はじめていえによぶ
お読みいただきありがとうございます。
と、ともだち??
事件は普通の平日に起こるんだ
学校から奈央とお喋りしながら帰ってきたら、何時もで迎えてくれる翡翠がいない
家の中を探してみてもどこにもいないんだ
「お、お母さん!翡翠がどこにもいないよ!!」
「お友達の家でお泊り会ですって、たまに遊びに来てた子よ瑠璃も知ってるでしょ」
「そっかぁどこにもいないから心配しちゃった」
「瑠璃と違って翡翠は外に出るもの、何もない時はずーっと家にいる瑠璃と違ってね」
「いいじゃん、家が好きだもん」
よかったよかった、翡翠は無事なんだね
「そういえば瑠璃」
「なぁにお母さん」
「貴女友達っている?」
「うぇっ?なにそれ」
「翡翠は偶に友達を連れてくるでしょ、でも瑠璃ってばだーーーーれも連れてきたことが無いじゃない。お母さん心配だわ」
「いるに決まってるじゃん、えーっとまずn」
「奈央はダメよ数に数えちゃ」
「なんでさ!一番の親友だよ」
「だって奈央はどちらかと言えば家族でしょ、一緒に暮らしてるし。学校の友達とかそういうのよ」
「ふんだ、いるもん学校の友達だって」
「へぇどんな子がいるの?」
「えーっとね、ギャル可愛清楚なハーちゃん先輩でしょ。あとは・・・あれ?あれ?」
「ほら他の子を教えて」
「あ、えーっと…そう!甘木君、甘木君はお母さんも知ってるでしょ」
「えぇ知ってるわよ、他には?」
「えとね、ほら、あれ?あれだよ?う~んと、んぐぐ」
「そんな悩むならもういないのね、お母さん心配だわ」
え、僕の友達少なすぎ?二人しかいない?え、うっそだぁ
だって学校ではいろいろ相談受けたり、皆に勉強教えたりしてるんだよ
そんな僕が友達少ないなんてわけないでしょ
でもそういえば質問だったり相談だったりばっかりで、昨日どこどこで遊んだとかそういう会話ってしたことないかもしれない?
どこそこに行くならこうしたほうが良いよって会話はしたことあるけど、それってアドバイスだよね?
テレビで何が面白いとかドラマがどうとか、聞いたことはあってもしたことないかもしれない
うわーんそんなばかなー
でもでも大体一緒にいる奈央だってにたようなもんだよね
期待を込めて視線を向けると
「学校の友達は私もそんなにいないわね、趣味の友達は多いけれどね」
「そうだ!大人だったら友達いるよ!国森さんでしょ、たまちゃんでしょ、あと・・・」
社員ってくくりに入れちゃってるから、無天さんも友達とは違う感じなんだよね
「琥珀ぅお姉ちゃんを慰めてぇ、人気者だと思ってたら友達じゃなくて相談役として人気があるだけのお姉ちゃんぉ」
「あーだー」
偶然だよ、絶対偶然だけど
僕が琥珀に出した手を、てしって払われた…
崩れ落ちるしかないじゃないか、もうだめだー
「そういうところが友達が増えない理由でしょうね。数少ない友達にお母さん会って見たいから、今度家に連れていらっしゃい」
「やだ」
「え、なんでそんな即答するのよ」
「だって合わせたくないもん。僕のだーーーーーーーーーーーいすきな家族に合わせたくないもん。」
「何言ってるのこの子は」
「綺麗で優しくってとぉっても素敵なお母さんにも、基本的にはダメダメだけど偶にごくごく偶に普通にかっこいいお父さんにも、マイスィーットエンジェェル翡翠にも、マイプリチィエンジェルゥ琥珀にも合わせたくないもん」
「あ、そう。気持ち悪いわね」
「泣くよ!お母さん僕泣いちゃうよ!!」
「拗れ方が気持ち悪いんだもの、しょうがないじゃない」
「酷い!非行に走ってやる!夜中にポテチ食べたり、ラーメンと一緒にうな重食べたりしてやる!」
「瑠璃の中の非行ってなんなのかしら?お母さん命令です、ハーちゃん先輩を今度連れて来なさい。連れてこなかったら翡翠と琥珀に接触禁止です」
「そ、そんなお母さん、なんて酷いこと言うんだ!お母さんなんて、お母さんなんて、夜中に不意にワッフルが食べたくなる呪いにかかればいいんだぁぁぁぁぁぁ」
「あらぁ朱の巫女を呪おうだなんて大それたことをするわねぇ」
「はい、数日内に連れてきます。ごめんなさい」
「この子は何でこんなきれいな土下座が出来るのかしら、国森さんに匹敵るする綺麗さね」
ハーちゃん先輩に連絡するために携帯を操作したんだけど、びっくりするよね同じ年代の連絡先4人しかしらなかったよ
国森さんとかたまちゃんとか呑兵衛の連絡先は知ってるのにね
関白だったり二つ名持だったり、戦場で知り合ったお姉さま方だったりの番号はあるのにね
ボッチではないんだよ?
