ないつうしゃがいるだなんて
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知られてないと思ったことが知られてた時の恐怖
「お~い四神ちょっといいか」
「なに甘木君、僕は今ね脳内の妹弟を愛でるのに忙しいんだけど」
「・・・おう。それでな命の事なんだがな」
「だれそれ?」
「・・・おう。神人な」
「あぁー」
「もう俺が教えることないぞ」
「え!?早くない?2ヶ月くらいしかたってなくない?」
「自身無くなったぞ。四神がおかしいってのは前々から知ってたし、この前の戦場で見て再認識した。神人もやっぱりおかしいな吸収力が並じゃない、命も相当おかしいな」
「スポンジか何かなの?ぐぅぅぅって潰して吸った物吐かせれば?」
「命に対して当たりりが強すぎるだろ、四神が叩き潰してから良く復活したと思うよ」
「Gか何かなんじゃない、やだね近づきたくないね」
「本当に嫌いなんだな、なんでそんなに嫌いなんだ?」
「さぁ?なんか嫌いだから嫌いだね。妹達に手を出しそうだからっていうのが一番だけど」
「まぁ可愛いからな翡翠ちゃん」
「あ“ぁ”なに?狙ってるの?殺すよ?」
「なんでそうなる!普通に感想言っただけだろ」
「なんだそうだったのかごめんごめん」
「妹の事になると見境が無い四神が恐ろしいな。で、命はどうするんだ?」
「いや、そもそもなんで僕が面倒見ないといけないの?」
「あれだけの熱意を持ってるんだぞ、少しくらい考えてやっても良いだろ」
「ふむぅ・・・・・・・うん、やっぱり僕は関係ないね」
「少し考えたんだな、物理的に少しだけ」
あれ?そういえば甘木君に、僕おかしいって認識されてなかった?
酷くない?ちょっとシスコンでマザコンでファザコンなだけだし?
最近ブラコンって属性も付いただけだし?
おかしくはないよ、おかしいって言うのは僕の社員の人たちの事を言うんだよ
ほら僕普通じゃん、国盗りとかしないし考えてもないもん
「ていうかさ、なんで翡翠が可愛いって甘木君知ってるの?」
「ん?会ったことがあるからだな」
「は?」
「は?じゃないが」
「あぁん?」
「メンち切って来るんじゃない、謎の圧力があるぞ」
取調室よろしく尋問した結果、甘木君の弟9歳がガラの悪いのに絡まれてるところを翡翠が助けたらしい
二人で買い物にいった時に、弟君がフラフラとおもちゃに誘われて進んでガラの悪いのにぶつかる
囲まれる弟君に気づいた甘木君が駆け寄る
颯爽と現れた翡翠がガラの悪いのをボコる
甘木君が駆け付けた時には、ガラの悪いのは地面とディープなキスしてたらしい
う~ん僕の知らない出来事だね、翡翠はドーンといってバーンなところがあるからなぁ
助けられた弟君と甘木君、お母さんと翡翠で警察に事情を説明したけどボコられた奴らが普通に犯罪者だったのでお咎めなしだった
なんかお薬の販売してたんだって
思い返してみれば、僕が家に帰ったら翡翠がボロボロでお母さんが修羅のような表情してた日があったね
きっとその日の出来事なんだろう
「それで会ったことがあったんだね」
「てっきり知ってるもんだと思ったぞ、四神のお母さんからたまに連絡くるし」
「はぇ?なぁにそれ」
「見るか?」
(甘木君こんにちは、ちょっと聞きたいことがあるんだけれどいいかしら?)
(はい、大丈夫ですよ)
(学校での瑠璃の事なんだけれど、あの娘変なことしてないかしら?)
(あぁすいませんそれはもう俺にはわからないです)
(???????)
