ひみつのそしき
お読みいただきありがとうございます。
瑠璃はなんでこんな可哀そうな設定を思いついたように追加されていくんでしょう
許せませんね
はぁぁって溜息出ちゃうよね
お祓いに行ったら、なんかおっさんの霊がついてるとか言われた僕だよ
前世の僕だよそれきっと、高名な除霊士が匙投げる位の取り憑きかたしてるんだって
何の力もない雑魚、雑魚、ざ~こ♡なのに祓えないなんて!なんて言って悔しがってた
これってどう解釈したらいいんだろう?
僕と瑠璃が分離してきてるのかな、それとも抜け殻の僕が離れて行ってるのかな?
まぁ考えてもわかんないから、放っておくしかないよね
ハーちゃん先輩の卒業も近づいてきてるし、無駄なこと考えても仕方ないから考えないでおこう
いきなり人格が変わるとかは無しでお願いしたいよね
さて、切実な問題を考えないと
僕ってば今までいろんな鬼と戦ってきて、トラウマって殆どなかったんだ
義手の交換するときにショックを受ける位でさ、それだって最近は随分落ち着いてたんだよ
そんな僕が夢喰のせいで、トラウマ持っちゃったんだよね
扉がね、開けらんないの
開けるたびに変な夢が始まるからさ、ダメになっちゃった
大丈夫だって考えられても、体が動かないんだもん困っちゃった
しかも初めてダメになってるってわかったの、トイレでだからね…
家のトイレからお母さんに電話して開けてもらったんだ、恥ずかしいとかそんな次元じゃなかった
しかもお母さんに、気が付いてあげれなくてごめんなさいって抱きしめられたんだよトイレで
扉開けれない衝撃よりもそっちの衝撃のが強かったよ!
で、今僕は自分の部屋の扉の前で動けなくなってるってわけさ
何時もだったら、誰か来てくれるんだよ
今日はエリスも来るから、楽しみにしてたんだよ
でも、誰も来てくれないの…
あれ?まだ悪夢見てるのかな?
リビングからは楽しそうな声聞こえてるんだけどなぁ~
「お姉ちゃん、お部屋入っても良い?」
「良いよ~むしろ待ってたよ~」
翡翠が扉を開けるとみんなでなだれ込んできた
咄嗟に受け止めようとしたけど、う~ん無理
ドサッとみんなで倒れこむ
「楽しそうな声聞こえてたけど、誰も来てくれないから寂しかったぞ~」
「えへへごめんなさい、会議してたの」
「会議?」
「ひみつけっしゃのなまえをきめてたです!」
「奈央姉さんは名誉顧問になってもらったんだよ」
「秘密結社??名誉顧問??」
「そう、かっこいいでしょ?」
「すごいそしきなのですわ」
「「「「「秘密結社お姉ちゃん大好き連盟」」」」」
「ん?んん?」
「お姉ちゃんを私達で守るの!」
「姉さんはいっつも襲われてるから」
「おねぇちゃんはつよいけど、いっつもぼろぼろになってる」
「ねえさまをまもるのですわ」
「エリスもねぇさままもるです」
「なるほど、名誉顧問詳しく教えて!」
「なんかね勝つには勝つし死なないは死なないけど、不思議と色々と引き付けてボロボロになる瑠璃が心配なんですって。それで側にいることが多いこの子達が守る!ってことらしいわよ」
「あぁうん、なんとなくわかったよ。それでなんで名誉顧問は名誉顧問なの?」
「一番側にいるのに守り切れてないから名誉がついて、防御魔法は上手だから顧問なんですって…私泣いていいかしら?」
わぁ奈央が壊れそうだ、流石にちょっと言って良い事と悪い事があるね
「お姉ちゃん違うの、私達が言ったんじゃないよ」
「そうだよ、奈央姉さんも好きだもん」
「じゃあ誰が言ったの?」
妹達が指さしたのは、香奈さんだった…
し、辛辣すぎる
「事実ですので、奈央がもっと上手くできればお嬢様に危害が及ぶのを防げたはずです」
「奈央だってすっごいすっごい頑張ってるんだよ!親子だからってそれは酷いよ!!」
「お嬢様が甘やかすから慢心するんです、もっとしっかりさせないといけません。突飛なお嬢様を守ることがどれだけ大変かわかっていないのです」
あれ、僕も泣きそうかも…
あ、僕より先に奈央が限界だ
「かなさんなおおねぇちゃんいじめちゃだめ」
「なおねえさまもすごいのですわ!」
「おや、皆様は奈央に好意的なんですね。一歩届かない不出来な娘なんですけれど」
「なおねぇさまもまもるです、おねえちゃんだいすきれんめいなのです」
妹達めっちゃ良い子だ、こんなに良い子に育ってくれてお姉ちゃん嬉しい
奈央は泣いちゃってるけど、これは嬉しいから泣いてるね
さっきまで自分の不甲斐なさで泣きそうだったけど、今は自分も対象なんだってビックリしてるね
「そういえばなんで秘密結社なの?僕に言ったら秘密じゃないよ?」
「かっこいいです!」
「うん、そうだねカッコいいは大事だね」
「お姉ちゃんにボスを紹介するね」
「おや?この中の誰かじゃないんだ」
「何言ってるの姉さん、私達の中で決めようとしたら怪我じゃすまない争いが起きるよ」
「過激組織だった、思った以上に過激だった」
「ボスのいないそしきはよわいとおもって、みんなではなしあってきめたよ」
誰だろう?妹達を纏められるとするとお母さんかな
「おねーちゃまもぅ」
琥珀だったかぁ
僕のアイドルが妹だとすると、妹のアイドルは琥珀だからね
みんな琥珀が好きすぎて、僕の事たまに放置するくらいだもんね
しししし嫉妬とかしてないよ、本当本当
頑張って僕のところまで歩いてきてる、はぁ幸せ
「おねーちゃ、しゅき」
「あぁぁぁぁ僕も琥珀の事しゅきぃ」
「いっそあそう」
「そうだねみんなで遊ぼうね」
「む~お姉ちゃんは何で普通に琥珀の言ってることがわかるんだろ?」
「姉さんだからとしか言いようがないかもしれない」
守ってくれるのは嬉しいけど、僕の目が黒いうちは僕が守るからね
やっかいな鬼が僕に来るってことは皆が安全てことだもんね
トラウマ
筆者のトラウマ
小学校からの帰り道で、鳥が加えてたトマトがポロっと落ちて直撃しました。
普通に痛いしなんか青臭いし服は汚れるしで、生野菜全般が苦手になりました…
トマトに罪は無いですが、トマトが悪いです
温野菜は許します