なんか連絡先しらないんだよ
現実を直視してしまった僕は、少し泣いたね
「ハーちゃん先輩、僕のためだと思って今度家に遊びに来て」
「えー良いの!本当に!やったー」
「すっごい嬉しそうだね、そんなにうれしい事なのかなぁ?」
「だって先生のプライベートって謎に包まれてるんだもん、あたしくらいだよ先生の家族の写真見たことあるの」
そ、そういえばそうかもしれない
ハーちゃん先輩に聞いてみたら、僕は妄想癖が強くて理想の家族を語ってるんじゃッて言われてたらしい…
奈央は僕に合わせてくれてて、なんとかしようとしてるって話もあったとか
ハーちゃん先輩が写真で確認してその噂は消えたらしいけどさ
僕の心はボロボロだよ、なんか転生してからボロボロになることが多い気がする
普段は幸せに暮らしてるのに、不意に心をサンドバックのように殴りつけられるんだよね
大体僕のせいだけどさ!
とりあえずハーちゃん先輩は家に来てくれるらしい、来週末に来てお泊りしてくんだ
ラッキーでゅふふなイベントあるかなぁ
「母は破初めまして覇王院波留でっです」
「ハーちゃん先輩緊張しすぎだよ」
「だダダあだだだだって、知らなかったんだよ!先生のお母さんが朱の巫女だなんててて」
「まぁ言ってなかったからね」
「四神家の血筋だとは知ってたけど、皇家とのハイブリットだなんて知らなかったんだよ。先生のフワフワした感じから主流の血筋じゃないと思ってたのにぃぃぃぃ」
「朱の力をひいてない僕は、ポンコツだからね」
「何言ってるの!先生は十分凄いでしょ!家族が凄いからって自分の評価下げちゃだめだよ!」
「あらぁ良い子じゃない、こんないい友達がいてお母さん安心だわ」
「きょきょyこっよしゅくでです」
ハーちゃん先輩ガッチガチに緊張してる
そんなに緊張しないでもいいのにね
「朱の巫女って言ったら代々戦場で活躍してきたんだよ!あたしの家だって助けてもらったことあるんだから」
「はぇ~そうなんだ、まぁ僕には関係ないかな。お母さんはお母さんだしね」
「なんか先生が自己評価低い理由わかった気がする」
今日は珍しく家族全員家にいたので、皆でハーちゃん先輩を囲んでる
偶然だよね?僕が友達連れてきたから無理やり家にいるとかじゃないよね?たまたま偶然みんなのお休みが被っただけだよね?
ははは、考えすぎかな
「わん!わぉんわんわん!」
「ひゃーおっきいワンチャンだーすごーい」
「くぅん」
「撫でていいの!やったー」
田中さんをわしゃわしゃしてるハーちゃん先輩はなんかこうグッとくるものがある
動画に残したいね
「ねぇ翡翠、田中さんが何て言ったかわかる?」
「えとねいらっしゃいって、お姉ちゃんのお友達なら何かあったら守ってあげるって言ったと思うよ」
「はわわ、この子が噂の翡翠ちゃんだね!先生の言ってたのの何倍も可愛いね」
「えへへぇありがとうございます!波留お姉ちゃん」
「ふぐっは」
あぁ翡翠の満面の笑顔の直撃を受けて鼻血出ちゃったか
しかたないね、破壊力で言ったら核以上だからね
緊張してハイテンションになって鼻血出したハーちゃん先輩は、リビングで横になってる
スピード感が凄いね、ついていけないかもしれない
「波留お姉ちゃん大丈夫?」
「ふへへぇらいじょうぶだよぉ」
「ダメだよ、少し前のお姉ちゃんみたいにお顔がデレデロになっちゃってるよ!人に見せちゃダメなお顔って私知ってるよ!」
「おぅふ」
ハーちゃん先輩にダメージが入ってるけど、なんで僕までショックを受けなきゃいけないんだよぉ
血が抜けて少しは落ち着いてきたみたいだね、初めてきた家でするような行動ではなかったと思う
「ふぇぇ騒いですいませんでしたぁ」
「良いのよ気にしないで、瑠璃のお友達なんだから凄い子だと思っていたもの」
「お母さん何それ!酷くない、僕を何だと思ってるんだ!」
「え、先生と同じレベル…すいませんでした…」
「ハーちゃん先輩!!!!」
なんで僕がこんな目に合わなきゃいけないんだー
田中さんをなでなでなでーて心を落ち着かせる
みんなして僕を虐めるんだ、田中さん助けてよ
「わぅ」
田中さんまだスッと別の方向を見ちゃった、ここは敵地だったか
安住の地とはいったい…?
「よっし!鼻血も止まったし先生の部屋見せてよ」
「いいよ、僕なんかの部屋で良ければいくらでも見ていいよ」
「なんで落ち込んでるの?ほらほら案内してよ」
「こっちだよぉ」
復活したハーちゃん先輩を僕の部屋に連れていく
なんだろうね、なんでこんなに心にダメージ追ってるんだろ?
