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柊里兎あり得た未来

お読みいただきありがとうございます

読まなくても問題ないシリーズです

瑠璃がいない世界のお話し

「一人で守り切れるかな…」

つい弱気な言葉が出てしまう、気を緩めるわけにはいかないのに

「ナニイッテルンダゴシュジン!ワタシモイッショダゾ」

「そうだね、雪華も一緒だものね」

皆は無事に逃げられたかな、不安そうな顔をしてたけど大丈夫だろうか

これでも一部隊を任せられるくらいに私は強い

氷魔法使いって限定すれば一番の使い手だ

自身を鼓舞して奮い立たせる

「雪華、相手は奇術師。全力でやるよ」

「オマカセアレダ!」

通路を氷塊で塞ぐ、空間を移動する相手に時間稼ぎになるかわからないけどやらないよりまし

「雪華探知魔法をお願い」

「ヨシキタ、ソレー」

室内に薄く氷が張られていく

踏み込んだ瞬間に探知できる

準備は出来た、後は迎え撃つだけ

どこからくる?どこからでも来い!

身構えてずいぶん経った気がする、来ない、なんで?焦らすのが狙い?

「どれくらいたったかわかる?」

「3プンクライダトオモウ」

みんなの方を追ったの?ここで立ち止まったままでいいの?

心が騒めく

ここは私も引くべきなの

瞬間、探知用に張り巡らせた氷が全て、全て砕ける

上下左右全て砕けた、高速で移動でもしてるのかしら

「おやおやぁ観客の姿が見えませんな、これではショーが盛り上がりません」

「貴方の奇術なんて誰も見たくないって先に帰ったのよ、私が相手してあげるのを光栄に思いなさい」

「なるほどなるほど」

随分と余裕な態度だ

「ではでは物悲しいですが始めるとしましょう」

来る!

「まずは、人体分離マジックをご覧致しましょう」

なんで、なんでそこにあの子がいるの

先に逃がしたはずなのに、皆と逃げたはずなのに

「隊長たすけt」

「種も仕掛けもございません、しかしほぉらこの通り。首と胴があっという間に分かれてしまう」

魔法を唱えようとした瞬間、あの子の首が、首が…

血しぶきを上げることも無く、ズレたように取れてしまう

「お次は、腕と足。こちらもこの通りあっさりと取れてしまう。如何かなお嬢さん」

「ふざけ、ふざけないで!」

「おやおや、お気に召さないようだ。ではこれはどうかな?人体爆破だ」

あぁなんてこと、私がこの場にいる間にみんな、みんな捕まって

「私が手を触れることなく、なんと体が爆発してしまう」

「させない!」

魔法を放つ、捕まっている子ごと凍らせる

こいつを片付けた後に急げば命は間に合うはず

「危ない危ない、ショーの最中は手出し無用で願います。舞台装置が凍ってしまった、まぁ関係ないのですがね。では点火」

「な、うそ」

凍らせたはずの体が爆発する

辺りには今度こそ血と肉の死臭が蔓延する

わからない、どうやったの

体内に爆弾を仕込んであったの?

「隊長、助けて。いやだいやだこんなしにかたいやだぁああああああああああ」

「おやおや、あまり騒いではいけませんよ。口を縫ってしまいましょうか」

「う゛う゛ぅあああああ」

「ではでは次は何が見たいでしょうね、派手なのが良いでしょうか」

「ミタクナンカネーヨ」

雪華が背後から魔法を打つ

あいつは私と捕まえた子に集中してた、これはあたr

「いけませんねぇいけません。これはショーを2度も止めた貴女への罰です」

何で背後に

さっきまで目の前にいたのに

何でどうして、わからない、わからない

それになんであいつは

あいつは




わたしのうでをもってるの?


