めりっとでめりっと
お読みいただきありがとうございます。
悪いことばっかりではないけれど、良いことばっかりでもない
おっさんの霊が僕から離れてから、色々な事があったんだけどね
お父さんとお母さんの霊への評価が上がったり下がったりしてる
前世の僕の効果はざっと言うとこんな感じ
・強い鬼を引き付ける
・僕の思考が男らしくなる
・ナンパとか痴漢とかに合わなくなる
・男性にちょっと手荒なことをされても、何とも思わず反撃できる
いやぁビックリだよ前世の僕、ざ~こ♡だと思ったらバフ効果も持ってたよ
デバフがデカすぎるけどね!
前世の僕ことおっさんの霊が離れてから、戦場に出ても名持の鬼とかに出会わないの
生命の危機がぐーーんと下がったよ
これには両親もにっこり、前世の僕を扱き下ろしてたよ
僕は何とも言えない感情になったけどね…
でも、日常生活で変な人に出会うことは増えたよ
帰り道に露出魔に出会ったときは、ひって悲鳴出ちゃった
隣にいた奈央が即座に蹴り潰してて、それには無いけどひゅんってなったね
痴漢だとかナンパだとか今まで一切なかったのに、最近すっごい増えてるんだ
これには両親もビックリ、おっさんの霊にそういった方面で守られてた可能性に悩んでた
強力な鬼に出会う可能性が増えるのと、性的な被害の可能性が増えるのどっちが良いかって感じだね
両親の出した結論は、普通に死ぬかもしれないよりは良いだろう
香奈さんの出した結論は、奈央がちゃんと守れ
僕としては、出来ることの限界が来たのかなって思うね
妹達も想定の何倍も強くなったし、面倒な鬼も倒せたから役割が終わったのかなって
技術的なブレイクスルーしない限りもう戦闘力上がんないしね
切り札つかえばある程度何とでもなると思うんだけど、自爆どころじゃないデメリットあるから使いどころが難しいんだよ
前世の僕がどこかに行っても、普通に戦うことは出来てるし何とかなるとは思う
まあ、いろいろ言ってきたけど妹達には好評だよ
「お姉ちゃんが今日も可愛いの」
「もぅ翡翠のが可愛いよ」
「お姉ちゃんのが可愛いもん!」
「翡翠のが可愛いよ!」
「何してるの二人で」
「お母さんもお姉ちゃんのが可愛いって思うでしょ!」
「お母さんも言ってあげて翡翠のが可愛いって!」
「瑠璃は残念だって知ってたけど、翡翠も残念ね」
「「ひどい!」」
「はっはっは、皆仲が良いな。俺から見れば全員可愛いさ、一番は美彩だけどな」
「もぅ貴方ったら」
くっ!確かに照れてるお母さん可愛い
わかs・・・何にも僕考えてないもん、ね~っと翡翠とにっこりし合う
危ないところだったよ
「ほらそろそろ戦場に行くぞ、今日から神人が来るらしいし上はピリピリしてるだろうな」
「あ~あいつも2年生だもんね~」
「瑠璃の後輩だったな、どれくらい今の段階で戦えそうだ?」
「多分普通にやれると思うよ、奈央が苦戦するくらいかな?」
おぅ、奈央からドロドロした視線ががが
でも事実だしね、普通に強くなってる
「それは相当だな、瑠璃とチームを組んで動くことになるかもしれない。今のうちに消すか?」
「なんで僕の所に来るの?消していいよ」
「年齢近くて強さも同じくらいだからな、連携も取りやすそうだし何より」
「何より?」
「神人が正式参戦した場合のチームメンバーの候補に奈央が上がってるらしい」
「はぇ~まぁそうだろうね、防御魔法だけで見たら国で5本の指に入るだろうし」
心底嫌そうな顔してる奈央は無視しておこう
「実際どうする?そういった要請が来たら」
「僕が決める要素なくない?奈央が決める事でしょ」
「瑠璃は奈央の雇用主だからな、そのあたりは配慮される」
「へぇ~そうなんだ、僕として行ってもらっていいかな」
「ほぅそうなのか」
絶望の淵に叩き落されて、絶望に飲み込まれたような顔してる奈央は無視
「だって戦力で見れば僕の近くに居たら勿体ないでしょ、戦える人がちゃんと戦わないとさ」
「確かになぁでも瑠璃の安全は大丈夫なのか?」
「奈央がいるから無茶して戦ってるだけだし、いなければいないなりの戦い方するよ」
「瑠璃からそんな言葉が出るなんて、お父さん泣いちゃう」
「え!?なんで」
「瑠璃は今まで無茶しかしてきてないだろ、それがこんなこと言うだなんて成長したな」
「あぁそういう、これ以上どこか無くなったら僕家に監禁される気がするしさ。大鬼に出会っても対処しきれない、逃げても良いなら逃げるよ」
「逃げれない状況になったらどうする」
「奇術師の時みたいに時間稼ぐかな、甘木君に耐えてもらって」
そうそう、僕ね今は3人で動いてるの
僕と奈央と甘木君
中衛では有名なチームになってきてる、防御力が過剰だからね
「甘木君か、あれも消すか?」
「旦那様消しましょう!」
いきなり復活した奈央がお父さんに同意してる
「僕の盾役いなくなっちゃうから駄目だよ」
「ちっ瑠璃のナイト気どりか…」
「駄犬のくせに…」
「ほらほらそろそろ本当に時間無いからいってらっしゃい」
「はーい、いってきまーす」
「まったく、二人があの調子で瑠璃の相手が見つかるのかしら?」
おっさんの霊
消えてなくなりました
意識知識は完全同化、零体は雲散霧消
大体この霊のせいで酷い目に合ってた、諸悪の根源
この霊のおかげで死亡フラグを乗り越えられたけど、大体こいつが悪い