(小学校から一緒なんで、もぅ四神のどこからどこまでが変なのかわからないんです)
(あぁそういう事ね…じゃあ普段どんなことしてるか教えてもらえないかしら)
(それだったら大丈夫だと思います)
「な、なにこれ…」
「なにこれって言われてもだな、やり取りの一部だが?」
「まって、これじゃお母さんに僕のやったこと全部筒抜けじゃん。奈央どうしよう」
「内通者がいたとはね、瑠璃ここはこの男を処理しましょう」
「おい、物騒だな。そういえば瀬場須の親御さんとも連絡取り合ってるぞ」
「…本当に?」
「ああ」
「不味いわよ瑠璃、これは非常事態よ!」
「ど、どこまで伝わってるんだろう。どうしよう」
(あ、すいません。今二人にこの事話したんですけど不味かったですか?)
(大丈夫よ、そろそろいいころ合いだったから)
(えぇ大丈夫です、今後ともお願いしますね)
「あ、あのぉすいません。俺の鍛錬は結局どうなったんでしょうか」
「誰?今忙しいの!僕の命が危ういの!!」
「天声命です、せめて顔だけは覚えてもらえませんか。お願いします強くなりたいんです教えてください」
「だぁぁぁぁお母さんからの連絡がすっごい量きてるぅぅぅ」
「あ、あ、あ、あ私もお母さんからの連絡ががががっが」
「命すまん、なんかタイミング不味ったみたいだ」
「甘木先輩気にしないでください、俺めげないですから!」
僕達は真っ青な顔しながら携帯を見てるけど、帰ってきてからが本番だからなって連絡でぱたっと止まった
帰りたくないよぉ
「奈央どこか遠くに旅行しない?僕お金持ちなんだよね」
「良いわね瑠璃!どこにいきましょうね」
(逃げたら承知しないわよ)
「終わった、終わってしまった僕の人生」
「うぅ楽しい一生だったわ、短かったけど」
どんよりとしながら授業を受ける僕たちを、皆が何とも言えない目で見てた
ガクブルしながら家に帰ると、リビングで正座させられる
「さて瑠璃、貴女階段降りるのが面倒だって教室の窓から飛び降りたらしいわね」
「ち、違うんだよ!それには理由があって」
「へぇ言って見なさい」
「僕だったらそれくらい出来るんじゃないって、クラスメイトに言われて」
「馬鹿!言われたからってやって良いことと悪いことがあるでしょう!!」
「はいぃ」
「罰として暫く瑠璃には、翡翠と琥珀との接触を禁じます」
「許してぇぇぇ僕死んじゃう、そんなの死んじゃうよぉぉ」
「他の件もじっくり吟味してあげましょうか?温情よこれは、甘木君を使ってだまし討ちをしたから情けをかけてあげてるのよ?」
「期間はどれくらいなの?」
「瑠璃が反省するまでよ、お母さんが良いと思うまでね」
「奈央貴女はお嬢様の側付きであって、交友関係に指図する立場ではないのよ。それなのに周囲を威嚇しているらしいわね」
「そ、それは下心丸見えの男子たちから守るためで」
「守って欲しいと言われていないなら、する必要はないわ。お嬢様で排除できない相手であれば、貴女があ対応しなさい。それ以外であればお嬢様の意志が最優先です、貴女の意志なんて必要ありません」
「で、でも瑠璃は甘いところがあるから」
「でもじゃありません!貴女は側付きというものがわかっていないようね、皇の本家で暫く学びましょうね。学校は休みなさい」
「え、そんな嘘でしょお母さん」
それから一週間、僕と奈央は辛く苦しい日々だった
翡翠がそろそろ許してあげてってお母さんと香奈さんに言ってくれたおかげで何とかなったんだ
僕たち二人は翡翠を崇め奉ったのは言うまでもないね
「お姉ちゃんたちは綺麗ですっごくて素敵なの、でも二人とも偶におバカさんになるの。ダメだよちゃんと考えて行動しないと」
11歳に普通に叱られました、悲しい
瑠璃が学校でしたこと
教室でブレイクダンス
教室でバク転からの前方二回ひねり
移動教室からの帰りに、ベランダを飛び移りながら教室に帰る
理由:できそうだよねって言われたのでやってみた




