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でろでろでぐはぁ

お読みいただきありがとうございます。

翡翠の言葉で瑠璃は倒せる

最近翡翠が僕と遊んでくれません

大事な大事な世界で一番大切な妹を、世界で2番目に大切な弟にとられました…


「えへへぇ琥珀おはよう、今日も元気かな?」


何時もは僕に一番におはようの挨拶をしてくれていたのに、とろけるような笑顔は僕の物だったのにぃぃ

嫉妬に狂いそうになるよ、いや本当に

こんな生活が続いたら、多分僕ストレスで体壊すね自信あるよ


「お姉ちゃんおはよう!」

「おはよう翡翠、今日も元気だね」

「うん!私もお姉ちゃんになったから頑張るの!」


そうかそうかお姉ちゃんになって張り切ってるんだね

あれ、ちょっと、まって

前にもあったよこの感覚、何かがおかしい

えーっと「私もお姉ちゃんに」って翡翠は言ったね

わ・た・し?

ヒーって自分の事呼んでたのに、弟の存在で一気に成長しちゃったの

やだやだやだやだー

床に転がってジタバタしてたら、お母さんに踏まれた

それはもう普通に踏まれた、びぇっって変な声出る位踏まれた


「17歳にもなって何してるの見苦しいわよ」

「お母さんの前では永遠に子供だもん」

「それはそうね、でも可愛くないわよ」

「ひどい・・・それは普通にひどい・・・」

「何言ってるの、瑠璃は可愛いっていうより綺麗なのよ。綺麗な人がじたばたしてても愛らしさなんかより、壮絶さを感じてしまうわよ」

「壮絶だもん僕の心は荒波に揉まれまくって、ずたぼーろだもん」

「あ~う~」

「こはくぅこんなお姉ちゃんに興味を持ってくれるなんて良い子だねぇ」

「変わり身が凄すぎて、精神鑑定を真面目に考えるレベルね」


やらかぁい琥珀のほっぺをつんつんして、嫌がられる前に満足する

この辺のさじ加減はプロ級だよ!ほっぺつんつん検定5段くらいあるね!


「今日も朝からにぎやかだな、瑠璃は報告書纏まったのか?」

「お父さんおはよう、報告書ってなに?」

「奇術師倒した帰りに言っただろう、大鬼倒したら報告書かかなくちゃいけないって。書式とかが面倒だから早めに取り掛かれって」

「・・・?」

「美彩と琥珀の事で頭一杯だったんだな、提出期限は明日だぞ。奈央はもう書き上げて俺が確認したぞ」

「う、裏切り者だ!裏切り者がいる!!罰を与えなくちゃ、急に背中をツーっと指でなぞったり耳に息吹きかけてやる」

「馬鹿なこと言ってないで書こうな」

「うん」


思い返せば、何回か奈央に報告書作ってるかって聞かれた気がする

琥珀と一緒にいる翡翠を見逃さないことに、脳の大半を回してて聞き流してた

かわいいとかわいいがニコニコしながら一緒にいるんだよ、仕方がない事だったんだ


書類作成に取り掛かったものの、何この無駄な書式設定は

ブチギレた僕は電話をかける


「は~いみんなの便利屋くにもりでーす、現在電話に出ることが出来ませーん。留守電に入れないで少しは自分の脳みそ使ったほうが良いわよ~大体なんでもかんでmピー」


この世界に転生して初めてだよ、初めて物にあたったよ

バンって床にスマホを叩きつけたよ

画面バキバキでかろうじて動くけど、壊れちゃった

僕は悪くない、全部国森さんが悪い


「どうした瑠璃何の音だ」

「おとぅさんスマホ壊しちゃった」

「これは随分派手にやったな、何があったんだ?」

「書式が酷いから国森さんに文句言おうとしたら留守電で」

「あぁあれはイラっとするからな、でも自制しなきゃダメだぞ」

「うん」


半泣きになりながら書類は作ったよ

スマホはほら、買い替えようと思ってたし

新しいの欲しいと思ってたし


「お姉ちゃんお姉ちゃん」

「どうしたの~?」

「お姉ちゃん元気ないから、私の元気分けてあげるの!ぎゅー」


翡翠が僕に抱き着いてきてくれた、でゅへへへへ

素晴らしい、桃源郷かな?


