たのしいしゅうがくりょこう6
お読みいただきありがとうございます。
翡翠可愛い!で書いてたんですけど、最近瑠璃が可愛くなってきました
想!定!外!!
心労で倒れると思ってたけど、そんなことは無かった
むしろ凄い良かった…
あの後はお昼をいただいて、意見交換と技術的な面を話して一旦上皇陛下の持ち帰りってことになったんだ。
人型の器って危険な匂いしかしないからね
何とか帰ろうとしたんだけど、引き止められて晩御飯もいただいたんだ
お昼の時もそうだったんだけど、夜ご飯の時も侍従の人や甘木君や陛下が僕の顔見て固まるの
虐め?
だって美味しいんだもん、御所ご飯美味しいからとろけちゃうんだもん
酷い顔になってたと思うけど、しょうがないじゃん
人の顔見て固まるなんて、失礼だと思う口になんて出せないけどさぁ
お風呂も入ったんだけどね凄かった、薬湯っぽい感じで疲れが抜けて心が落ち着くの
ふにゃふにゃになるまでつかっちゃった
寝具も凄くってね、ふわっふわのお布団だったよ横になったら秒で寝落ちするくらい寝心地良かった
僕の家もそこそこ良いものを揃えてるけど、最上級品って凄いって言葉がかすむくらい凄いんだね
「おはようございます」
「おはよう、よく眠れたかな?」
「はい、おかげさまでぐっすり眠れました」
「それはよかった、今日はこれからどうするのかな?」
「観光します!」
「なるほどね、今日も泊っていくかな?」
「勘弁してください」
「瑠璃さんはなんでその年で、そんなに綺麗に土下座できるのかな?」
「誠心誠意謝ることが多いからです」
「晴明もそう言ったところを見習ってほしいものだね」
何て会話をしながら、朝ご飯をいただいて観光するために御所を脱出した
去り際に上皇陛下からまたおいでって言われて、皆で何とも言えない顔をしながらお辞儀したのは良い思い出だね。
早くいい思い出にしたいね!忘れるのも問題だから思い出として風化させたいね!
「おーい姐さん、平気だったか?」
「つーっち!平気じゃないけど平気だったよ」
「ならよかった。今日はどこから行きますかい?」
「おっと、今日は私が案内するよ」
「近衛の叔父さん!」
「私が一緒じゃないといけないところに行こうね」
「普通の所で良いよ」
「残念、上皇陛下から頼まれてるんだ。ごめんね」
「なんで!?」
「流星号?だったかな、アレの操縦訓練って名目で自由時間を作れたんだよ。怪我の功名だけど、いい息抜きになってるんだ。親として自分の後を継がなければいけない子が、自由な時間を持てたって言うのは凄い嬉しい事なんだよ恩は返さないとね」
「恩返しが重すぎて僕潰れちゃうよ」
「大丈夫だよ瑠璃ちゃんは強い子だからね、普通の子じゃないし平気平気」
「叔父さん酷い!恋に言いつけてやる」
「おっとそれは許しておくれ、さぁ行こうか」
4日目は近衛の叔父さんに連れられて色々回った
お寺だったり、言えないようなところだったり、忘れたほうが良い逸話を無理やり教えられたりしながらの廻った
楽しかったよ、楽しかったけどさ
宮中の派閥争いから、外に出せないような裏話をまじえてくるのやめてほしかった
色んな歴史上の出来事の裏話しっちゃたよ、本能寺の真実とか、幕末の裏側とか聞いちゃった
叔父さんは別れぎわに、お墓までもっていってねー何て言いってたけど
じゃあ言わないでよ!うっかり喋ったら僕どうなっちゃうの?消されるの?
歴史のある街の歴史を知るって怖いんだね
ホテルに泊まって翌5日目、僕たち3人は話し合った
もぅカラオケとか行かないかって、裏側聞いちゃったから寺社見に行くのあれだよねって話し合った
お土産も出歩くだけでどんどんと渡されるから、大量に家に送ってあるし
ちょっと離れてるけどステージワンって言う総合アミューズメント施設に行くことにした
あんまりこういう所きt…友達ほとんどいないから、誘ってもらえなくて来たことなかったけど楽しいね
クラスメイトと仲良くなるのはもう無理な気がするから、二度と来れないかもしれないけどね
悲しくない、今が楽しいから忘れておくんだよ
楽しく遊んでたら、甘木君が絡まれた
凄いでしょ僕じゃないんだよ!いっつもいっつも騒動の中心は僕だけど、今回は僕じゃないんだ
「おいお前この辺じゃ見ない顔だな、両手に花で羨ましいな。どっちか一人こっちにくれよ、楽しませてもらうからよ」
あれ?これもやっぱり僕のせい?
