るりはけいけんちをえてしんかした
お読みいただきありがとうございます。
ちょっとエッチな?後書きがあります
お母さんにあんな話をされて以降、なんか急に色んなことが恥ずかしくなるようになっちゃったんだ
前までは学校で突飛なことしても気にならなかったんだけど、周りの目が気になるっていうかなんていうか
男子の視線に敏感になったっていうか、あぁなんか見られてるって思うと恥ずかしいんだ
家でもね前までは翡翠や妹達の可愛さにでゅふふふふってなってたんだけど、はぅぁって僕が一方的にやられて終わるの
「瑠璃は極端すぎるのよ、香奈もそう思うでしょ」
「はいお嬢様は、0か100しかないように思います。もっと50とかがあれば良いのですけれど」
「二人とも酷くない?ずーーーっと一緒に暮らしてるからって遠慮が無さすぎない?」
「娘に遠慮なんてしてたら、育児なんて出来ないわよ。大体なんで急に恥じらいを覚えたの?今までよっぽどのことが無いと恥ずかしがらなかったのに」
「やはりアレじゃないでしょうか、あの話の後に部屋を掃除した時に」
「やめて、香奈さん。お願い本当に本当にやめて」
「あらあら、こんなに可愛くなるならもっと早く話をするべきだったかしら?」
「そうですね、これほどでしたらもっと早くてよかったと思います」
なんでさ、なんでこんな話で弄られなきゃいけないのさ
確かに前世より性に関してはこの世界はよっっぽど開放的だよ
でもだからと言って母親にそんな話されて、どうしたらいいんだよぉ
「でも奥様、このタイミングてよかったかもしれません」
「あら?どうして?」
「お嬢様が恥じらいを覚えたせいで、私の馬鹿娘が混乱しています」
「あぁそういえば最近おかしかったわね」
「前は一緒に良くお風呂に入っていましたが、最近は禁止しました」
うぇ?香奈さん奈央にそんなことしたの?
でも僕も助かったかもしれない、一緒にお風呂入っても綺麗だなぁって思うだけだったけど最近は恥ずかしいもん
なんでだろうね、本当に不思議だよ
「人に見られるってことに鈍感すぎたのよ、好意敵意どっちもね」
「そうなのかなぁ」
「だって瑠璃は、自分が厭らしい目で見られてるなんて思って生きてなかったでしょ」
「そうだね、まぁ人生の半分が片腕なかったしさ。そういう対象にならないと思って生きてきたもん」
「それが間違いなのよね、瑠璃は綺麗なのに」
「その実感が無いんだよね、お母さんと翡翠と一緒にいると見劣りするじゃん」
「お嬢様、その認識が間違ってます。よく考えてください、奥様と旦那様の子供なんですよ。二人のDNAが合わさって、美少女程度で収まるとお思いですか?」
「ふぁ!それは確かに…」
「お嬢様は絶世の美女です、確かに翡翠様の方が将来綺麗になりそうです。けれどそれがお嬢様の美しさを下げるわけではないのですよ」
「あぅ、面と向かって言われると恥ずかしぃ僕ってそこそこ可愛い位の女の子じゃないの?」
「そこそこだなんて、一般的に見て上位5%にはいる位お綺麗です」
何処から来た%かは全くわからないけど、香奈さんに言われるとなんか自分が美少女って思えてくる
家族みたいに暮らしてるし、家族だと思ってるけど家族じゃない人だからね
翡翠に言われても、翡翠の優しさだと思っちゃう
翡翠可愛いもん、僕の1000倍以上可愛いもん
「本当に急に可愛くなっちゃて、お母さん心配になってきちゃう」
「なんでさ、僕としては自分の変化に戸惑ってるんだよ。そっちを心配してよ、娘が可愛くなって心配とかは置いておいてよ」
「だって瑠璃が可愛く照れたり恥じらうのよ、男の子たちが黙って無いでしょ。お父さんももちろん黙ってないわよ、クラスメイトが急に減ったりするかもしれないわ」
「おぉうそれは確かに心配だね…」
そっかお父さんかぁお父さん普通の事では怒らないけど、僕たち家族が絡むと沸点が低いからなぁ
100℃で普通は沸騰するのに、3℃くらいで沸騰するもん
「あれ?お母さん」
「なに、どうしたの?」
「僕が妹達にぐへへってなるの、お父さんからの遺伝だったりしないよね?お父さんも普通の時と変になるときあるよ」
「あ…そうね…」
「僕だけが悪いんじゃないんじゃないかな、結構お母さんからも引き継いでる悪いところある気がするよ」
「うっ…」
これは、珍しく僕の勝ちなんじゃない!