「あ、お顔が変になってる。もぅお姉ちゃん駄目だよ」

「だって翡翠が優しくて可愛くて」

「えへへ、お姉ちゃんがお姉ちゃんだから私も優しいんだよ!」

「うん?」

「琥珀がね可愛いの、毎日毎日楽しいんだよ。今までも楽しかったけどもーっと楽しくなったの」

「よかったね」

「うん!それでね私もお姉ちゃんみたいなお姉ちゃんになるって決めたんだよ。優しくって綺麗で、とぉってもすっごいお姉ちゃんになるの」

「翡翠なら絶対なれるよ」

「お姉ちゃんが私にしてくれたことを、琥珀にもしてあげるの。お姉ちゃんがいるからどんなお姉ちゃんになればいいかわかるんだよ」


お姉ちゃんが崩壊しそうなほどお姉ちゃんッて翡翠が言ってる

でも僕の事褒めてくれてるから気にしない


「ただね、琥珀がどんなに可愛くてもお姉ちゃんみたいに危ない顔にはなりたくないよ」

「ぐぁっ」

「視線が気持ち悪いんだよ?お顔も何時もは綺麗なのにすっごいすっごい気持ち悪いの」

「あ、まって」

「手とかの動きも気持ち悪くって、視界に入れたくなくなるの」

「あ、あ、あ」

「気持ち悪い時のお姉ちゃんは気持ち悪くって嫌いなの」


三国志とかでさ、憤死ってあるじゃん

血とか吐いて急に死ぬ奴

あれって何なんだろうって思ってたんだよ、急に血とか吐かないって思ってたんだよ


「ぶへぁ」

「お、お姉ちゃん!!!おかあさーーーーーーーんおねえちゃんがーーーー」


こういう事だったんだね

吐血しました、翡翠にかからないようにするのが精一杯だったよ

ばたりっって倒れたよ

その後は救急車で病院に運ばれて検査を色々したんだ、なんで吐血したか原因わかりますか?って聞かれた時は羞恥心がブレイクダンスしたね

お母さんには物凄い怒られたし、お父さんには呆れられた

翡翠が自分のせいでって落ち込んでたんだけど


「翡翠よく聞いて、そもそも瑠璃がデロデロになって気持ち悪くなるのがいけないの。ちゃんと言葉にして嫌って言えた翡翠は偉いわ、瑠璃が悪いのよ気にしちゃダメ」

「そうかな、そうなのかな。でもでも私のせいでお姉ちゃんが」

「これからもちゃんと言わなきゃダメよ、たとえ倒れたとしてもそれが瑠璃のためになるの。気持ち悪いお姉ちゃんは嫌でしょ、琥珀に見せられないと思わない?」

「はぅ、琥珀には見せられないね…わかった嫌な時はちゃんとお姉ちゃんに嫌っていうね!」


奈央に言いくるめられてた…

酷くない?僕何か悪いことした?ちょっとでゅふってただけじゃんね

性的な感情を一切向けてないよ、むしろ転生してから性的な感情を持ったことないよ!

愛でてるだけなのになぁ


「せめて顔は崩れないようにしような、アレはダメだぞ」

「翡翠がきゃわわだから自然になっちゃうんだよ、逆に何でお父さんたちは耐えれるのさ」

「人にはな、理性ってものがあるんだぞ」

「あ、うん、努力します」

「もしだ、瑠璃がデロデロになってるせいで翡翠の評価が下がったらどうする?」

「うん、自殺するよ」

「清々しいほどあっさりと答えるな、そんなことになったら翡翠や俺達が悲しむだろ」

「あぁそっかぁどうしたらいいんだろ」

「欲望に負けないように自分を律しろ、普通はそっちが先に来るだろ」

「翡翠が生まれてから負け続けの理性に僕は期待してないんだもん、でも頑張ってみる」


お父さんに諭された、頑張ってみるかぁ

憤死

正確には、今回のは憤死とは異なる

正論パンチを翡翠にされたことで、瑠璃の胃がストレスがマッハで限界突破しただけ

翡翠が悲しんでいるが悪いのは瑠璃

でろでろに溶けた顔で、危ない目をしながら妹見てるんだからしかたない

改善すればいいなぁって

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