向こうの集団やな感じだね、すっごい厭らしい目で見てくる
「やめとけ、あんた達じゃ二人の相手できないから。いや?誰もできないかもしれないな」
「なんだてめぇふざけてんのか!ちょっと顔が良いからって調子に乗りやがって」
喧嘩に発展しそうだけど、護衛役のつっちーなにしてるんだろ
きょろきょろと探してみると、クレーンゲームに熱中してた
デフォルメされた土蜘蛛を取ろうと必死になってる
自分で自分を取るのに熱中しないでよ…
甘木君に視線を戻すと、喧嘩が始まってた
向こうは必死に攻撃してるけど、防御魔法で全部はじき返されてる
こっちからは一切手を出してない
「てめぇ硬すぎんだろ」
「そっちが弱すぎるんだろ、あの二人はこんなの紙を破るように引き裂いてくるぞ」
ぎょっとした顔で不良グループがこっちっ見てきたので、手を振っておいた
なんかデレデレっとした顔になってる、気持ち悪い
「翡翠に手を振られた時の瑠璃があんな感じよ」
「うそ!?あんなに気持ち悪いの」
「何言ってるのアレのがましよ」
「そ、そんな馬鹿な」
なんなんだろうね修学旅行って、心に傷を負うイベントなの?
ストレスが凄いよ、お家帰りたい
「あんたたち良いのか?後ろ見たほうが良いぞ」
「あぁん?」
豊臣君たちがいつの間にかいた、囲んでるね
「おぅてめぇら、ちょっとオハナシしようや」
「お、おまえらひょっとして」
「つれてけ」
助けてくれーって声が聞こえるけど、自業自得だよね
「助かったよありがと」
「っす!」
「一緒に遊ぶ?」
「良いんすか!!」
「いいよー」
うぉぉぉって歓声が上がる、そんなに!?
「だって姐さんは、兄貴にタイマンで勝ってるじゃないっすか。もぅそりゃ憧れっすよ!」
「言葉遊びで勝っただけでしょ」
「遊って言えるのが凄いんす、俺らなんかブルっちまって声も出ねぇっすよ」
「はぇ~そうなんだ」
僕らはそこから遊び倒した、ボーリングしてゲームしてカラオケ行って
最後にバスケしようってなったんだ、魔力無しでね
「つっちー審判宜しくね」
「あいよ、任せときな」
「へへへ、バスケだったら負けねえっすよ」
3on3で戦ったんだけど、結構いい勝負だった
僕の学校のバスケ部より強いねこれは
「四神決めろ!」
「よいさーー!」
パスを貰ったのでダンクを決めた、気持ちいね
リングから手を放して降りたら、男性がぽけーっとしてる
し、白かぁ
清楚っす
やべぇすげぇ
鼻血がとまらねぇ
「姐さん、スカートでダンクはいけねぇよ。わけぇもんには刺激が強すぎらぁ」
「へ?あ、あ、あ、ああああああああやだぁぁぁあ」
恥ずかし、恥ずかしい、恥ずかしいよぉ
何で大勢の人に見られなきゃいけないの
「甘木君なんて嫌いだ」
「す、すまん。つい熱くなって」
「ばかぁ」
甘木君が鼻血吹いて倒れた
倒れるまでの記憶
俺がいけないってことはわかってる、ついつい四神にダンクさせてしまったんだ
熱くなって勝ちたくなってしまったんだよ
ちょっと前までの四神だったら、笑って許してくれてたと思う
それはそれで問題だったんだが、最近の四神は恥じらうようになって可愛くなった
元々可愛かったんだけど、綺麗って感じの四神が不意に可愛くなると心臓に悪い
御所でもそうだ、お茶や食事であんなとろける様な笑顔されたら耐えられない
今回だってばかぁっていうときの表情がやばかった、理性が焼き切れるかと思った
俺、このまま死んでもいいかもしれない




