やべぇやつ
お読みいただきありがとうございます。
果たしていったい誰が一番やべぇ奴なのか
あれから神人は他の二つ名持にも魔法をかけてるんだけど、凄いとしか言いようのない戦果が出てる
きらりちゃんは60m位の鬼を殴り飛ばすし、お母さんは2km位の結界をブルドーザーみたいに推し進めていくし、無天さんはなんか世界をえぐってたよ
きらりちゃんに関しては素でも出来そうだなって思ったので聞いてみたけど、
軽く叩いただけだったのよ、私だけでやるとた・い・へ・ん♪
だって
出来るって事実が恐ろしいね
僕は相変わらず魔法の効果を貰ってない、好き嫌いじゃなくてデータが取れなくなるからね
改良していくには僕みたいな、能力低い人間のデータが一番いいんだ
突飛な動きと火力を叩き出しても継戦能力が無いからね、DPSとしては不合格だよ
二つ名持と比べても火力が低いし、僕の所のクレイジー侍と比べても低いんだ
トリッキーな手段が売りだからね、僕ってば
「先輩、この糧食作ったって本当ですか?」
「ん?そうだよ。前の凄かったからね、体が震えるレベルだったから改良したよ」
「うわさに聞いてたのと違くてほっとしました、聞いたのだと七色に光るバターって話でしたよ」
「それが僕のおかげで、かたーいお煎餅になってるんだよ。感謝して敬って」
「本当にありがとうございます」
神人は素直なやつだね、ツボとか売りつけたら買うと思う
「命それだけじゃないぞ、四神がやったことは」
「まだあるんですか?」
「今の戦場は一年前と比べてもだいぶ違うんだ、圧倒的に軍の人数が増えてる」
「義手と義足ですか」
「それもあるが、作った装備の質が高くて怪我人が減ってるのも大きい」
「あぁこの手甲とかも先輩が作ったんですね、ちょっと重いですけど頑丈だし受け流しやすいですよね」
「たまに変な物作るけど、有用なものが多いってわけだ」
「ちょっと甘木君、褒めるか貶すかどっちかにして欲しいんだけど」
「褒めたいんだけどなぁ、アレが目の前にあるとなぁ」
そういって奈央を見る甘木君
戦闘服をカスタマイズってみんなしてるんだけどね、奈央のを僕が作ってあげたの
「なんで、なんでメイド服なんだ?」
「僕のメイドさんだから?」
「いやいや、チョットどうかと思うぞ」
「なんでさ、似合ってるじゃないか。動きにくくないように計算したんだよ、会心の出来だね」
「わかったか命、偶にこういうことするのが四神だ」
「従来の発想を覆すなんて凄いですよね」
「お前もそっち側か…」
クラシックスタイルのメイド服っぽいのを作ったんだ
奈央にあげたらなんかぶつぶつ言ってたけど、気に入ってるみたいで良かった
スカートがふわっとしてるけど、それが衝撃吸収の効果を持ってるので見た目より頑丈なんだ
頭の防御が少し弱いのだけがネックだけど、聖○士は基本頭出てるし大丈夫でしょ
あの人たち頭から錐もみで落ちても平気だしさ
「実際凄いのよこの服、今までの戦闘服より軽いし頑丈だし動きやすいの」
「見た目と違うんですね、ひらひらしてて大変そうですけど」
「はっはっは、そこは僕が計算したからね。正確なデータを取って図面に起こしてるもん」
「俺も着れますかね?」
「え、そういう趣味?」
「違いますよ!性能良い物があるなら使いたいじゃないですかただそれだけですよ」
「無理無理、似合うだろうけどさ。これは奈央専用だからね、魔力に反応して奈央の邪魔にならないように伸縮までするんだよ」
「俺の分も作ってもらえないですか?」
「3年後ならいいかな」
「それでいいのでお願いします!でもなんで3年なんですか?」
「成長期が終わってからじゃないと作り直すのが面倒じゃない」
「なるほど」
「そういう意味ではなんで四神は義手をあのタイミングで付けたんだ?成長期って話だったら変わらないだろ?」
「止まっちゃったんだよね…15歳から16歳で1ミリ位しか変化なかったんだ。完成もしてたし丁度いいかなって」
そう、僕の成長はピタ!っと止まっちゃった…胸は別だよね?急に大きくなったりするよね??
なんか悲しくなってきちゃった
「しかし今日も暇ね、神人の魔法を受けた二つ名持ちが暴れまわるから」
「良いじゃん平和なのって、僕は言うことないよ。まぁ油断するレベルまでいくとあれだけど、国森さんも今いないしね」
「そうね、立て直し出来るかって言われると難しい物ね」
国森さんは無事出産して母子ともに健康だよ、女の子で四方喜ちゃんっていうの
可愛い子で、琥珀と一緒に遊んでるんだ
はぁ家に帰って見守り隊
「おっと少し来てるかな、お仕事しようか」
「了解です!」
神人は実戦経験が少なかったけど、最近は随分と上手く動けるようになってる
周囲の人との連携も取れるようになってるね、強いと突出しちゃうことが多いけど大丈夫そうだ
「ふぅ大体片付いたね、残りは後ろに流しても問題なさそうだし」
「そうね、ある程度流さないと鈍るでしょうし」
「悪い、休憩してる所あれなんだが瀬場須の服についてもう一回聞かせてくれ」
「なにかな?」
「なんであんなに暗器仕込んでるんだ?意味が解らないんだが」
「え?メイドさんってスカートの中とかに暗器仕込むもんなんじゃないの?」
「そんなわけあるかっ!それになんだあの糸みたいなの、鬼を細切れにしてたぞ」
「あ~あれね、使いこなすの難しそうだよね」
「そんなことを聞いてるんじゃない、なんだあれ」
「ピアノ線より薄くして切れ味と強度を持たせた糸だよ、メイドさんって言うより執事の武器と言ったらあれでしょ。奈央のお父さんの得意武器だよ」
「四神の家の執事とメイドはどうなってるんだ…」
あれぇ?おっかしいな?
旦那様、槍の手入れが完了いたしました
パーフェクトだ瀬場須!
なんてことをやってる瀬場須家
一般人とはかけ離れてる
ちょっとした情報
身長
瑠璃 158㎝ 本人は160だと言い張っている
奈央 163㎝
甘木 175㎝
命 179㎝
きらりちゃん 217㎝ デカい!筋肉!デカい!




