なにがどうしてこうなった
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リザルドになります
僕はたまちゃんを正座させて説教をしている?
説教って言うか罵声も浴びせてるのでこれは詰ってるのかもしれないね
奈央になんでこうなったか教えて欲しいって言われたので、説明を始めることにした
「雑な偽物を倒して進んだらよくできた偽物がいたんだ、それも倒して進んだよ。そうしたらねアタフタしている鬼神様と、戦ってる翡翠と贋作者がいたんだ」
「なるほど、随分はしょられた気がするけれどそれで?」
「とりあえず最高戦力が何してるの?って聞いたらねどちらが本物かわからないのじゃ、間違えたら瑠璃が悲しむから手が出せないのじゃぁなんていうわけ」
「私も琥珀と四方喜が居なければ騙されていたから、それは仕方ないと思うわ」
「そうかなぁ?一目瞭然だと思うんだけど。で、とりあえず僕が本物と偽物を判断して贋作者を攻撃するようにたまちゃんにいったんだ」
「瑠璃ならわかるでしょうし、良い判断だと思うわね。でも不思議ねここまでだと瑠璃が飛んでくる流れではないと思うのよ?」
「でしょ、そこで討滅して終わりだと思うじゃん!なのにこの馬鹿鬼は倒すつもりじゃない一撃を入れて贋作者を吹っ飛ばしたんだよ、あれかなやっぱり鬼同士仲間意識かな?」
「ち、違うのじゃ、聞いてほしいのじゃ」
「いいよ、聞いてあげる。変な理由だったら許さないからね」
「前に力加減を間違えて瑠璃に大怪我させてしまったのじゃ、同じことをせぬようにより力を縛っておったのじゃ」
「なるほどね~も~~~~~~~~~~~~~しょうがないな許してあげるよ、結果的に琥珀も四方喜も怪我してないしね」
「大まかには分かったんだけれど、なんで瑠璃が飛んできたかはわからないわね。それに私の心配はしてくれないのね」
「えぇどうしたの奈央?ちょっとだけど翡翠が戦ってるところ見てたから、奈央だったら絶対大丈夫って思ったんだよ」
「そぅそういうことならいいのよ」
「あ、それでね僕が飛んできたのはたまちゃんに投げてもらったからだよ。なんか嫌な予感がしたからさ、すぐに追いつくようにたまちゃんに言って先に投げてもらったの」
「流石瑠璃ね、発想が頭悪いわよ」
「ひどぉ~い助けに飛んできたのにさ、もうちょっと言い方があるでしょ」
「でも翡翠を置いてくるだなんて、瑠璃にしては思い切ったわね。怪我していたんでしょ?」
「かすり傷くらいだったし、皆もいたからね。贋作者とバチボコのスデコロしてたんだよ?むしろなんでかすり傷で済んでるか悩むレベルだったよ」
それはもう凄かったんだよ、なんか壮絶な笑顔で殴りつけてる翡翠は凄かった
何て言うの神々しさがあっていつもと違う一面が見れて、お姉ちゃん幸せだったよ
なんか里兎達はひいてたけどさ
「あのねたまちゃん」
「な、なんなのじゃ」
「たまちゃんは呑兵衛みたいに色々できないし、馬鹿だし、どうしようもないでしょ」
「酷いのじゃ、そんなに言われたらわらわだって泣くのじゃ」
「でも無邪気さがあって綺麗で可愛くって素敵でしょ」
「急に褒められるとわらわの情緒壊れるのじゃぁ」
「そんなたまちゃんが力加減と考えるんじゃない!たまちゃんはそんなちっちゃいこと考えちゃダメ!」
「そうなのじゃ?でも瑠璃に怪我させてしまったのじゃ」
「あれは僕も悪かったから良いよ、もっと頭の中を空っぽにしてないとたまちゃんがたまちゃんじゃなくなっちゃうでしょ」
「そうなのじゃ?わかったのじゃ!!」
「凄いわね、鬼神にそんなこと言えるのは瑠璃だけよ。そういえばもう一つ聞いても良い?」
「ん?なに?
「なんで翡翠が怪我してるのかと思って、玉藻の前がいらっしゃるのにおかしいでしょ?力を抑えていたとはいえ変な話じゃない」
そういえばそうだ、なんで翡翠が怪我して偽物作られてるの?
僕はたまちゃんを睨みつける、それはもう情念を込めて睨みつける
「まつのじゃ!訳があるのじゃ!そんな目でわらわを見ないで欲しいのじゃ」
「言ってみて」
「わらわも迎撃の体制をとっていたのじゃ、そしたら庇われたのじゃ」
「はぇ?たまちゃんが庇われたの?」
「そうなのじゃ、庇われるなんていつ以来かもわからないほど昔の事だったのじゃ。それで動けなかったのじゃ…」
「けっ大きな胸の前で人差し指をつんつんしてしょんぼりアピールしやがって!あ、ちがうちがうそんなことがあったんだね」
本音が出ちゃったいけないいけない
「つつましやかな瑠璃の胸も良いと思うのじゃ重くて大変なのじゃ」
「へぇ…ちょっとたまちゃん胸張って」
「こうなのじゃ?ひゃん」
僕は善意で、そう!善意でもってたまちゃんの胸を叩く
邪魔なんでしょ削ってやらぁ!
「落ち着いた?ダメよあんなことしちゃ」
「僕は落ち着いてるよ。そう例えるなら冬眠を無理やり起こされた熊くらい落ち着いてる」
「ダメじゃない!もう本当にもう」
ジタバタ暴れるけど奈央が放してくれない
敵だぁでっかい山は僕の敵だぁ
「お姉ちゃん何してるの?」
「翡翠!大丈夫?もうどこも痛くない?平気?」
「うん、もう大丈夫とっても元気だよ。全力で戦うのって気持ちいいね」
治療を終えた翡翠が帰ってきてにこやかに言ってくれた
僕の妹は武闘派可愛いなぁ~
「どうしよう、姉さんも翡翠もちょっと怖い」
「瑠璃姉さまだけだと思ってましたに」
「今更二人とも何言ってるの、あんなお姉ぇちゃん達でも鈴達の姉ぇちゃんだよ」
まって、何故か妹達の好感度下がってるんだけど
え、どうしよう困るし嫌だしどうしよう
ちょっと行き過ぎたシスコンな僕とバーサーカーな翡翠なだけじゃない
…普通に考えたら怖いかもしれない
庇った理由
ついとっさに動いちゃった
ただそれだけ、翡翠にとっては玉藻の前だろうが守れるタイミングなら守る存在
周囲を守って大暴れする実力がバッチリあるので、ついやっちゃうんだ




