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たびさきでばったり

お読みいただきありがとうございます。

翡翠強化イベント+α

今年も夏休み!

前半は戦場での研修を行ったよ、お盆期間が近づいてくるにつれ研修生の相手なんかしてる場合じゃねぇっ!!て雰囲気をバリバリにだされました

普通に無視して中鬼位を元気に殲滅してたけどね

流石にお盆本番ってなると邪魔になりかねないので、大人しく殺生石に向かう

電車が駅に着くとどこから聞きつけたのか、四神瑠璃様ご一行って書かれた大きな旗を振ってる集団が待ち受けてた

鬼神の一軒依頼、僕が来るとこんな感じになる

やめて欲しい…

移動中は幸せだったんだよ、あんまり家に僕がいないから妹達が甘えてきたんだ

それはもうすごい勢いで甘えてきたんだ、僕が疲れるくらいの勢いだったよ

それでも幸せだったのに電車を降りたらこれだよ、どっと疲れが出たね

殺生石の露天風呂をついて早々満喫して、部屋に帰ろうとしたら遭遇した


「あ!四神先輩、ここで会うなんて思ってませんでした」


なんか神人がいた、なんでいるんだろ?


「神人が何でここに居るの?ストーカーかなにか?」

「違いますよ!!玉藻の前に戦い方を教えてもらってるんです。毎日ボロボロになってますよ」


へぇーそうなんだ、そういえばたまちゃんに戦い方とか教わったことないや

僕も教えてもらおっかな


「お兄さん初めまして、四神翡翠です。お姉ちゃんが変なことしていつも迷惑かけてごめんなさい」

「翡翠ぃぃぃ僕を何だと思ってるの!神人とはそんな接点無いよ、入学式で腕の骨折って頭蹴り飛ばしたくらいしかしてないよ!」

「お姉ちゃん何してるの!ちゃんとごめんなさいしたの?」

「模擬戦だからごめんなさいはしてないよ、双方合意の上だからね」

「模擬戦なら仕方ないの、他には何かしてない?」

「初めまして、天声命です。先輩には変な事はされてないよ、鍛錬に付き合ってほしいっていっても無視されるけどね」

「神人!余計なこと言うんじゃない!」

「お姉ちゃん、正座」

「え?」

「正座、そこに正座して」

「翡翠此処廊下だよ?何で正座しないといけないの?」

「良いから早く」

「はいぃ」


そこからは翡翠のお説教が開始された

何でお名前おぼえてないの?

なんで教えてあげないの?

お姉ちゃんは優しいいお姉ちゃんだと思ってたのに私は悲しい

僕は廊下で正座しながら、言葉の刃で抉られる

神人のせいだって睨んだら、翡翠がさらに怒っちゃった

許してもらうために、神人の鍛錬に付き合うことになってしまったよ


「おい、たまちゃんとどんなことしてるかシャキシャキ喋れ」

「はい、メリーさんと口裂け女の二鬼と手合わせさせてもらってます」

「あぁーまだいるんだあの鬼達」

「最近ようやく二人を同時に相手できるようになりました」


え?神人強くない?

僕同時に相手取るなんてできないよ?

それはアレな意味で夜戦的な意味でではなくだよね?

僕教えることあるんだろうか


「多分僕よりも強くなってると思うんだけど、何が知りたいのさ」

「先輩は魔法の使い方が凄いって聞いてます!発想力や観察力を鍛えて欲しいです、あと普通に組み手をお願いしたくて」

「組み手をねぇ今相手してる鬼のが強いよ?リベンジしたいってことかな」

「ち、違いますよ。二鬼や玉藻の前だと、圧倒的な力で来るので自分のどこがダメなのかわかりにくいんです。構えがどうとか隙がどうとかじゃなくて、力で押してくるんです。対応できるようになってきてるので、強くなってるのは実感してるんですけどこれでいいのかなって」

「なるほどね、良いよわかったちょっと構えてみて」

「はい!」


スッと気配を消して拳を前に出す

殴ろうとかダメージを与えようとか、そんなのを一切意識しないでね

ただただなんとなーく拳を握って、前に出したら偶然神人が前にいたそんな風に


「いってぇぇ」

「これを避けれるようになったら、他の事教えてあげるよ」


いやぁ顎にバシィっと決まったね、気分爽快だ!

これ避けれるようになるのは無理だと思う、叩く本人が意識してないんだもん

相手の反応絶対遅れるからね、目の前でやっても意識の外からの打撃になる

人って相手の意識を感じれるんだよ、それを消されると途端に反応できなくなる

で、これは鬼にも通用する。人を食べてる鬼限定だけどね

僕は意識的に無意識というか虚無になれるから得意な攻撃方法なんだよ

脳に強化魔法使ってたら出来るようになったんだ、何て言うのかなFPSの3人称視点みたいな感じに出来るの


「やっぱり先輩は凄いですね、勉強になります」

「模擬戦の時とキャラ変わってない?」

「あの時にプライドとかそういった物をへし折られてるので。折角の力も振り回されてるだけでしたし、ちゃんと勉強しないとダメだって思えたんです」

「ふ~ん、まぁ今日はこれでお終いだよ。続けても僕がボコボコにするだけだからね、対策を考え付いたら声かけて」

「ありがとうございました!」


深々と頭を下げる神人に背を向けて部屋に向かう

翡翠達とイチャイチャするんだ!

