たんじょうびにほしいもの~
無欲な人間に何かを与えようとした結果
魔法の勉強を本格的に始めたり、他の事をしたり、翡翠の成長を見守ったり、翡翠を可愛がったりしていたら僕の誕生日が近づいてきました。
毎年この時期は両親を困らせてしまう、だってさ僕欲しい物ないんだもん。
家は結構裕福で、お小遣いも結構もらってるからほしい物買えちゃうんだよね。洋服も買ってもらってるし、毎日幸せなんだ。
「瑠璃は今年は欲しい物ないの?去年は結局お料理のお勉強を始めることに決まったけれど」
「お父さんもお母さんもかなり稼いでいるから、何でも買ってあげられるんだぞ」
そんなこと言われても、結構良いカメラとからお小遣いで買えちゃったんだもん。プレゼントしたいならお小遣いを減らしてくれないとどうしようもないよ。
しかし何かあるかな、ん~あっそうだアレがいいかな。
「あのね、お母さんにはオシャレを教えてほしいな。僕がオシャレになればヒーちゃんをもっと可愛くすることが出来るでしょ、うんやっぱりこれが良いね」
「はぁ、わかったわ。お母さんが教えられるだけ教えるし、オシャレの師匠も連れてきてあげる。もっと自分の為だけのお願いでもいいのにこの子は」
「お父さんには何かないのかな、何でもやってあげるぞ!」
ん?今なんでもって?
じゃあアレが欲しいな。
「本当に何でもいいの?」
「任せろ!お父さんが出来ることなら何でもいいぞ!」
「じゃあね、殺気が欲しい!」
「さっき?さっきって、殺す気配の殺気であってるのかな?あってるんだとしたら、お父さん瑠璃の事がわからなくなっちゃうんだけど」
「二つ名持で、つよ~いお父さんの殺気を受けておけばヒーちゃんを守るときに怖くて動けないとかないかなって。今は僕が守ってあげられるけど、大きくなったら僕が守られる側になっちゃうから今だけでもかっこいいお姉ちゃんでいたいんだ~」
「確かにお父さんの殺気を受ければ、その辺の奴には怖がらないだろうけど。理由を聞いても、お父さんもやっとしちゃうな。瀬場須もいるし、今日終わらせてしまうか。瑠璃、お風呂場に行くぞ」
お~早速の殺気チャレンジだ!
でもなんでお風呂場何だろう?
お父さんと瀬場須とお風呂場に向かう。
途中で奈央も丁度いいからって、お父さんが一緒に連れていく。
「ねぇ瑠璃、なんでお風呂場に行くの?ついていくのは良いけれど理由を知っておきたいんだけど」
「えっとね、僕がお父さんに誕生日プレゼントで殺気が欲しい言って今から貰うところだよ」
「なるほど、まったく理解できないんだけど」
なんか奈央に冷たい目で見られる。
あれぇ?僕が変なのかな?
里兎設定
表情筋が仕事しない系女の子
瑠璃が抱きしめてる時はわかりやすいが、それ以外の時は付き合いが長くないとわからない。
魔力性質が氷のため、魔力の少ない両親は体調を崩してしまって四神家に預けられる。
里兎を抱きしめて寝ると夏場はひんやりして寝やすい、冬場は翡翠を抱きしめて寝るとポカポカして寝やすいと瑠璃は語る。二人抱きしめて寝ると幸せでやばいとも言っていた。
将来は寡黙、クール系美女になりそう




