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やっぱりどうもひきつける

お読みいただきありがとうございます

自由参加って実質強制参加だったりしますよね

どうも戦場リポーターの瑠璃です!

2年生から受けれる自由参加の実習で今日は戦場に来てます、阿鼻叫喚だね

護衛の兵隊さんが付いてくれてるけど僕の義手にみんな興味しんしん

お爺ちゃん特注のこの義手は、ロマンと技術とお金がものすごく詰まってるんだ


「小鬼だったらわりと余裕で戦えるね」


ぐしゃ、ぐちゃっと握りつぶしながら戦闘を行う

義手パンチでも余裕で一撃、ギミック使う必要はまだないかな

身体強化魔法を使った蹴りだと、倒しきれてないのでこれより強い鬼には使わないほうがよさそう

奈央と連携しつつ小鬼を殲滅してるんだけど、研修に参加した他の生徒は結構苦戦してる

鬼とはいえ、初めて命を奪うっていう経験に疲れてるね


「ふっ、せい!この辺は片付いてきたね、どこまで行っていいんだっけ?」

「ここまでが指定されたエリアね、最前線にはまだまだ遠いけれどしょうがないわよ」

「こっちは甘木君に任せてもよさそうだし、教官に別行動できるか聞いてみよっか」

「そうね、安全とは言えないけれどここでは来た意味が無いもの」


奈央と一緒に前にもっと出たいと言ってみたけど、流石に無理だった


「初めて研修に来てここまで戦えるのは初めて見ましたよ、でもこれより先に進むのは難しいね」

「そうですよね、残念だな」

「あら、今日の研修には瑠璃もい・た・の・ね」

「きらりちゃん!これから前線まで行くの?」

「今日は最前線まではいかないわよ、抜けてきた鬼をギュって潰して回るの」

「僕達も付いていけたりしない?」

「絶対に安全とは言えないけれど、二人なら大丈夫そうね。この子達は私が預かるわね、他の子達を任せるわよ」


教官のお尻をひと撫でして、前に進むきらりちゃんを追いかける

ひぃっって言ってた教官は見なかったことにするね

奏さんがいないのかなって思ったら、背中にくっついてた…

移動速度が違いすぎてこうするしかないんだって


「さて瑠璃、この辺りからが本番よ。油断なんかしちゃだ・め・よ」

「うん、これ以上どこか持っていかれたら家に監禁されると思うから本気出してくね」


今の前線は3段階で構成されてるみたい

前衛は大鬼や、面倒な力を持ってるやつらを優先的に叩く

中衛では、抜けてきた中で中鬼を潰す

後衛では、小鬼を殲滅する

なのできらりちゃんとやってきたここはある意味で数が一番多い

見逃す量も多いけどね、後ろに行かせていいかを瞬時に判断する能力もいる

きらりちゃんが僕と奈央でいけると判断した鬼への攻撃指示を出してくれるので、楽ではあるけどいつ終わるかわからない戦いはしんどいね


「ねね、きらりちゃん。いっつもこんなに多いの?」

「いいえ、今日はちょっと異常ね」


あんまりにも多かったので聞いてみたら、厳しい顔で返された

前衛の部分で何か起きてるのかもしれない


「きらりちゃんは前に進んで、僕達はここで踏ん張ってるから」

「あらあら、強気ね」

「通していいのがどれかわかんないから、もっと派手にやるよ。でも3時間くらいで動けなくなるから早く戻ってきてくれると嬉しいな」

「二人に任せるのは正直不安よ。で・も・ね、前が心配なのも本当」


喋りながらもふんって拳を突き出しながら鬼を殲滅するきらりちゃん

かっこいい、上半身裸だけど…

いっくわよーって戦闘始めた時に、上半身の防具はじけ飛んでたんだよね

これすっごい硬いよ、丈夫だよ?

