あれ?気のせいかな
お読みいただきありがとうございます。
偉い人が、本気でアレしたらアレな物に
恋の婚約披露パーティーにお邪魔してるんだけどね、恋におめでとうって言って少し会場を歩いてたら捕獲された
元帥と国森さんと近衛の叔父さんに
なんで!離して!って思うけど言葉にはしてないよ、国森さんだけだったら言ってたけどね
「なんでこんなに目出度い日に僕はドレスで正座させられてるんでしょうか」
「瑠璃ちゃんが送ってきたロボットの概要が突飛すぎるからかしらね」
「そんなに変だった?近衛の叔父さんに言われたとおりに後継機の制作を進めて、形にできそうだから概要を送っただけだよ?」
「あのね瑠璃ちゃん、なんで飛行機が変形するの?なんで流星号と合体できるの?なんで恒星号と合体出来るような構造になってるの?」
「2号ロボって言ったら1号ロボがやられた時に出てきて、修理が済んだ1号ロボと合体してさらに強大な力を手にするもんでしょ?逆に何で国森さんはこの程度の事を知らないの?」
国森さん、半泣きだね
仕方ないね、知識が足りてないのに論戦を挑んできたんだもん
「叡智の義腕、お前の考えはわかった。あれは実際にできるのか?建造費はどれくらいになる予定だ」
「国家予算もビックリな金額になると思います。飛行機から変形して強度を保つのが難しくって、ワンオフの使用になると思います」
「量産は出来んか」
「はい、今の科学力だと無理です。でも量産だなんてどうしたんですか?」
「我が国の戦力が飽和気味でな、近隣諸国への援軍を考えていた」
「はぇ~余裕があるのは良い事ですね!でもなんででしょう?」
「鏡で自分の顔を見ると良いだろう」
謎かけ?むむむ、この僕をもってしても解けない謎があるとはね
「瑠璃ちゃんがいつもの調子なのは良いとして、プレゼントがあるんだよ」
「近衛の叔父さん僕は遠慮しておくよ、欲しい物とかないから大丈夫だよ」
「そうかそうか貰ってくれて助かるよ」
「話を聞いてよぉ」
「はい、これだよ」
渡された封筒の中には、富士の採掘権が入っていた
霊峰富士の採掘権だすごーい・・・え?普通に凄いなんで?
「どうせ厄介ごとだと思ってたんだろう、違うよ本当にプレゼントなんだよ」
「貰う理由がわからないよ?」
「恋が今のように健やかに育ってくれたのは瑠璃ちゃんのおかげだからね、恩返しだよ」
「なるほど、じゃあこれはなおさらもらえないね」
「なんでだい?これがあれば色々希少な鉱物を手に入れれるっていうのに」
「僕はこんなものが欲しくて恋と仲良くなったんじゃないからね、確かにこの権利は欲しいけどそんな理由でもらうなんて嫌だ」
「叡智の義腕、良く言った。なればこそこの権利を授けよう、霊峰富士の採掘権は愚か者には渡せん代物だ。お前なら旨く使えるだろう」
「拒否できない感じですね、じゃあこちらからも注文させてください」
「ほぅ言って見るがいい」
「この権利書は僕個人の物であって、親類であっても使用することが出来ない事。僕が死亡した場合は権利は相続されることなく返還されることです。争いの種を僕以外の家族にまくのはダメです」
「ふむ流石に知恵は廻るな、しかし愚かな時との差が激しい。評価に困るな貴様は」
「そうなんですよ!瑠璃ちゃんってば変なことするときも全力だから私も困っちゃうんですよ!!」
「国森、貴様も同じだ」
やーい国森さん僕と同じだって言われてやんの・・・あれ?
「姉さまどこですの~?隠れてないで出てきてくださいまし」
あ。恋が僕の事探してる
チラッチラって3人を見たら解放してくれるようだ
こんなところに居られるか、僕は妹の所に行かせてもらうよ!
勢いよく立ち上がって、部屋の扉を開けたまでは良かった
なれないヒールの有る靴はいてるし、正座で足しびれてるしで転んでしまった
これは顔面からビターンっていく!!って思ったら抱き留められた
「先輩…なんでこういう場でもハチャメチャなんですか…」
「天声助かったよ、部屋の中にいる人が悪いの僕わるくない。僕無実、僕良い子」
「そうやっていうときの先輩は、だいたい変なことしてます」
「心外だなぁ、それで何時まで僕の事抱きしめてるの?視線が痛いんだけど」
「え、あ、すすすいません」
神人なんて高位の人の視線を釘付けな存在が女性を抱きしめてたら注目されるよね
放してもらって、お礼を言って恋の所に向かわないと
「あれ…?先輩今俺の事普通に呼んでくれませんでした?」
霊峰富士
凄い場所
霊脈の集合点なので、めちゃめちゃな力が渦巻いてる
そんな力がこもった鉱石はプライスレス
値段付けられないよぉぉってなる




