しゃかいのうら
お読みいただきありがとうございます。
色んな所で見かけるタイプの人登場
先輩聞きたいことがあるんですけど」
「ん~なに」
「いつまで戦場に来るんですか?来なくていいですよ」
「あ゛ぁん、なんだぁ喧嘩打ってんのか、また天狗の鼻が伸びてきたのかな?へし折るぞ」
「違います!違いますって!!」
「いやぁ今のは命が悪いだろ、いきなりそんなこと言ったら怒るぞ普通」
「いやいや、甘木先輩も来なくていいですよ」
「ははは、なんだなんだ俺はもう超えたからいらないってことか…なめんな!」
「なんでそうなるんですかぁぁぁぁ」
「神人が悪いからでしょう、まったく急に何言いだすのかと思えば挑発だなんて」
「えぇぇ瀬場須先輩も来なくていいのに来てるじゃないですか」
「うふふ、面白いわね貴方。初めて面白いと思えたわよ、良いわね挑発に乗ってあげましょうか」
「なんでですか、皆さん落ち着いて!」
「よーしわかった神人がどんな言い訳するか聞いてやろう」
「ありがとうございます!あのですね、俺今年21になるんですよ」
「まぁった唐突な自分語りしてる」
「今回は必要な事なんですって!20になるですよ、皆さんは22になるんです」
「女性の年齢をそんなに大声で言うだなんて感心しないな」
「一個上なんだから良いでしょ!?だぁぁもう!だから、皆さん徴兵義務終わってるじゃないですか!」
「「「はっ!!??」」」
「それなのに部隊章何時までも徴兵章だし、返納しなきゃダメですよそれ。気が付くの忘れた俺も悪いですけど」
「そういえば…戦場でて何年だっけ」
「3年目ね…」
「すっかり忘れてたな、返納期間過ぎてるよなこれ」
「俺の所には徴兵終了の打ち上げしようって連絡今から来てるんですけど、こなかったんですか??」
「ぐぁぁぁぁ」
「え?先輩どうしたんですか!」
「瑠璃に打ち上げするような友達がいるわけないでしょ!酷いこと言うわねこの神人は!」
「いや、瀬場須お前も大概だぞ。そういえばそんな連絡が来てたような気もするな」
「駄犬は行かなかったのね」
「なんか流れで戦場出てたら、開催日だったみたいだな」
って会話をした後で、国森さんに連絡したんだけど前代未聞って言われた
普通は早く終われ早く終われって祈るような期間よって言われた
突拍子もないことする二つ名持ちだってその辺は最低限やってるって言われた
国森さんに言われた!半笑いで言われたあの国森さんに!!
「じゃあ打ち上げ行きましょうよ、今日の担当が終わったら。区切りは付けたほうが良いですよ」
「うん、そうだねそれが良いね。でも神人、言い方ってものがあるでしょ」
「だって先輩稼いでるし多才だし、戦場来る必要ないじゃないですか」
「そうね、それは確かにそうだわ。家に閉じ込めましょう、扉が一人で開けれないから簡単に監禁できるもの」
「奈央が怖い、助けて。やだやだ僕いろんなところ行きたいよ!」
「大丈夫だろ、翡翠ちゃん達が放っておくはずもないし」
「甘木君、気安く翡翠をちゃん付けしないでくれるかな?」
「俺は四神のテンションの上下も十分怖いよ」
特に何も起きることなくその日の勤務?時間が終わって帰宅する
何処かで打ち上げだーってなったけど僕と奈央はまだ禁酒解除されてない
甘木君も神人も理解してくれて、とりあえず良い肉食おうぜ!ってなった
「はぇ~高級なお店ってこんな風になってるんだね」
「この格好だと場違い感があるわね」
「命に感謝だな、神人様のお力ですんなり入れたし」
「そんな言い方辞めてくださいよ、まぁでも力も使い方次第って習いましたしね」
「良いこと言うね誰に習ったの?」
「先輩にですよ」
「そんなことしたっけか?」
「したんですよ、全くこの人は」