大鬼の攻撃にも耐えるんだよ?中の人は衝撃でグチャることもあるけど


「いいわ、少しの間任せるわよ。怪我しないように気をつけなさいね」

「奈央!瑠璃の事しっかり見てなさいよ!怪我されたらまた私が手当てすることになるんだから、光輝と鈴との時間奪ったら承知しないわよ!!」

「任せてください、瑠璃の動きに合わせて見せます。傷一つつけさせません」


そういって奏さんをおんぶしたきらりちゃんは、前に飛んだ

ふん!って掛け声とともにジャンプしただけなのに飛んだんだ

ゴッって音がして地面にクレーター出来てたもん、人って鍛えるとあんなことできるんだね


「よっし、奈央全力でいこう」

「ちゃんと帰れる体力は残すのよ」

「それはこっちに来る鬼にいって欲しいよ」


基本は僕が前衛だ、相手の防御を貫ける攻撃は右腕の義手だけだ

周りの部隊を観察すると、僕の一撃が一番火力が出そう

連携して倒すとしましょうか、細かい動きは合わせられないので大まかにさっと方針を伝える


「僕が一撃を加えながら動きます、倒せなくてもダメージは与えますので後お願いします」

「悔しいけど、嬢ちゃんの火力には負けちまってる。連携らしい連携も取れないだろうしそれでいくとしようか」

「おねがいしまーーーーーす!」

「アンだけ若い子が戦車に任されてんだ、あたし等も気合入れてくよ!」

「奈央フォロー宜しく~」


さてさて、いっちょやりましょうか

僕はパッと見た感じで一番圧力を感じる鬼に向けて走り出す


「奈央!」

「あのね!もっと言葉を話しなさい」

「わかってくれるでしょ~」


鬼の上空に向けてアンカーを射出する

何もない空に食い込んだアンカーを巻き取り、走った時の数倍の速度で上空に向かう

不満を言いながらバッチリ防御魔法を置いておいてくれる流石だよ

鬼を殺すには、消し去るくらいの大技を当てるか頭を潰せばいい

上空に進む途中でアンカーを切り離し、鬼の顔面に落下しながら


「バンカー!!!」


狙い通り、鬼の頭を吹き飛ばす

地面に着地せずに、鬼の体を蹴りとばして次の鬼に向かって飛ぶ

迎え撃とうとしている鬼の攻撃を逸らすように、大地にアンカーを打ち込み軌道を変える

今度は下から飛び上がるようにして、顎にパイルバンカーをぶち込む

反動を利用して奈央の近くに戻ってこれた


「継続して戦えるようにペースをちゃんとしなさいよ」

「わかってるよ、でもあの二鬼は不味い感じがしたからさ」


短く会話しながら次を探す

僕がすることは簡単だ、強そうな鬼が居ればパイルを打ち込む

そこまでと思った鬼だったら、ヒートファングで腕の一本でももぎ取って他に任せる

面倒な動物型もいるけど、奈央の防御魔法で動けなくして仕留める

不安定で何時まで動けるかはわからないけど、安定している

これならきらりちゃんが戻ってこれるまで耐えきれるって思ったんだよね

そんな事思ったせいなのかな、面倒なのが出てきちゃったよ


「おやおや、この辺りにも意気が良い人間がいるんですね。でわでわ私の奇術でも見て頂きましょう」

「うわぁなんでこんなところに出てくるかな」

「奇術師じゃない、どうするの?」

「逃がしてはくれなそうだし、やるしかないでしょ」

「そういうと思ったわ」

「皆さん、チョットこの鬼ボコるんでその間お願いしますね」

「ち、増援は呼んでる無茶するんじゃねぇぞ」

「あはは、無茶はもうしてるんで死なないように頑張ります」

「軽口言えるんならまだいけるわね、お嬢ちゃん戻ったら奢ってあげるわよ」


さぁ大鬼戦2回目だ

早く帰ってきてぇきらりちゃぁあぁぁあぁん

瑠璃戦闘用義手

パイルバンカー

振動破砕

ヒートファング

移動用アンカー

自動防御展開用インコム

ノリと勢いでお爺ちゃんと作ったとんでも兵器

試作機だから、量産品じゃないから!

などとのたまって資金をじゃぶじゃぶつぎ込んだ

金額を知った美彩さんに、お尻をぺんぺんされたりしている


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