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なかよし

お読みいただきありがとうございます。

日常回

「おねーちゃだこ」

「抱っこだね良いよ~」

「は~い抱っこしてあげるね」

「「え?」」

「ははは翡翠、琥珀は僕に抱っこしてって言ったんだよ?」

「えへへお姉ちゃん、私に言ってるんだよ」

「「ん?」」

「いっつも琥珀を抱っこしてるのは私だもん、だから私の事を呼んだんだよ」

「あんまり抱っこ出来てないから僕にお願いしたんだよ、僕と触れ合いたいなんて琥珀は可愛いね」

「「は?」」


初めて僕たち姉妹がガチ喧嘩しそうです…

仲良し姉妹を争わせるだなんて、琥珀恐ろしい子!!


「良い琥珀、あんな風になっちゃダメよ。瑠璃はともかく翡翠もダメなところはダメだからね」

「あうあ~」

「そう、わかってくれるのね。琥珀は賢いわね」


僕と翡翠がバッチバチに火花を飛ばしてたら、奈央がかすめ取って行った


「おねーちゃけんあめ!」

「僕達は喧嘩なんてしてないよ、ね~翡翠」

「うん私達はと~っても仲良しさんだよ」


翡翠とヒシっと抱きしめ合って琥珀にアピールする、嫌いとか言われたら一大事だもんね


「奈央お姉ちゃんずるいよ!琥珀は私に抱っこしてって言ってたもん!」

「お姉ちゃんに抱っこしてって言っただけでしょう、私もお姉ちゃんだもの」

「奈央の泥棒猫!なんて恐ろしいことするんだ!」

「喧嘩しそうになってるダメなお姉ちゃんたちから、琥珀を守ってあげたのよ。感謝しなさい」


ぐぬぬ


「あぅー」

「はい、いらっしゃい」


四方喜まで抱っこだとぉ

ズルいなんてもんじゃないぞ!!!

僕と翡翠はぷんすかするけど、奈央は涼しい顔だ


「二人とも、お日様の匂いがするわね。お昼寝してたの?」


二人を抱っこしてお話して、それを僕達に見せつけてくるだなんて

あ!あぁ今!僕と翡翠にだけ見えるようにして、ふって、ふって笑った!

しゅ~っと空気が抜けるみたいにへたり込む僕達


「愉快なことになってるわね?二人ともこっちにいらっしゃい」

「「おかあさぁん」」

「はいはい、なんでこんな風に育っちゃったのかしらね。お母さんの教育が悪かったのかしら?でも仲が良いほうが良いわよね?」

「いやぁ瑠璃ちゃんたちは仲良しね~」

「国森さん起こしちゃった?」

「大丈夫よ、現場では5分睡眠で1日乗り切ってるもの」

「えぇ…」

「とは言え、居候させて貰えて本当に助かってるのよ。夫と二人だったら倒れてたかもしれないし、防衛面も段違いだもの」

「国森さんも狙われたりするの?」

「瑠璃ったら何言ってるの、雫ちゃんは国を支える重要人物なのよ。共生派とか信仰派とかいう馬鹿に狙われてるの」

「ふっふ~んそうなのよ!私ってば凄いでしょ」

「そんな状態で激務なんてかわいそう」


ぐはぁって胸を押さえて座り込んじゃった

事実だからね…

しかし変な派閥があるもんだね、一緒に暮らせるのなんて一握りの鬼だけなのにさ

信仰派なんて、食べられるのが目標とか言ってるんだよわけわかんない

見つけ次第捕まえてるけど、消しきれないらしいよ


「戦場では瑠璃ちゃん信仰者がふえてきてるのよね~」

「なにそれ僕知らないよ?」

「義手義足で復帰した人達や、防具や武具で命を繋いだ人達から大人気なんだから。それに兵役免除を受けれる本人が、戦場に出て戦ってるんだもの人気でないわけないじゃない」

「信者とかいらないよ…友達だったら欲しいけど…」

「ドントマインド!」


国森さん、居候のくせに自由だね


「おねーちゃこっち」


琥珀がぺしぺしとソファーを叩くので、翡翠がテテテって走って行ったけどやーちあうって怒られてる

僕が座れば良いのかな?

ソファーに座ると、僕をぺしぺし叩いておねーちゃっていうので翡翠が僕に座る

さらにだっこって翡翠にアピールするので、翡翠に琥珀は抱っこされる

ふわぁこんなの頭が沸騰しちゃうよぉ

琥珀はご満悦で、キャッキャと喜ぶ

う~んちょっと見難いけど、喜んでるなら何よりだね

四方喜は奈央に抱っこされてるけど、ねむそうだね

仲良しが一番だよ

翡翠お姉ちゃんと弟が大好き

瑠璃の影響を受けてるから仕方ないね

お姉ちゃんは行きすぎだから、少し大人しくすれば普通だと思ってる

しかし多少大人しくしても、狂ってる人間を基準にしてるから十分おかしいレベルのブラコンである

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