のりでいきてるまわりも
お読みいただきありがとうございます。
琥珀は賢い(確信)
会社に行って知識を搾り取られ、お家で妹弟達とゴロゴロして、偶に戦場に行く
そして僕は出世したのだ!
放っておくと何するかわかんないって部隊長にさせられたんだ…
特殊部隊だよ、見張りが僕についてる特殊部隊
裏でこそこそ動いたりしてるけど僕の近況はそんな感じ
甘木君と命には偶に連れ去られるようになったけど、恥ずかしいのでちょっと言えない
エッチなことは何もないからね!
そんなこんなの毎日だけれど、平和だったんだよ?
でもね、目の前で妹達と弟とお母さんとお父さんが喧嘩しそうなくらいのテンションで言い合いしてるの
奈央はなんか余裕の笑みを浮かべて見守ってる
「どういう状況?」
「「「「「「「「誰が一番瑠璃を好きか話し合ってる」」」」」」」
「うぅ僕頭痛い」
「こっちにいらっしゃい、急にこんな状況見たらそうなるわよね」
「な、なおぉ助けてぇ」
「大丈夫よ私が一番瑠璃の事好きだから」
一瞬だった、そう瞬きもしてないくらいの一瞬
奈央が皆にもみくちゃにされてた
なぁに抜け駆けしてるんだ!!!
みたいな怒声が聞こえる、怖い
どうしよう、なにこれ、夢かな?また変な鬼に寄生されたのかな???
「埒が明かないので、これより瑠璃選手権を開催する」
「お父さん正気に戻って!」
「みんなで問題を出し合って一番正解したものを瑠璃選手権初代王座を与える」
「なにその王座、初代ってことはまたやる気なの??」
「会場の設営するから、明日集合するように」
「まってぇ会場ってなに、大々的にやるつもりなの、やめて!」
僕は無視され、地下の鍛錬場で設営が始まる
これが現実なら、鬼に寄生されてる方が何倍も良いよ!いやよくわないね
「さぁ始まりました瑠璃選手権第一回の開催です!司会は私国森雫、実況は瑠璃ちゃんです」
「国森さん暇なの?馬鹿なの?」
「瑠璃ちゃん良いよく聞くのよ」
「なにさ」
「こんなバカみたいな理由で家庭崩壊とか、妹ちゃん達が絶縁とか嫌でしょ」
「当たり前でしょ!!」
「じゃあこの状況を受け入れなさい」
「えぇぇぇぇぇぇぇ」
「では改めまして参加者を紹介します!なお、参加者多数のためチーム戦を行ってその後に個人優勝を決めたいと思います」
「多数?そんなに?なんで~」
「チームナンバー1 娘の事なら何でも知ってるぞ!両親チーム」
「わぁあんなにやる気出してるの戦場でも見たことなぁい」
「チームナンバー2 お姉ちゃん大好き!妹チーム」
「すごぉい何時もの仲良し感の中に出し抜くぞって意思がみえるぅ」
「チームナンバー3 ふ、余裕よ! 侍女と占い師チーム」
「ハーちゃん先輩!久しぶりだね、今度遊びに行こうね」
「チームナンバー4 ライバル?達が手を組んだ! 幼馴染と神人チーム」
「なんで甘木君と命まで参加してるのぉ」
「チームナンバー5 可愛い孫が手伝ってと言ったのだ! お祖父ちゃんと弟チーム」
「お祖父ちゃんを巻き込むとか琥珀は賢い」
「以上の5チームで争われます、妹チームは下手に分けると争いがおこるので纏めたわよ。人数差を他のチームがひっくり返せるか楽しみね」
「無事に終われば僕は何でもいいよ…」
問題が出ていくけど、何この問題
僕のプライベートじゃん、なんでこんなのが問題なの!!
僕選手権だから?やめてよ、本当にやめてよ
「中々の接戦となってるわね、瑠璃ちゃんここまで印象に残ったチームはあるかしら?」
「恥ずかしいですやめてくださいお願いします」
「なるほど、どのチームも頑張ってるものね!では次の問題です!瑠璃ちゃんの好きな食べ物はなんでしょう」
大体揃ってた回答がここでバラバラになった
両親は肉じゃが
妹達はお鍋
奈央とハーちゃん先輩は玉子焼き
甘木君と命は豚肉の生姜焼き
琥珀とお祖父ちゃん達はたくあん
「で、瑠璃ちゃんが一番好きなのはなにかしら?」
解答者たちが、解答者たちが!!僕をキラキラした目で見つめてくるぅ
なぁにその目、これでしょ!これが好きなんでしょ!って目で見てくるじゃん
「ん~~~~~~~~たくあんかなぁ?いつ食べても美味しいから」
琥珀がやったー!ってぴょんぴょんしてる、僕の心もぴょんぴょんするんじゃぁ
この後も琥珀が僕の好きな飲み物なんかの嗜好品の問題をバシバシ当てていく
なんでわかるのか皆が聞いたんだけど、
「お姉―ちゃは皆といるとニコニコみてるの、だからコーもお姉―ちゃ見てニコニコしてた時の食べ物と覚えてたの」
僕は見守る側に回りがちだけど、琥珀は僕のこと見ててくれたみたいだ
妹達も他の皆もなんか、プライドが崩れちった顔してたね
そんなこんなで琥珀とお祖父ちゃん達が優勝した
個人優勝はお祖父ちゃん達が譲ったことで琥珀だった
僕にわーいって走りこんできた琥珀を受け止める
はぁかわょ
「僕はここに宣言するよ、こんな大会二度と開催しないでね!恥ずかしくって恥ずかしくって僕もうヤダ」
不毛な大会はこうして幕を下ろしたのだ、二度とこの幕を上げてなる物か
僕は強く決意したのだった
瑠璃の好きな物
食べ物:たくあん
飲み物:紅茶(無糖)
お菓子:そら豆を揚げたやつ
憧れてる人:田中さん
以上抜粋




