になってきたみたいだしここでダメ押しだ!
「いつもと違うお母さんを見たら、お父さんも惚れ直しちゃうよ!」
「あら~そうかしら~、やだわぁどうしましょ」
頬を赤くしてそれを両手で押さえながら含羞むお母さん、これは破壊力がヤヴァイ。実際クラっときたからね。
明後日にお母さんときらりちゃんと僕で買い物に行くことが決定した。
これは家族が増えるかもしれない…
翡翠が唐突に一人部屋を与えられていたので、そっと察する。
これは家族が増えるかもしれない…
四神のお爺ちゃん
語尾に「の」ってつく方のお爺ちゃん。
この人のおかげで日本の魔動機は30年進んだといわれる。
大体の魔動機の基礎を設計しているが、面白そうなものを見つけるとほったらかしてしまうので利権関係は知ったこっちゃない人。
基本的に戦闘面で活躍すると二つ名がつくが、戦闘苦手なのに二つ名持になった稀有な例
「打ち出の大槌」が二つ名