「へぇここが先生の部屋なんだ、女の子の部屋っぽくないね。先生実は男の子だったりする?」
「ななななな、そそそそそんんあわけなああんあないよ」
「えぇなんでそんなにきょどるのよ」
「ぼぼぼぼぼbくはちゃんと生物学上の女性だよ!」
「いや、知ってるし」
「ここここ心も女性だよ?」
「どもる上に疑問系じゃん。え、ほんとは違うの?え?」
「いや、普通に女の子だけど?」
「先生の馬鹿!ビックリしたじゃない」
「まぁ恋愛感情とか持ったことないから、本当はどうなのかわかんないけどね」
「カッコいいなぁとか好きだとかないの?」
「ないねぇ」
「結婚とか考えたことないの?」
「そんな段階に居ないからないねぇ」
「どんな人だったら良いとかないの?」
「いやいや、食いつき凄いね」
「楽しいからね、ほらほら先生シャキシャキ喋って」
「そうね、お母さんも興味あるわね」
何時からいたのか、お母さんも話に入ってきた…
「ほら、先生!今まででカッコいいって思った人いないか教えて」
「ん~~~~四神のお爺ちゃんの真面目な時と、お父さんの真面目な時かな」
「うんわかった、家族以外で答えて」
「えぇそんなぁ、でも家族以外だと居ないかもしれない」
「もぅ!先生ってば青春できる期間は短いんだよ!」
「そうよ、お母さんだって瑠璃の甘酸っぱい話の2つや9つくらい聞きたいわよ」
「お母さん、それは多すぎると思うよ…」
わーきゃー話してるとてててって翡翠が寄ってきた
「私も一緒にいても良い?」
「勿論だよおいでー」
「わーい」
翡翠を膝の上に乗せてゆらゆら揺れる
「翡翠ちゃんと仲いいんだね~でもこんなに可愛い妹居たらあたしも甘やかしちゃうなー」
「でしょでしょ、翡翠は銀河一可愛いからね」
「そうだ、先生は翡翠ちゃんと結婚できるならしたい?」
「え、したくないけど」
「ふぇそうなの?私と結婚したくないの?」
「えぇぇぇぇぇぇ瑠璃、そんな真顔で答えるなんて貴女本気?いつもの溺愛ぶりからして即答で結婚するって答えると思ったのにどうしたの、風邪?」
「お母さんは僕を何だと思ってるのさ、妹と結婚出来る訳ないでしょ何言ってるの?」
「え、そうよね…」
「お姉ちゃんって偶に普通のこと言うからびっくりしちゃうね」
「僕はなんだと思われてるんだろうね」
「じゃあじゃあ番犬ちゃんだったらどう?」
「奈央は有りかもしれないね」
番犬ちゃんって誰?ってなってから奈央だって解った時にお母さんは床をバシバシ叩きながら大笑いしてた
ツボにはまったらしい、呼吸がヒューヒューいってる
「へぇ番犬ちゃんは何でありなの?」
「だって奈央ってば僕に甘いもん、何したって何言ったてちょーーーと優しくしたら許してくれそうだから。僕に対してだけちょろいよ、すっごいちょろい。掌の上でグルングルンころがせちゃうよ」
「わぁ先生の回答が普通にクズでドン引きだよ、どんまい番犬ちゃん!」
お茶思ってきた奈央が崩れ落ちてた
なんかぶつぶつ言ってるね、まぁすぐ元に戻るでしょ
「うんわかった、先生って短絡的でクズだね」
「わぁぃそんなににこやかに言う事じゃないよ」
「まぁそんな先生でも友達でいてあげる波留様を讃えてくれていいのよ?」
「へへーハーちゃん先輩さまぁこれからもよろしくおねがいしまーす」
「うむうむ苦しゅうないぞ」
馬鹿話しながら遊んで、一緒にお風呂に入って遅くまで喋って寝た
楽しかったなぁ
と、友達もっと作ろうかな
あ、そうそう
とってもとーーーーてもどうでもいいことだけどね
ハーちゃん先輩に一緒にお風呂入ろって言われた時に、僕は恥ずかしいから遠慮したんだ
でも先生かわいぃ一緒にはいるぅって押し切られたんだけど、凄いんだよ
タオルで隠すとかなく仁王立ちしてるの、ハーちゃん先輩男らし過ぎるよ
そんな姿に慌てた僕は、滑って転んだよ
ハーちゃん先輩の胸に飛び込んじゃった
離れる時にがっつり揉んでしまったよ
完全な事故、ちょっと前の僕なら狙ったかもしれないけど本気で事故だよ
だってその証拠に僕、真っ赤になっちゃって弄られたもん
やだー先生ってばかっわいー
何て言われた、屈辱だったねプルプル震えちゃった
寝る時も弄られたしさ
乙女回路でも僕に実装されたんだろうか?




