いきおいがすごいよにん
お読みいただきありがとうございます。
映像やお話の中でのBBQは良いなぁと思いますが、実際にはしたいと思わない系です
炭火は欲しいけど外行く必要って思っちゃいます
御仏さんの運営する孤児院にお邪魔して、そこでバーベキューをすることになったんだ
どれくらい人がいるか聞いたら270人だって
全員息子か娘だって言うんだから驚きだよね
さっきのお店で暴言を吐かれてた子も、帰り道で見つけて拾ったんだって
「っけ、なんだお前ら人数聞いてビビったのか。やめとけやめとけ帰って良いぞ」
「よーし奈央!ボブに連絡してトラック持ってこさせて、この辺の肉と野菜を買い占めだー」
「せんぱーい俺と甘木先輩で調理道具買ってきますね」
「ホームセンター行くならトラック借りておいて、5t車まで私も運転できるから」
「瀬場須って何でもできるな、凄いよ」
「ご主人様が何言いだすかわからないんだもの、でも準備しておいてよかったでしょう」
「確かにな、よし命!金額なんて気にするな買えるだけ買うぞ!」
「任せてくださいよ俺だって滅多にお金使わないんで余ってるんです」
「皆いい、30分で準備するよ!子供たちが僕らの事を待ってるからね!」
唖然とする御仏さんを放置して僕らは動き出す
お金ならいくらでもあるからね、使わないと税金に持ってかれちゃうもん
慈善事業じゃないもんね、税金対策だからね
30分で大量にいろいろ買って、孤児院に向かう
「なんだおめぇら、なんでこんなことしやがる」
「暇なので!」
「違うでしょう、税金対策でしょう」
「いやいや打ち上げのはずだろう」
「良い先輩なんですけど困った人達ですよね」
「だぁくそ、こっちのペースが狂っちまう」
ちょっと古めのマンションに到着、ここが孤児院なんだ~
なんか女の人がこっちに走って来る、なにかあったのかな?
「この馬鹿、遅くなるならちゃんと連絡しなさいよ!」
「おぅわりぃな日向、またガキ拾っちまってな。それでそこの変なのが押しかけて来たんだ」
「だぁかぁらぁ連絡しろって言ってんでしょうがーーーーーーーーーーーーーーあんたが早く帰ってこないとみんな心配すんのよ!」
「おうわりぃな、日向も心配かけたな」
ちょっと乱暴に日向さん?の頭を撫でてる
ちょ、やめてよお客さんの前で!とか言ってるけど満更でもなさそうだ
こ、これがラブコメの波動!御仏さんも気づいてるけど気づいてないようにふるまってるっぽいし日向さんは言い出せないって感じだし
「僕ここ通う」
「趣味が悪いわよ瑠璃。代わりに私が様子を見に来るわよ」
「何言ってるんだ二人とも…」
御仏さんの子供たちも総出でバーベキューの準備をしていく
マンション1棟だと思ってたんだけど、周りのマンションも所持してたみたい
そこかしこで楽しそうな声が聞こえてくるね
「先輩先輩、楽しくないですか?」
「はぇ?何言いだすの?楽しんでるけど」
「先輩の事だからもっとテンション高くなると思ってたんですけど」
「僕を何だと思ってるの?」
「小さい子が好きなんですよね?」
「違う!僕は可愛い妹が好きなの、小さい子は別に好きじゃないよ」
「まぁそう思うわよね、私だってそう思ってたもの。瑠璃はロリコンショタコンではなくて、シスコンブラコンファザコンマザコンなの。小さい子なら何でもいいってわけじゃないのよ」
「そうなんだよなぁ小さい子のお願いとか何でも聞きそうなのに、普通に断ってるの見て驚くことがいまでもあるからな」
「しょうがないでしょ、愛情を維持するのだって体力使うんだよ!小さな子に全部愛情注いでたら僕死んじゃうよ」
「注ぐ愛情が異常な量なだけなんじゃないですか?」
おかしい、打ち上げのはずなのに僕の事を虐めてくる
なんだよなんだよ!
むしゃくしゃしてきたので、僕たちが使っている網前面に玉ねぎを大量投入する
「ちょっと瑠璃何してくれてるの?お肉焼けないんだけど?」
「みんなが虐めるからいけないんだもん、あめ色になるまでじっくり焼いて心落ち着けるんだもん」
「網でやることじゃないだろう…」
「先輩この玉ねぎ半分貰ってもいいですか?あっちで焼きそば作ってきます」
「うんいいよ、ちょっとやりすぎたから上手く使って」
反省しつつ玉ねぎをモグモグしてたら、神人が焼きそば作って持ってきてくれた
意外だったけど普通に美味しかった
「神人って料理出来たんだね、イメージなかった」
「先輩の俺へのイメージってひどすぎる気がするんですけど?」
「四神は命にだけ偏見がひどいよな」
「あれらしいわよ、顔が良いから碌な奴じゃないって思ってるらしいわよ」
「まぁ細かいことは良いじゃん、〆も食べたし花火しよ」
御仏さんが片づけはしてくれるらしいので、火の扱いだけしっかりとやってそのまま帰った
バーベキューセットは寄付しておいた、何かの時にはまたつかわせてもらおうっと
御仏と日向
大体いつもあんな感じでイチャコラしてる
他の人からははよくっつけと思われているが、両人ともに一歩を踏み出さない
日向は最低な場所から御仏に助け出された、その頃から好きだが自分が御仏に相応しいか悩んでいる
御仏は助けた女の子が自分に惚れてると気づいているが、妹or娘と思っているので素直に好意を受け入れることをしていない