ヒューやったぜ
「いえ、お嬢様それは違います。奥様も旦那様も理性がお嬢様よりもございます」
「ぐぁぁぁぁぁ僕獣じゃないよぉ」
「獣みたいなものですよ、自分が認めたり好きな相手しか大人しくならないんですから。奥様の美しさと翡翠様の可愛さが餌でしょうか?」
香奈さんが僕の心抉って来る
「お姉ちゃん何してるの?ぺたーんってなってるよ?」
「また二人に虐められてるんだよぉ」
「もぅお姉ちゃんをあんまり虐めちゃだめだよ」
翡翠がなでなでしてくれる、ふぇぇ癒されるよぉ
あれ?あれれ?
翡翠が怖い顔で僕を見てる、なんで?
「お母さん大変だよ!このお姉ちゃん偽物だよ!」
「どうしたの翡翠、そんなこと言いだすなんて」
「だってお姉ちゃんは、私が優しくしたらデロデロになるもん。このお姉ちゃんはちょっと照れてて可愛いもん、偽物だよ!」
「瑠璃も成長するのよ、コレは本物よ」
「そ、そうなの?お姉ちゃんはお姉ちゃんなの????」
僕は砕け散ったね、だって翡翠に疑われたんだもん
orzって姿勢から動けない…
「昔瑠璃に疑われた時の俺の気持ちがわかっただろう、死ぬかと思ったんだぞ」
「お、お父さん、ごべんなざいあのどぎはごべんなざい」
「よしよし、大丈夫だぞ」
お父さんに抱き着いて謝る、これはダメージデカい本当にデカい
そして、今安心して甘えられるのがお父さんしかいないもん
「お父さんって凄いんだね、心が強いよ」
「そんなことあるぞ、でも強くなれたのは家族が笑っていてくれたからだ」
「お父さんすきぃぃ」
「はっはっはお父さんも好きだぞ~」
「私も、私もお姉ちゃん好き!さっきはごめんなさい」
「いいよぉ気にしないで僕が悪いんだもんね」
いやぁしかし僕も変われば変わるものだね
目標はまだ決まって無いけど、ちょっとアレなことしただけでこれとは思ってなかった
いや、本当に
こればっかりは不思議だね、なんか自分が女性だって再認識したっていうかさ
あ、こんな話は無し無しもうしない
後日、里兎と恋と鈴とエリスにも偽物だ!!って言われた
僕は崩れ落ちて少しも動けなくなったよ
もっと言えば少し心臓止まったね
え?そういうところが気持ち悪いって?
そこは変わらなかったんだからしょうがないじゃん
前日譚
瑠璃は色々と話した結果そう言った行為を避けてきた自分を自覚した
ちょ、ちょっとだけやから、むりはせぇへんしと使えない関西弁を口にしながら興味が出てしまったのでしかたないと自分を納得させた
自分の部屋を得てから初めて部屋の鍵を閉めた
この体だとどうしたらいいんだろ?などと試行錯誤を始めた
日が昇っていた・・・・・・・・・
賢者とかした瑠璃は慌てた、それはもう慌てた、賢者のくせに慌てふためいた
17年間塞いできた欲求を空けたんだもの、そりゃ仕方ないなんて思いながら一睡もせず掃除を始める
バレる、なんとかしないとバレるぜぇぇったいバレる
やだやだやだ恥ずかしいむりぃと叫びたいが、叫んだ瞬間に終わりなので必死に口を塞ぎ掃除を行う
洗濯機にシーツやらなにやら詰め込み洗わせておく
一息つき、賢者からただの瑠璃になった瞬間
悶えた、何してんの僕、うわぁぁぁももう何してんの!!!!
悶えのたうち回った
てれてってってってー♪
瑠璃は恥じらいを覚えた
理性がある程度働くようになった
周囲からの目に敏感になった
可愛さが4上がった
女性らしさが11上がった
謎の罪悪感を手に入れた
隠ぺい工作に失敗した
「あら、お嬢様ったら」
当然のようにバレてた




