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ばかのけっしょう

お読みいただきありがとうございます。

ついに馬鹿と馬鹿が大いにやらかします、やれるからってやっちゃいけないことをしたせいです

浪漫を追い求める心意気だけは買ってもいいかもしれない

旅行から帰ってきて、四神のお家に遊びに来てまったりしてたんだ

お爺ちゃんが完成させた物で、惨劇が起こってしまった

四神の庭ではいかれる2人の修羅が暴れてるんだ

僕はサンドバックのように、お母さんにボッコボコにされてる

凄いんだよ、倒れたくても倒れられないの

お母さんはうふふなんて笑ってるんだ怖いよね

僕の隣では四神のお爺ちゃんがお祖母ちゃんに同じようにボコられてる

僕たちが悪いのはわかるよ、でもやりすぎだと思うんだよね

ちょっと僕の会社と四神の家が傾くくらいのお金使っただけなんだよ?

5700億くらいで済んで良かったってレベルなんだよ、最初の試算で10兆だったからさ

社員も四神の親族もノリノリでやってたから何の問題も無いと思うんだ

あ、やばい

僕が反省してないのがバレたっぽい、攻撃速度が上がってる


「わしがわるかったんじゃの~~~~~~~~」


お爺ちゃんは吹き飛ばされていった

20mくらい…


「僕も次からは気お付けますぅぅぅぅ」


僕は真上に10m打ち上げられて、錐もみしながら地面に落ちる

酷い目に遭ったよ、ちょっとロボット作っただけなのにさ



30分前

「瑠璃!遂に完成したんじゃの!見るんじゃのコレが流星1号なんじゃの!」

「出来たんだね!流石お爺ちゃん、四神のお家は凄いね!」


僕はお爺ちゃんとキャッキャっと喜び合う

お母さんとお祖母ちゃんは胡乱な目で僕たちを見てる


「お姉ちゃん今度は何作ったの?変なものじゃないの?」

「翡翠、僕は変なものは作ったことないよ。ちょっと想定してたような動きをしないだけだよ」

「それって変なものだと思うよ?でも今日お爺ちゃんが見せてくれたのは車だよね?お姉ちゃん車作ったの?」

「ただの車じゃないんだよこれは、お爺ちゃんやって見せてよ!」

「任せるんじゃの!!変形なんじゃの!」


普通の乗用車が勇者なロボットとトランスなフォーマーのあいの子みたいな変形をしてロボットに変わっていく

ひゅーかぁっこいい!

詳細を知らなかったお母さんとお祖母ちゃんは目が点になってたよ


「わぁおっきいね!ロボット?さん」

「人が乗って動かすんだよ、かなり頑丈だから中鬼位の攻撃は防げるはずなんだ」

「凄いんだね!お姉ちゃんあっちのトラックも変形するの?」

「ふふふ翡翠、あれはね合体用の強化パーツなんだよ!お爺ちゃんやってみて!」

「任せるんじゃの、恒星合体なんじゃの!」


2台の車両が合体していく

ギュイーンガシャン、ギュルンガシーン

そして完成する巨大ロボ、ロマンだねぇ

意味は無いけど胸にはライオンの顔が付いてるよ


「乗用車が流星号、トラックが彗星号なんじゃの。恒星合体して惑星号になるんじゃの!合体時は計算上は大鬼でも捻り潰せるんじゃの!」

「あんな無茶な設計を形にしてくれるなんて、お爺ちゃん大好き!」

「ロマンの塊で心震えたんじゃの、瑠璃は天才なんじゃの」


僕とお爺ちゃんのテンションは上がりっぱなし

この角度がカッコいいとか、こっちのが良いとか言いながら写真を撮ってる


「お姉ちゃん、この前お家の車を新しくしたけどその車と流星号?はどっちのが高いの?」

「普通の車とは比べ物にならないよ」

「そうなんじゃの、ちょっと家を傾ける位は高いんじゃの」

「へぇその話は詳しく聞きたいね」

「あら、瑠璃ってばそんなものをお母さんに言わずに」


ばっと振り向くとそれはもう慈愛に満ちた笑顔のお母さんとお祖母ちゃんがいた

惑星号に逃げ込もうとしたけど、回り込まれて捕まえられた

最初から乗っておけばよかったよぉ

そこからは尋問だったね

いくらかかったんだ

→5700億です

馬鹿なのか

→天才と紙一重で馬鹿ですごめんなさい

どこからそんな大金を持ってきた

→四神の家と僕の会社です

なんでそんなにかかった

→防御性能と素材と変形機構と二足歩行させたからです

防御性能と素材でかかるのはわかる、なんで歩かせた

→誰も成功してなかったから挑戦したかった

一応四神の家がそういう家だというのは理解している、挑戦したのも費用がかさむのもわからなくもない。何で変形させた?

→かっこいいからです

なるほど、なんで合体させた?

→ロマンを追い求めた結果です


判決、今までとは比較にならない罰を与える。今後資金はすべて私らが握る、あんたたちには許可を取らないと1円たりとも使わせない


こんな流れでサンドバックになってたよ、体中痛いね

すっごいカッコよくて、頑丈で、強いんだよ?

