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きんちょうのしゅんかん

お読みいただきありがとうございます。

瑠璃は自分の事になるとポンコツさんなんですよ

今日は家に甘木君と神人が遊びに来たよ、チーム組んで行こうちょくちょく遊びに来てたんだよね

自由に鍛錬できる場ってそんなにないんだ、いや全力で鍛錬できる場が無いって言うのかな

超絶強化された我が家の鍛錬場は、ちょっとやそっとの破壊力じゃ壊せないのだ!


「四神、俺何かしたか」

「甘木君どうしたの、別に何もされてないよ?」

「露骨に避けながらそう言われてもな…すまん考えてみたんだがわからないんだ、教えてくれないか」


逃げてた現実に引き戻されたぁ

翡翠に言われた日以降、僕は甘木君と神人をちょっと避け気味になった

前世込みで初老に差し掛かろうかって僕だけど、前世ではそれなりに恋愛した僕だけど

女性になっての恋愛と化したことないもんね、どうしたらいいのかわかんないもんね

甘木君に話しかけられても以前は馬鹿話出来たけど、意識しすぎちゃって挙動不信になっちゃう


「先輩俺にも教えてください、なんで最近避けるんですか」

「いや、ちがくて、これはその」

「俺なにか酷いことしちゃいましたか、ちゃんと謝りたいんです」


違うんだよぉなんかこう思春期が今更来ちゃったって言うか、気恥ずかしくなっちゃったって言うか、今までの人生思い起こした結果恥じらいが群れで押し寄せて来てるんだよ

そんなこと言えるわけないじゃん

僕がアタフタしてると、琥珀がトテトテっとやってきて


「姉―ちゃ困ってる、兄―ちゃたちだめだよ」


きゃー僕の天使様はカッコいいなぁ


「琥珀だめだよお姉ちゃんは直ぐ逃げようとするからこっちにおいで、お兄ちゃんたちとちゃんとお話ししないともっと困ることになっちゃうからね」


ぎゃー僕の女神様は容赦のかけらもないね

琥珀はそうなの?って首をコテンってしてから、翡翠の方に行ってしまう

待ってぇ僕を助けてぇ

ぬわぁもうどうにでもなれだ!

よく言うじゃんあれだよあれ、女は度胸女は愛嬌女は拳って!


「ああああのさ、ふふふ二人に聞ききききたいことがありゅんだけりょ」

「落ち着け、凄いことになってるから落ち着け」

「先輩何か飲み物飲みます?」

「だだいじょぶう問題にゃいぴょ」

「ダメだこれは、おーい翡翠ちゃん四神を助けてやってくれー」

「やだーーーー」

「翡翠!!??」


僕はギョッとして翡翠の方を見るけど、翡翠は凄いわくわくした顔してる

ニヨニヨしてる、他の妹達もめっちゃニヨニヨしてる

見方は誰かいないのかって辺りを見回すけれど、頼れる奈央は…奈央?


「え?なになんで?奈央どうしたの、ちょっと大丈夫?」


香奈さんに占め落とされてる…犠牲になったのだ…

しかしこれは本当に逃げ場がない奴だ、もう一度覚悟を決める


「二人は僕の事どう思ってるの?」

「おぉまじか」

「え?先輩の事ですか?」


リアクションが違うね


「誰に言われた?どこから聞いた?」

「あ、甘木君近いよ近い!」

「わ、悪い。四神が自分で気が付くわけないんだ、誰が言ったんだ全く」

「僕の事馬鹿にしてる?」

「ある意味ではそうだな、自分の事を不当に低く見積もって全く評価しない所は馬鹿にしてる」

「辛辣すぎる、本当に辛辣すぎる」

「はっきり言わないと解らないんだからしょうがない、四神は変なところで…変なところは一杯あるが本当に自己評価が低いからな」


なんだろうね、好きとか嫌いとかの話しようと思ったらめちゃめちゃに言われてる

くっやめて!


「で、誰に言われた」

「翡翠に言われたよ」


はぁぁぁ~ってため息ついた甘木君は


「そうか、まぁそのなんだ。俺は昔から四神瑠璃に恋してる、好きだ」

「ふわぁぁぁぁっぁ」

「ほら、こうなるってわかってたから言わなかったんだ。落ち着け深呼吸しろ、翡翠ちゃんこれ以上は無理だ助けてやってくれ」

「はーい」


僕は顔から火が出る位真っ赤になった、全身真っ赤だね

そんでもってキューって気絶した


「で、命はどう思ってるんだ?」

「え?尊敬はしてますけど、恋愛対象じゃないですよ」

「そうか」

「甘木先輩が応援するんで頑張ってください。でも俺自分から告白ってしたことないので応援しかできないんで」

「命お前って結構やな奴だな」

「どのへんがですか!?」

「さらっとモテるとかいうあたりだよ」

「なんでしたっけ、幼馴染は負けフラグって言いますよね?」

「やっぱり嫌なやつだなお前」





「ひひひしゅぃぼくどうしちゃらいいにょ」

「そうだねお姉ちゃんはまず落ち着こうね、お兄ちゃんたちはもう帰ったから大丈夫だよ」

「でもぅぼくぅ」

「姉さん可愛い、今までにない可愛さ」

「これは良い、もっとお姉ぇちゃん恥じらって」

「ダメですわよ、また気絶しちゃいますわ。姉さまが望む結果を思い描けばいいのですわ、その結果に向かっていける人を考えるのです」

「れ、恋すごい…流石婚約者持ち」

「何言ってますの?もう結婚しましたわよ?」

「なななななんだって!お姉ちゃんはそんなこと許しませんよ」

「はいはい、元気になったのでしたら考えてくださいまし」


妹達の掌の上でコロコロ~される姉とは僕の事さ

お母さんはニチャ~って笑ってるし、お父さんはハンカチ噛んでキーってしてるし、奈央はお人形さんみたいな目で虚空を見てるし

よし決めた!


「とりあえずみんなでお風呂入ろう、切り替えないと僕は無理」


妹達とお風呂入って癒されて、後で考えよう!うんそれが良い!!


四神家のお風呂

広いデカい凄い

浴槽は檜で6人くらいまでなら一緒に入れる

魔力が漏れ出てたまに神々しい光を放つ不思議な湯になる

瑠璃は今日のお風呂は言いだしが出てるね!なんて言ってる

流石に飲んだりはしてない

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