「ゴシュジン!!オマエェェェェェ」

無くなった腕の痛みはない、不思議なほど何も感じない

血だって一滴も零れてない

でも、確かに、私の左腕は、肘から先は、無くなってる

雪華が一人で奇術師に攻撃を仕掛けるも、全部かわされてしまう

勝てると思ったのに、皆を逃がして無事に戻れると思ったのに

「ゴシュジンダイジョブカ?イタクナイカ?」

「ありがとう雪華、痛くはないよ」

「ドウスルニゲルカ」

「逃がしてくれるなら逃げたいよね」

「ソウダナムリソウダ」

「だから奥の手、アレを使いう。倒せるかはわからないけれど、無傷では済まさない」

「ワカッタ!アタシモテツダウ」

「何か相談事ですかな?まぁ良いでしょう。最後にこちらをお見せしましょう」

私の部隊員の残り3人だ、さっき口を縫い付けられた子と他の2人が急に出てくる

「観客の邪魔が入りましたので、ここからは纏めて行きましょう。さぁさぁ今回お見せするのは」

「これ以上はさせない」「皮膚の消失だ!」

瞬間3人の体が赤く染まる

違う、違う!

染まったんじゃない、赤いんだ

肉が剝き出しになって赤いんだ

「あ、あぁ」

「お嬢さん、最後までショーを見ていただきありがとうございます」

私は、その場で動けなくなった

切り札を使うことが出来なかった

戦場で死んだ仲間はいる

戦場で体の一部を失った仲間だっている

でも、でも、

こんな惨たらしい姿になった仲間を私は見たことない

「ゴシュジン!ニゲヨウハヤク」

「せ、雪華」

「ニゲルンダゴシュジンコノママジャあsヴぉいほえrほhxdじゃsjpjcpjr」

「雪華!?」

「うぇphgjぽあえrwjgps¥dODFEWJU’」Hds@ojv:¥@oうぇくぁうぇhogfvpesjgp4」

「どうしたの雪華、しっかりしって」

私の作った魔法、今までこんなことなかった

友達の少ない私といつも一緒にいてくれて、雪華のおかげで独りぼっちにならなくて済んだ

大切な大切な雪華が苦しんでる


「「ご主人もこんな風に弾けちゃうぞ」」


内側から雪華が弾けて

ずっと一緒にいた雪華がバラバラになって

「あ、ああああいやぁぁああぁああああああ」

私はそこで心が折れてしまった

無様に悲鳴を上げながら、建物の入り口に向かって走り出す

聞こえない、聞こえない

肌の無くなった仲間たちからの、部下たちからの声なんて聞こえない

「助けて」「おいていかないで」「あんたの部隊にいたせいだ」

何も聞こえない

「逃げるな!おれたちおみすてdfのlsvのいんvfんldkv;kの;のんb」

怖い怖い怖い怖い怖い嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ

死にたくない

必死に走ったおかげか、入り口が見えてくる

あと少し、もう少し

「ダメですよ、お代をいただいておりません」

目の前に現れる、絶望が目の前に

「み、見逃してください。もう戦いません、ここであったことも誰にも言いませんだからだからぁああ」

「お代は貴女の命ですので、逃がすわけにはいきませんね」

目の前が真っ暗になる

手足も動かせない

息もしにくい

声も出せない

ここはどこ、誰か助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて

















「姉さん!!」

「うわぁっと里兎どうしたの?」

「うぅ」

「珍しいね、里兎が素直に抱き着いてくるなんて」

「なんか怖い感じがして」

「だいじょうぶだよ~お姉ちゃんが怖いのから守ってあげるからね」

「私も一緒に守るの!里兎ちゃんに怖い思いさせた奴はボコボコにする!」

「姉さんも翡翠もありがとう、もう大丈夫。でももうちょっとギューってする」

「私もギューッとしてー」

「うへへへへいつでもおいでぇ」

「「気持ち悪いよ」」


ぐはぁひどひ

敗北イベント

奇術師の不思議な不思議な舞台

里兎を含む部隊が、大鬼「奇術師」を倒せなかった際に発生する

部隊員6名は全員死亡

発見時原型は止めていたものは皮膚を全て剝ぎ取られている

バラバラになっている者や、判別が不可能な者もいる

里兎は当初発見できないが、奇術師を倒すことで遺体の一部を発見できる

奇術師のマントの裏地に、里兎の顔があったことで

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