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おおおにときょうき

お読みいただきありがとうございます。

瑠璃のやべぇ所が出ております

「おねーちゃおねむ?」

「よもといっしょねる?」

「ん~眠くはないかな、ボーっとしてただけだよ」

「こーもぼーっとする」

「よももいっしょぼーとする」


ぽけーっと三人で縁側に座りボーっとしてる

お盆なので現在僕達は殺生石に居ます

翡翠達はたまちゃんに訓練してもらってるんだけど、琥珀と四方喜を僕が見てるんだ

たまちゃんでも僕を強くできないし、二人を確保してないとトテトテとどこにでも行っちゃうからね

好奇心旺盛な二人だね、微笑ましい


「瑠璃お茶入れたわよ」

「ありがと~」

「ぐでぐでになってるわね」

「そりゃそうだよ、温泉に浸りきってふやけてぽけーっとしてるんだもん。脳で考えて喋って無いね、自信ある」

「はいはい、琥珀と四方喜もっこっちにいらっしゃい。ジュースがあるわよ」


わーいと奈央に走り寄っていく二人、もので釣るだなんて!

僕ののんびり幸せ空間が奪われてしまった


「姉さま大変ですの!」

「ほわぁっ!!!!」


足元の影から恋が飛び出してきた、普通にびっくりしたよもぅ


「どうしたのそんなところから?」

「贋作者がでて、それでそれで」

「えぇこんなたまちゃんのお膝元で!?」

「そうですの、度胸が凄いのですわ」

「で、何が大変なの?たまちゃんが何とかするっていうかしたでしょ?」

「なんとか出来てませんの!翡翠姉さまに化けてしまって、どれが本物かわかりませんの!」

「奈央はここで琥珀と四方喜を守ってて、ボブ行くよ」

「こっちですわ!」


恋に案内されて裏山の鍛錬所に行くと凄いことになってた

翡翠の姿かたちをしてるのが200体くらいいるんだよ


「姉さん落ち着いて、本物を教えて欲しい」

「翡翠お姉ぇちゃんがいっぱいだからって、取り乱しちゃダメだよ」

「何言ってるの二人とも、こんな美しさも可愛らしさも優雅さも愛らしさも何もかも足りない出来損ないが翡翠?本気で言ってる?友達だよね、なんで一目見て偽物だってわからないの?」

「「え、こわい」」

「ボブ、ここに居るのは全部偽物だよ消して。こんな出来損ないをいつまでも僕の前で生かしておかないで」

「畏まりました」

「たまちゃんは何してるの?見当たらないけど」

「贋作者の本体を追っていったよ」

「そっか、ここを片付けたら僕達も行こう」

「姉さん、本当にここに居る翡翠は全部偽物なの?」

「里兎よく聞いてね。僕が!この僕が!!翡翠を見間違えるとでも本気で思ってるの?怒るよ?」

「うぅ思わないです」

「そっかならなんでそんなこと聞くのかな?ねぇ、なんで?ねぇ?」

「ごべんなざい」

「姉さま!落ち着いてくださいまし、里兎姉さまは悪くありませんわ。私達だって偽物だと思っていますわ、でも万が一があってはと思っただけですの」

「あぁごめんね里兎、僕もちょっと頭に血が上ってたみたい」

「ぅぅ、うん大丈夫。でも一つだけ聞いていい?」

「いいよ、なにかな?」

「もし、今回みたいに偽物が出た時に翡翠じゃなくて私達でもすぐにわかる?」

「何当たり前のこと言ってるの?わからないわけないでしょ、大事な妹達なんだから」

「そっか、うん、もう大丈夫!」


パイルバンカーでザッシュザシュドゴォ!と貫いていく

皆は何でか知らないけど、戦いにくそうにしてる

こんな似てない偽物に何を躊躇う要素があるんだろう、僕にはわからないね


「76点、こっちは34点、おまえは15点だ舐めてるのか!お、こっちは割といい感じ84点」

「里兎お姉ぇちゃん、採点しながら偽物を倒していくお姉ぇちゃんが怖いよ」

「大丈夫安心して、私も怖い」

「なんですの心がおかしくなりそうですわ、なんで姉さまはあんなに平然と出来るんですの」

「自信があるんだと思う、絶対に見間違えないって自信が」

「お姉ぇちゃんには負けるけど鈴達だって、翡翠お姉ぇちゃんの事大好きだもん。負けない!」

「うん、普通は大好きだから手が止まるはずなのに容赦しない所が怖い。翡翠がここに居なくてよかったかもしれない」


なんか妹達が会話してるけど、気にしてる余裕はないね

この偽物結構強い、僕だと普通に苦戦しちゃうレベルだ

難なく倒せる皆は本当に強くなったんだね

20分くらいかかって殲滅した後、たまちゃんの後を追う

暫く走っていくと、二人のボロボロな姿の翡翠が出てきた


「「お姉ちゃん、こっちが贋作者だよ!倒すのを手伝って」」


二人して互いを指さしてる

そっかぁそう来るかぁ


「これは本当に見分けがつかないよ、姉さんどうしよう」

「大丈夫大丈夫僕に任せて」


スタスタと翡翠達に近寄り、片方にパイルバンカーを打ち込む


「お姉ちゃんなんで…」


そう言って倒れこむ翡翠


「よかった!お姉ちゃんならわかってくれるt」


喋りかけてくる方にもパイルを打ち込む!


「うぁ痛いよお姉ちゃんなんで」

「うるさい!造形はよくできてても愛らしさが足りない!!やり直し!!!」

「そんな理由でバレるなんて…」


偽物二体を打倒して妹達の方を振り返ると、後ずさってる?

え?なんで?なんで僕から離れるの!!


「姉さんの事を怖いと思ったの初めて」

「どう見ても翡翠姉さまでしたわ!それを躊躇いもなくあんな、あんな」

「流石に怖い、ちょっとどころじゃなく怖いよ」


なじぇ~?

贋作者

髪の毛一本、血の一滴でも摂取出来たら相手の偽物を作る

力を注ぐほど本人の能力、容姿に近くなる

実際問題、親族や身近な人の精巧な偽物が襲ってきて即座に反撃できる人はほとんどいない

今回無謀にも玉藻の前に挑戦してきたのは…

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