きょうはなんのひ
お読みいただきありがとうございます。
ま、まにあった!
僕は今心を無にしてる
戦闘用義手の性能を全開で使ってる
家のキッチンでね!
「ねえ瑠璃、流石にこれはどうかと思うの」
「今集中してるの、話しかけないで」
「その義手の調整をしたり掃除を自分でしてるのは知ってるわよ、でもだからってこんなのは」
「もう奈央話しかけないでよ、微調整が難しいんだよ」
「だってなんで急にカカオを砕き始めるのよ!苦しみながら義手付け替えてまで!」
「チョコが食べたいの、気分なの。皆が僕の手作りチョコ食べるとこみたいの」
「戦闘用義手がカカオまみれになってるじゃない、ようやく調整できた振動破砕まで使ってそこまですることなの」
2月14日っていったらバレンタインデーだもん、今世にはそんな文化無いけどさ
好きな子にチョコ送る日だよ、だぁいすきな妹達にチョコ送り隊じゃん
「そういえば毎年この時期になるとチョコ作ってたわね、何かの願掛けなの?」
「願掛けではないかなぁ?僕の溢れ出る、あふれ出して止まらないこの思いをチョコに詰め込んでるだけ」
「瑠璃の愛はこの時期にあふれるのね…」
「なんだよぉ毎年美味しそうに食べてるじゃん、今年は奈央の分無しにしちゃうよ」
「いいいいいいらないなんていてないでしょ!ただ、新機能を初めて使うのがカカオって事が気になるのよ」
「僕の腕をどう使ってもいいでぴょあ」
「あぁカカオが爆散しちゃったじゃないやめてよね」
「奈央が話しかけるからでしょもぅ」
なんやかんやしながらなんとか完成したよ
僕の愛がドロッと詰まったチョコがね
いやっふー配りに行くぞ!
「はぁ行ってらっしゃい、その義手は綺麗においてしてあげるから」
「ありがと!奈央大好き!」
「ひょひょひょひょんなころいきにゃりいわにゃいれ」
「あ、そうだ一番にあげるね」
ひょいっと奈央の口にチョコを入れる
なんか慌ててた奈央がとろける位美味しくできたみたい
よかったよかった
さぁ妹の所にいっくぞーーーー!
「えへ、えへへ、大好き、一番・・・・・・・ふへへへ」




