りょうせいばい
お読みいただきありがとうございます。
昔から言います、喧嘩両成敗
昔から言うことには従ってみようと思います
「あ、あの聞きたいことが」
「なんでしょうか?」
「なんでボブさんはご当主様を呼べたんですか、私は瑠璃が怖く感じちゃって言われたことをするしか出来なくって」
「ははは、それは年の功ですよ。人生経験の差ってことだね」
「でも、私が出来なきゃいけなかったんです。ずっと側にいたんだから私が…」
「今回は仕方ないさ、普段怒らないお嬢様が怒って慌ててしまったんだろう。それに恥ずかしい話だけれどね、ああ言う風になった時にどうしたらいいかよく知ってるのさ」
「恥ずかしい?凄い事だと思うのですけど」
「ちょっと前までの自分がそうだったからねぇ私がお嬢様の立場で、止めてくださった皆様がカイルや他の仲間たちだったんだ。だからわかるんだよ」
「それでも、そうやって実に沿って役立てられるのは凄いですよ!」
なんか奈央とボブが盛り上がってる
それはそれでいい事なんだけど、助けてくれないかなぁ~~~って僕思うの
今ね、ショッピングモールにみんなできてるんだ
僕ってばフリッフリでフリッフリな洋服着てるの
見られてる、周りの人達からすっごい見られてる
帰りたいよぉぉぉぉ
あの後お祖母ちゃん達にお母さんはボコボコにされてた、翡翠が力の使い方を間違えた時と同じだね
なんで肉体言語でやるんだろうって疑問だったんだよ、ちゃんと話せば翡翠はわかってくれるもん
遺伝というか家伝というかそんなのだったんだね、僕ビックリしてげんなりしちゃう!
「実戦を退いた母さん達には私の結界破れないんだから、無駄なことは止めましょう。なぁ~んていうんだもの~お祖母ちゃん本気出しちゃったわ~」
「生意気なこと言われちゃね、こっちも意地ってもんがあるさね。いい運動になったよ」
「大体ね~振烈脚と~相性が最悪なのにかてるわけないのよねぇ~」
「振動の周波数を自在に操ってぶっ壊すからね、結界だって防御魔法だって完璧ってもんはないのさ」
わぁお祖母ちゃんつぉぃ
「さて~喧嘩しちゃう悪い子にわ~罰を与えないとダメよね~」
あ、ボコるのは罰じゃないんだ…うんそっかオハナシしただけなんだね…
「瑠璃はなんで僕は関係ないって顔でいるんだい?あんたも罰を受けるんだよ」
「えぇなんで!?僕は琥珀を守っただけだよ」
「何言ってんだい、喧嘩する奴に罰を与えるってあたしらは言っただろう?」
「そんなぁ僕わるくないよ、正当な理由だったよ」
「ダメだね、旦那たちが琥珀から聞いたんだよ。こーが着てれば皆仲良しだった?こーが今から着れば皆仲良しなる?って」
「うぅ大人しく罰を受けます」
「もっと言葉にしなきゃダメだよ、感情に振り回される瑠璃は珍しいけどさ」
「うん、なんかこう、イライラーっとしちゃって」
「大丈夫さね、痛い事をしようってんじゃないんだから」
そんなやり取りの後、僕はお祖母ちゃん達に全力でお化粧されて
フリッフリでフリッフリな洋服を着せられた、なにこれ僕一人で脱げる自信ないよ何処がどうなってるのこれぇ
しょんぼりしてたら、お母さんと翡翠も着替えさせられてた
軽くしてたお化粧を落とされて、どこから持ってきたってよれよれ具合のジャージに
「さ~おでかけするわよ~」
「まって!母さんこれで外に連れて行く気なの!!無理よこんな格好で外に出るなんて」
「何言ってるの~?琥珀にしようとしてたことと~同じでしょ~」
「え?」
「着せられたくない服を無理やり着せて遊ぼうとしたんでしょ~?嫌よね~恥ずかしいわよね~悲しいわよね~」
お母さんと翡翠はやぁっと理解してくれたみたい
二人で琥珀にごめんなさいしてる、わかってくれれば良いんだよ僕だって
「いやだから、なんであんたたちはめでたしめでたしって感じだしてるんだい?行くよ?」
で、外にほんとに連れ出されて今って訳さ
知り合いに会いませんように、会いませんように!
「え、あ、おぉ!先輩じゃないですか!!」
「イイエヒトチガイデス」
「何言ってるんですか四神先輩ですよね?いつもと違う感じだから最初わかりませんでしたよ」
「イイエヒトチガイデス」
「何時ものえーっとクール?綺麗系?な恰好も良いですけど、こういう可愛い系も似合うんですね!」
「やめてぇひとちがいでしゅぅ」
知り合いにあったよ!神人にあったよ!!