魔導エンジンを使ってるから、魔力が多くない僕でも動かせるんだ

でもでも理解してもらえないんだ

田中さんとお散歩してたお父さんだけは目をキラキラさせて喜んでたよ

家の車をこれにしようって言いだしたんだけどさ、最近買い替えた車をどうするかお母さんに聞かれて


「売るにきまってるだろう、どう考えても流星号のがカッコいいじゃないか!」

「そんな理由で買い替えるわけないでしょう!」


お父さんも20mくらい吹っ飛ばされてたけど

やっぱりだめかぁって頭を掻きながら普通に戻ってきたんだ、頑丈すぎるよお父さん

でもでも琥珀には高評価だったよ!

「あ~う~」


って言いながらキラキラした目で見てたもん

いいよねぇ変形ロボトって、カッコいいもん

データ取り用のお蔵入りかなぁってお爺ちゃんと話してたんだ、そしたら数日後に呼び出されたの

二人そろって皇居に…

近衛の叔父さんや、国森さんもいるしなんだったらたまちゃんと呑兵衛までいた

お爺ちゃんと二人で震えながら頭を下げてたんだけど


「二人は、この国を侵略国家にしたいのか?」


なんて志尊の人に言われちゃって、首が取れるんじゃないかってくらい横に振ったよ

何でそんなこと言われるか、全くわからなかったんだ


「瑠璃が作ったものは、各国のバランスを崩すものなのじゃ。どの国も水際で防いでおるのじゃ、それは高魔力の人間が少ないからなのじゃ」

「それを瑠璃達が作ったものは覆してしまう、普通の力しかない人の子が大鬼とやりあえるなど我も聞いたことがなわ」


珍しく真面目モードの鬼神2柱に言われる

悪い事じゃないじゃん?って考えてたら近衛の叔父さんと国森さんが


「それ自体は悪いことではないんだよ、でもね他の国はそうは思わない。世界で人間同士が争わないのは皮肉なことに、鬼がいるおかげなんだ」

「そんな中で日本だけ圧倒的優位に立ったら、各国から狙われるでしょう。資源は輸入に頼らざるを得ない日本を危険視されてしまったら、この国は終わってしまうのよ?」


言ってることはわかるけどソレとコレがどう結びつくかがわかんない


「いいかな、輸入せざるを得ないものを手に入れられない、そして余剰戦力がある。こうなれば取れる手段は少ないんだよ、余剰戦力を他国に回すのが簡単だと思わないかい?」


怖いこと言ってくるこの人は誰?

あ、元帥閣下ですか

二つ名が「国家鎮守」の陶延鉄騎(すえのぶてっき)さんですか


「けが人を減らしたいのと、ロマンだったんですぅ」

「そんなつもりはなかったんじゃの、人相手なんて想像してなかったんじゃの」


お爺ちゃんですら涙目、僕はもう泣いてる


「ロマンというのはわかる」

「陛下!!!」

「心躍るだろう、男ならばわかってしまうでわないか」

「しかし」

「そう、しかしの部分が問題であるな。アレは量産できるのか?」

「むむむりですぅ、コストが高すぎて量産したら国が傾きますぅ」

「で、あれば決戦兵器とでもして納めるしかあるまいよ」


陛下がロマンを理解してくれたおかげで、首の皮がつながったよぅ


「で、あれは私でも動かせるものかな?」

「マニュアルを見ていただければ動かせますぅ」


真面目モードの皆も、他の重鎮の人達も陛下が納得されたので矛を収めてくれた

献上品として流星号と彗星号はお渡ししたよ

解放されて、お爺ちゃんとえっぐえっぐと泣いてたら、たまちゃんと呑兵衛が怖がらせてすまんのじゃなんて言ってきた

そんなこと言うなら最初から言わないで欲しいよね、まぁ何も考えてなかった僕が悪いんだけどさ

想像以上に突拍子もないことするから釘をさしたんだろうね

近衛の叔父さんに、他のロボットの計画も止めますっていったらね


「はっはっは、何言ってるんだい瑠璃ちゃん。それはちゃんと作ってもらわないと困るよ、いつか鬼を倒しきれた時の切り札になるじゃないか。いいかい、ちゃんと計画は進めるんだよ」


正直今回の一連の騒動で一番怖かった、真顔で言ってくるんだもん

大人怖い、政治家怖い、国の運営してる人怖すぎィ




後日ウキウキな陛下が皇居内で流星号を乗り回し、ルンルンで恒星合体!!っていってたとかなんとか

流星号

変形後の全長は7m弱

流星パンチと流星ブレードが武器

彗星号

補助用トラック、全長10m

魔道エンジン4個積んでるので馬力が凄い

惑星号

全長15m

基本一人乗りだが、2人乗りもできる

胸のトラから出す惑星ファイヤー

どこからともなく取り出す惑星ソードが主な武器

魔道エンジン5個を動力に動くすっごいロボット

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