スキップで部屋に戻ると、皆いなかった…

あるぇ?

机に書置きが置いてある、なになに


「私達はたまちゃんさんとお買い物に行ってきます!お姉ちゃんにお土産買ってくるね」


へぇ、へぇーーーーーー

置いてかれちゃったんだ僕

ふざけんなよ神人!お前のせいで僕は旅行先で独りぼっちになっちゃったんだぞ


「お姉ちゃんただいま!お土産買って来たよ!」

「瑠璃わらわも来たのじゃ!」


僕は皆が帰ってくるまで、ひろーーーーい部屋の隅で体育座りして無になってた

帰ってきた皆が僕を見て慌ててたけど、いじけた僕は無を続行

妹達が飛びついてきたので、無を解除してなで繰り回す

普通に、ふつぅに寂しかったんだぞぉ

鍛錬に時間かかるだろうからって、ちょっと出かけたらしい

5分くらいで終わったからね、想定外だったね

なぜかたまちゃんの膝の上に座らせられ、妹達も僕に抱き着いてくる

異世界転生してハーレム作っちゃった

ぐへへへへへ

僕の気分も回復したので、のんびりする


「たまちゃんは神人に何を教えてるの?」

「魔力の使い方なのじゃ、あんなに持ってても上手く使えなければ意味が無いのじゃ。今はダムに水道の蛇口が付いてる状態で、無駄に難しく制御しようとしてるのじゃ。ドバーッとやればいいのじゃ」

「羨ましい話だね、僕は普通くらいしか魔力ないからさ」

「瑠璃は使い方が上手すぎるのじゃ、わらわよりも効率良く使えるとか変なのじゃ」


でね、たまちゃんに僕にも戦い方教えてって言ったら拒否された


「瑠璃には無理なのじゃ、わらわの戦い方は魔力を押し付けて押しつぶすのじゃ。瑠璃の魔力を押し付けても、潰されるのは瑠璃の方なのじゃ」

「ぐすん、じゃあ妹達に教えてあげて」

「任せろなのじゃ!瑠璃が習うなら西の馬鹿鬼のがいいのじゃ、悔しくて悔しくて仕方ないけどわらわの戦い方はあって無いのじゃ」


今度呑兵衛に会ったときにでも聞いてみようと思った、会う機会は今のところないけど

晩御飯を食べてお風呂にふやけるまで入ってその日はぐっすり

翌朝から鍛錬開始だ

だ、なんだけど僕暇になっちゃった

だって本当に魔力が多い人の戦い方なんだもん

膨大な魔力をつかったパンチとキックの練習だったんだけどさ、そんな攻撃してたら僕直ぐに気を失うっちゃうね

ばーっと魔力を放出して、その魔力をぎゅーーーーっと圧縮して拳に乗せるんだって

翡翠のパンチはいままではね

えーい ドカーン

たまちゃんに習ったら

えーい ゴッ

って感じに効果音は減った、でも威力は何倍にもなってるの

無駄に魔力を消費してたっぽいね、圧縮して打撃に集約して打てるようになってた

もちろん翡翠達を褒めちぎってはいたけど、僕はちーーーっとも強くなれなかったよ


「先輩!対策できたんでお願いします!」

「へぇじゃあいくよ」


飛んで火にいる夏の虫、僕がむしゃくしゃしてるところにやってくるだなんて馬鹿な奴め!

くらえぃ


「よっと、どうですか受けれましたよ!」

「なんで昨日の今日で防げるようになってるんだよ!しかも余裕で!!」

「なんていうかこう、魔力を自分の周囲に出して何か来たら察知できるようにしてみたんです!20mくらいまで察知できるようになりました!」

「あ~なるほどね、ところで神人は漫画読む?」

「え?あんまり読まないですけど、なんですか突然」

「僕からの試練ね漫画読んでおいて、タイトルは後で言うから」

「は、はぁわかりました?」


おい!神人が言ってるの「つーかこれで限界で」おなじみのあれじゃん

自分で思いつけてるから、漫画読ませて想像力を磨かせれば良いじゃないって思う

ちぇっ魔力と才能があるやつが妬ましい

魔力と才能の有る翡翠はもちろん愛らしい

ほら今も口裂け女が半泣きになるくらい蹂躙してる


「それー、ていやー、えーい」ゴッ、グボォ、ドゴォ

「まままっままって、降参!降参だから!!」


翡翠は可愛くて強くって可愛い、最強だね

たまちゃんブートキャンプの結果


翡翠→20センチの鉄板を素手でぶち抜けるようになった

里兎→魔法の火力が上がった

鈴 →魔法の効率化が上手くなった

恋 →魔法の出力調整が上手くなった

奈央→魔法の最大範囲が上がった


瑠璃→変化なし!

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