お喋りしてたらお店の入り口が騒がしくなってきた、なんだろうね
「困りますお客様、そのようなみすぼらしい恰好は当店ではお断りしています」
「あぁんんだこらぁ、金ならあるんだ飯食わせろや」
「お金の問題ではありません、だいたいなんですかその薄汚れたガキは。臭いも酷いじゃないですか、当店にはいま神人様がいらっしゃってるんですお帰りください」
「テメェじゃ話に何ねぇ三郎呼べや」
「三郎?あ~先月解雇した三郎ですか、こんなのと繋がってたなんて切っておいて正解でしたね」
「もぅいいよおじさんぼくおなかへってないから」
やり取りが聞こえてくる
「あの子は多分孤児だね」
「そうだな、最近は減ってきてるって聞いたが」
「戦場で両親が亡くなったり、片親で育てられなくて捨てられてしまったのかしら」
「先輩すいません俺急に安っぽい肉を無限に食いたくなってきちゃって、この店出ても良いですか」
「ふふ、良いよ。確かにここだと違う気もするね」
「そうね、雰囲気が合わないわね」
「打ち上げだから人数多いほうが良いよな」
「ありがとうございます」
僕達は別のお店に向かうために席を立つ
入り口で騒いでた人が慌てて近寄って来たけど、この人が支配人さんだったんだね
なんかいろいろ言って来たけど神人が、子供に悲しい顔させる店でこっちが満足できるとは思えないですねって言ってた
揉めてた人達に一緒にご飯行きましょって誘ったんだけど
「っざけんな、施しなんざいらねぇ」
「違いますよ。今俺はうっかりな先輩たちの打ち上げしようとしたんですけど、人数多いほうが楽しいと思って」
「頭おかしいのかテメェ」
「頭おかしい人はあの人ですけど、いい人ですよ」
「おいコラ!なんで僕を指さした舐めてるだろ!神人おまえ僕の事そう思ってたのか」
「はいはい、瑠璃は落ち着きましょうね。よく自分で言ってるじゃない、本当の事で怒っちゃダメって」
「狂ってるわけじゃないんだ、思考が偶におかしいだけだ。大丈夫だぞ」
「ふ、二人までぇ」
「変な奴らだ、ったくよ」
凹まされた、僕の胸みたいに…凹んでないもんあるもん、あるもん…
あれ、この見るからに世紀末なモヒカンでヒャッハーって感じの人見たことあるな
「あーーー銀の錬金術師さんだーーー」
「あぁん?んだ知ってるのか俺の事」
「僕この前、税金対策で融資しようと思ったら断られましたから。僕は四神瑠璃、叡智の義腕なんて呼ばれたりもします」
「お~妹狂いな聞いたことあるぜ、しっかしお前みたいなやつの融資だったら断ることは無いと思うんだがなぁ」
「え、色々聞かなきゃいけないことが増えたんだけど…」
「ちょっと瑠璃この人知ってるの?」
「うん、この人は御仏善助さん。銀の錬金術師って二つ名持ちで、孤児院の経営者だよ。孤児院の子供たちを全員養子にしてしっかりと社会に送り出してる凄い人」
「余計なこと言うんじゃねぇ!ガキみたいな弱い奴らは守ってやんなきゃ五月蠅くて仕方ねえだろ。しっかしテメェ何て名前で融資申し出た」
「え、僕の会社名義だったはずなのでシスタープリティかな?」
「ざっけんな!そんなふざけた名前で100億も融資って話来たら裏があると思うに決まってんだろうがこのボケ」
「それは瑠璃が悪いわね」
「間違いなく四神が悪い」
「先輩何してるんですか」
なんでーーー?
御仏善助
戦闘方法は合掌したのち地面に掌を押し付け色々な物を錬成するってわけではなく、身に着けているシルバーアクセを使った錬成
費用が掛かるので使わない、だいたい斧を使って戦っている
孤児を拾ってきては養子にして、教育と家庭を提供し続けている
大家族の家長である
ヒャッハーとは言わないが、言ったら絶対に会う見た目をしてる
馬鹿な名前の会社からおかしな額の融資話が来て、断ったことがある