馬鹿かこいつ、人違いだって言ってるだろ
察してよ…あと声がでかいよ
「あ、甘木せんぱーいこっちに四神先輩いますよーーー!」
「命何やってるんだ、こんな所で大声出すんj・・・・・・・・・四神?」
「ひとちがいでしゅ、そんやひとしりましぇん」
「おい大丈夫か、顔が真っ赤だぞ。熱とかあるんじゃないか?」
「羞恥心だよ!このカッコで知り合いに会いたくないのに、そこの馬鹿が大声で名前呼ぶから恥ずかしいんだよ!!」
「いや、恥ずかしがる必要ないだろ。すごく、その、似合ってる。綺麗な四神が可愛くなってて驚いたよ」
「でしょでしょ甘木先輩!今日の四神先輩可愛いですよね!何時もはキリっとしてふにゃって感じですけど、今日はふわっとしてふにゃ~って感じですよね」
「すまん命、擬音は全く伝わらない。まぁ可愛いって言いたいことは分かった」
ふぇぇなにこれ、虐め?虐めなの?
言葉の暴力だよぉ
「あら~だめよ~瑠璃をあんまり虐めちゃ~」
「この子は慣れてないんだ、ほどほどにしてくれるかい?」
「おばぁちゃぁ~ん、この馬鹿二人がぁ~」
「あら~可愛い瑠璃どうしたの~?」
「なんだいなんだい、こんなに可愛い瑠璃に何したんだい?」
「やめてよぉそんなに可愛い可愛い言わないでよぉ恥ずかしいよぉ」
「おい、四神。だめだろこんなきれいな人にお祖母ちゃんなんて言ったら」
「そうですよ先輩、先輩のご両親のご兄妹とかでしょう?」
「あらあら~言葉が上手いわね~大丈夫よ~本当にお祖母ちゃんだから~」
「はっはっは、偶にあるんだよ。身体強化使い続けてると見た目の変化が遅くなるってのはね、中身は普通に弱るから困るだよ」
「それで~どっちが瑠璃の~彼氏なの~?」
「おおおおおおお祖母ちゃん!何言ってるの違うよ」
「あらあら~うふふ、なぁに秘密だったのかしら~?」
「そうじゃなくってぇ」
「は~新鮮ですねこんな先輩見れるなんて」
「だな、何時もはしっかりしてるかポンコツかの二択だからな」
「ギャップが良いだろう?あたしらの孫は可愛いのさ」
両手で顔を隠してしゃがみ込む
もう限界、もう無理
「お家帰りたい」
「遊びすぎちゃったわね~」
「しょうがない帰るとするか、あっちも限界だろうしね」
指の隙間から伺ってみると、お母さんと翡翠も同じポーズで固まってた
僕達が羞恥心に悶えている頃、琥珀はお爺ちゃん達におもちゃを買ってもらってたみたい
帰りの車でご機嫌だったよ、今日の騒動で唯一良かったことだよ
家について着替えようとしたんだけど、ダメだった
お父さんと田中さんが帰ってくるまでこの恰好だった
「ただいまー帰ったぞー!」
「わぉーーん」
「「「「おかえりなさい」」」」
「ど、どうした!?何が有ったらこうなる??」
「わぅ・・・わぅ?」
数日後
「姉さん、姉さんこれみて」
「なにかな?」
「ジャージ姿で羞恥に悶える翡翠の画像だよ」
「いくらで売ってるの?」
「タダだよ」
「ちょうだい」
「コレを所持してていいならいいよ」
「えちょなんでもってうrの」
「私もあの場に居たから。あぁそうだ安心して、私以外に撮影できた人はいないよ。可愛いお洋服で恥ずかしがってる姉さんの画像はこれだけ」
「それ消してくれる」
「そしたらジャージ翡翠も消す」
「ぐぬぬぬ、わかったいいよ交渉成立だね。でもどうやって撮影を阻止したの?」
「撮影しようとした人のレンズを霜で曇らせたの、いっぱいいて姉さんに会いに行けなかった」
苦しい交渉の末に僕はジャージ姿で悶える翡翠をゲットだ!
フリフリ瑠璃
可愛い、きゃわゆい
甘木君の心臓は一回止まってる、瑠璃を心配して自己蘇生している
里兎の頑張りが無ければ、SNSで拡散されておっさんバリアが無くなった瑠璃は酷い目にあってた
MVPは間違いなく里兎である
ちなみに、瑠璃の写真は妹達とその家族が所持している




