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とんできてべちん ぽいっとしてどごぉ

お読みいただきありがとうございます。

瑠璃の日常は波乱に満ちている

兵役期間に入って変わったことは色々あるけど、一番大きいのはたまちゃんの所に僕いかなかったんだ

戦場で戦ってたんだよ、避難する立場にいないから当然だよね

翡翠達は普通に殺生石に泊まりに行ってたんだけどさ、まさかみんな揃って飛んでくるとは思ってないじゃん

たまちゃんにしがみ付いて、文字通り飛んでくるとか思考の片隅にもないじゃん

戦ってたらすぐ近くにドカーンって何かが落ちてきて、またなんか大鬼呼び寄せたか!って身構えたんだよ

土煙が落ち着いたら、大鬼どころか鬼神がひょっこり出てくるんだもん

ほぁっっふ!?って変な声出たよ

寂しいから遊びに来たのじゃ!なんて言いやがるからさ、こっちは必死でやってるのに言いやがるからさ

僕は錯乱してたまちゃんに殴りかかったんだ

もぅふざけるなーって!感じで行ったんだけど、デコピン一発で吹っ飛ばされたよ

加減を間違えたのじゃぁぁぁぁって慌てたらしい

僕気絶してたから知らないんだけどね…

流石のたまちゃんもめちゃめちゃ怒られたらしいよ、お父さんもお母さんもブチギレて命を懸けて撃ち滅ぼすって感じになって一触即発

きらりちゃんもプンスコ怒ってた

大事な娘を安全な場所に預けたと思ったら、1年で一番危ない時に連れてくるんだもん

そりゃ怒るよねぇだって琥珀と四方喜まで連れてきてるんだもん

たまちゃんを唆したのが翡翠達だったんだけど、厳しい罰が与えられたらしいよ

たまちゃんは罰としてお盆期間一杯戦場で働いたんだって

現場は見てないんだ、目を覚ましたら僕は病院のベットの上だったから

何回僕は入院すればいいんだろうね、デコピンで頭蓋骨砕かれたよ

奏さんにはもう病院に住む?なんて言われるし酷いよ

お見舞いに来た神人が、デコピン食らって吹き飛んでいくときに縦で7回転くらいしてたって教えてくれた

なんで先輩あれで生きてるんすか?死んだと思いましたよって真顔で聞かれた時は、僕が教えて欲しい言って返しておいたよ

そんなお盆時期を乗り越えて年も越して、兵役2年目

お休みの日に家で琥珀と四方喜と一緒にゴロゴロしてたんだ

そんな平穏は翡翠によって破壊されたよ


「お姉ちゃん一緒にお買い物行こ、新しいのが売ってるんだって」

「だめ!おねーちゃはこーとごろごろするの」


僕を取り合って二人が喧嘩を始めちゃった、僕ってば罪な女

なんてこと考えてる場合じゃない、二人を止めないと


「おねーちゃいっしょいれないの、だからこーとよもといっしょ!」

「私だってお姉ちゃんと一緒にいれてないもん、だからお買い物いくの!」


わぁん僕が馬鹿なこと考えてたらヒートアップしてれぅ


「ほらほら二人とも喧嘩しちゃダメだよ」

「「だってー」」

「今日は琥珀とごろごろするから、翡翠とのお買物は今度行こうね」

「うそ・・・お姉ちゃんが私のお願いを断るなんて・・・」

「琥珀とは一緒にゴロゴロするって約束したからね。僕はお姉ちゃんだから我慢しなさいなんて、そんなどうでもいいことは言わないよ。約束を守りたいんだ」

「でもでもだって」

「だから僕と約束しよう、翡翠と琥珀は僕のお休みに順番にしたいことをするって」

「じゅんばん?つぎはひーおねーちゃのばん?」

「そうだよ、今日は琥珀と四方喜とゴロゴロするから次は翡翠とお出かけしたり、翡翠のしたいことするんだ」

「ひーおねーちゃ、きょうはいっしょにごろごろしよ。こんどはおねーちゃとひーおねーちゃのおかいものこーもついてっていい?」

「うん、次まで私我慢する。次は皆でお出かけしようね」


はぁかわぁょ、自分のしたい事を我慢してる翡翠可愛いマジ大天使


「おねーちゃ、おねーちゃ。よもは?よもはだめ?」

「よも、こーといっしょにかんがえよ、おねーちゃとあそぶこといっぱいいっぱい」

「うん!こーといっしょかんがえう」


はぁかわゆぃ、四方喜のこと考えられる琥珀マジ天使

僕の脳が破壊される

元から壊れてるとか言わないでね

明日はハーちゃん先輩の結婚式だし、平和だね



なんて思ってた時期が僕にも有りました!寝坊した!3時間も寝坊した!!

早めに起きて準備する予定だったからまだ間に合うはず!

香奈さんに着替えを手伝ってもらって式場へ向かう

式場に転がりこんだら、誓いのキスをする瞬間だったみたいで参列者に冷たい目で見られたよ

ハーちゃん先輩が来てくれて嬉しいって言ってくれて、なんとかなったけど

僕は謝罪行脚したよ、当然だよね

普通に参列してた奈央が、呆れた目で見てたよ


「なんで起こしてくれないの!言ってくれればいいじゃないか!」

「私はお手伝いを頼まれてたから早めに出ただけだもの、まさかぐっすり眠ってるなんて思うわけないじゃない!!」

「はい、ごめんなさい」


しょんぼりしてたら、ブーケトスする感じになってたんだけどね

ハーちゃん先輩はトスじゃなくて、全力で、魔力で強化して僕に投げつけてきたよ、振りかぶってたよ、ぬおりゃぁーって言ってたよ

受け止められたけど、ドゴォって音が響き渡った

やっぱり怒ってるんだ、どうしよう


「先生も幸せにならなきゃダメだよ、妹ちゃんとか弟君の幸せだとかじゃなくて先生が幸せになれなきゃあたし怒るからね。あたしの幸せ分けたげるからね!」

「やだ、かっこいい。結婚して」

「ざんねーん今しちゃいました~」


ルンルンのハーちゃん先輩はとっても綺麗でかっこよかったよ


たまちゃんでも飛んでくるには力の開放が必要、うっかり加減を間違えちゃうおっちょこちょいさん


この世界のブーケトスはガチの奪い合い、オラぁ!みたいな声が普通に飛び交う

はーちゃん先輩は瑠璃に確実に渡すために全力投球してくれた、優しい

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