表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/61

幕間:暗躍する者

たまに主人公以外の視点が入ります。

 どうも、おかしい。

 そう感じたのは使い捨ての黒龍を7匹目まで葬ったところだった。

 両手に付着した紫色の血を布で拭う。

 野に放った12匹の黒龍。

 5匹の龍が定刻通りに帰還しない。

 その内の一匹はレベル100を超えるレアモノだった筈だが……。


「強力なパーティーが少なくとも幾つか存在する……か」


 新ダンジョンに向かう冒険者を間引くため、殺戮の使徒として放った黒龍達。

 沢山の首を手土産に帰還するも、予想より少ない戦果だ。

 多くの冒険者達が集まるダンジョンで表立った行動を避けたい。

 そのため、事前に数を減らしておくという意図で始めた作戦だった。

 

「まあ、ダンジョンに入ればどうとでもなる」


 ストックした魔物の一覧を見れば、どれもレベル100を超える存在ばかり。

 普通の冒険者であれば高くてもレベル30程度。

 強力なスキルを身に付けていれば、その限りではないが殆どが瞬殺可能だろう。

 各王国からも使者が派遣されているようだが関係ない。

 これまでの人生に於いて魔物以外に命を脅かされたことがないからだ。


「懸念するとすれば、ダンジョンに強力なボスがいた場合か」


 昨今、発見される未踏領域は強力な何かを封印している場合が殆どだ。

 伝説級の聖遺物や装備、アイテムなら願ったり叶ったり。

 寧ろ、そのために冒険者達を間引いたと言っても過言ではない。

 魔物なら使役すればいいだけの話だ。


「この最強スキルに勝てる者なんてこの世に存在しない」


 さあ、征こうか。

 強力な装備と魔物を我が手中に収めるのだ。

 世界最強という宿願を果たす、その一歩を進めるとしよう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