エリーとの出会い【2】
「違うわよ!あんな人と同じにしないで!
セリカのせいで私は・・・」
200年前の記憶がなかったらみんなそう思うだろうな
「わかったもう大丈夫だ。俺はもう行くから気をつけろよ」
多少反応はあったがセリカとは断定できない以上何も出来ないからな
今は亡きセリカに聞けばわかる事だ。
そう早まらなくてもいい
そして俺はそこを離れようとした
「ちょっといい?あなたセリカのこと何か知ってるの?」
去ろうとした時、後ろから話しかけてきた
「多少はな、だがそんなに大した情報じゃない」
「その情報だけでもいいから教えて」
なんだ急にセリカに食いついてきたな
「情報というか俺の憶測だ話すまでもない」
「その憶測ってまさかセリカのスキルが封印を解けないスキルだったとか?」
「っ!!」
な、なんだと何故それをこいつが知っている?
こいつはセリカとの関係があるのか
「・・・まーそんなところだ、セリカって人のスキルが封印を解けるスキルなのかと疑っていたぐらいだがな」
ここは話に乗って相手の様子を見よう。セリカとの関係性があったら話を聞き出す
「ふーん」
そして似た人物は少し顎に手を当てて考え始めた
「あなた冒険者Aランクってほんと?」
少しの沈黙の後にそんな言葉が帰ってきた
さてどう返すべきか
「いや、あれはただのフェイクだ。本当はFランクのただの冒険者だ」
嘘をつきとうすのも考えたが後々厄介事になるよりはマシか
「ふーんなるほどねーあなたFランクなのよね、じゃあ私のパーティーになってくれない?」
状況が何もかもが違うが200年ぶりだなその言葉を聞くのは
それにしても急だな
・・・だがパーティーは危険すぎる、俺のスキルのことは誰にも知られてはいけない
パーティーになればバレる可能性が格段に上がる。
「すまない。パーティーはまだ組まないことにしてるんだ。他を当たってくれ」
ここはセリカとの関係性も知りたいが何も情報も得られずにバレたら元も子もない
「そう言うと思ったわ、だって私あなたの秘密見つけちゃったから」
秘密?そんなものいつ見つけたんだ
・・・っ!!まさか
「・・・あなたスキル2個持ちでしょ」
やはりか、気づいていないと思っていたが回復するのは悪手だったか・・・
「なぜそう思ったんだ?」
「だって私の肘の傷がなくなってるんだもん」
「浅い傷だろう?もう既に治ってたんじゃないか?」
「そんなことない、だってあの傷は━━━━━━」
その言葉を言い終わる前に女性は口に手をかざした
そして
「ようするに、あの傷は私にとって重要な傷なの、だから私が気づかず治るのはおかしいの」
…はぁー今更しらばっくれてもどうしようもないか
「もし2個持ちだったとしたらどうするんだ?」
「ばらされたくなかったらパーティーになりなさい」
「別にバラされてもいいんじゃないか。スキル2個持ちはそう居ないから名誉じゃないか」
「でもあなたはFランクにいる、国にも言っていないんでしょ?なぜなら、あなたは言えないような事情があるから」
ビシッと指をこっちにさしながらそんなことを言われた
「・・・わかったパーティーに入る、だがひとつ条件、ランクはBまででいいか?」
Aランクに上がるとスキルを強制的に国に公表しないといけないからなそれは避けたい
「わかった、私もAランクに上がると色々大変だから」
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