月曜の憂鬱
最近私生活が忙しくて、更新が出来ていませんでした·····
本当に申し訳ありませんでした!!
更新ペースを上げていけるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。
目が覚め、気が付くと、自室のど真ん中で倒れていた。
昨日の出来事は、自分史上最大級レベルにランクインする程、身体がボロボロになった一日だった。
「ぼぐをおいでどごにいっでだんでずがぁぁ!!!!」
と、怒号と悲鳴と奇声が入り交じった、形容し難い声を上げる横島を宥めるのに手こずり、慎吾が買った服のファッションショーを見せられ、堂本の企画とやらのための、訳の分からない物体を運ばされ·····
全て片付いたと同時に、足は部屋に誘われるように動き、そのままベットに頭から突き刺さり·····
その先の記憶が無い。
疲れとは本当に怖いものだ。
二日酔いに似た倦怠感と頭痛、おまけに身体中に広がる痛みに悶えながら、自分のものとは思えない体を動かす。
ふと、カレンダー付きのデジタル時計に目をやると、「月」という一文字が浮かんでいた。
暫く無心で見つめ、その後考え、もう一度凝視し、ようやくその意味に気付く。
「月曜日ぃ!?」
バタバタとスーツに着替え、椅子に置いた鞄を取り、階段を駆け降りる。
何か胃に物を入れようと、冷蔵庫を開ける。
目に付いた食パンを、焼くのももどかしく、乱暴な手つきで袋から一枚引き抜き、口に咥え玄関へダッシュする。
少し萎びて、皺がよった革靴に足を突っ込み、半ば体当たりでドアを開け、一目散に自転車に跨る。
が、頭に寂しさを覚え、手をやると、ヘルメットがないことに気付いた。
「なんでだよぉ〜·····」
行き場のない怒りをため息混じりの言葉に混入させ、再び家に戻り、ヘルメットを被る。
次こそ自転車のペダルに足を掛け、駅に向かう。
駅までには特に異常はなく、人がやや少ないという印象を受けただけだった。
鞄から定期を取り出し、読み取り機に押し付け、ホームへの階段を駆け降りる。
丁度のタイミングで電車が到着し、駆け込み気味に乗り込み、ドアが閉まる。
「ようやく、一息、つける、な。」
ぜぇぜぇと、荒い息をつき、折れることなく頑張った自分を褒める。
電車を降りたら、会社までは徒歩三分程度。
そう遠くはないので、電車を降りたら徒歩でも十分に間に合うだろう。
「それにしても、今日は人が少ないな。」
まだ良く回らない頭でそんな事にふと気付く。
だが、考えるより先に電車が目的地に到着した。
「まぁ、気の所為·····だよな?」
そう零して電車を後にした。
会社に着くと、まだドアは開いておらず、中の明かりも着いていなかった。
「今日は休みだったか·····?いや、そんなハズはない·····」
疑問で頭を埋め尽くし、そしてようやく一つの仮定に行き着いた。
ポケットの中のスマホを乱暴に取り出し、電源を付けると、『5:56』の数字が目に飛び込んできた。
直後、思考が停止し、動き出す頃に理解した。
異様に人通りが少なかった駅までの道のり、電車の中·····
全ての点が、線で繋がり、結論が導き出された。
それは至極簡単で、誰にでも分かる事だった。
「早く来すぎた·····」
嬉しくも悲しくもない、ただ虚しいだけの待ち時間がすぐそこまで来ていた。
明朝のビルが立ち並ぶ街に、一つの、宛のない怒りと呆れに満ちた雄叫びが響いた。
皆さんもこんな経験ありませんか?
自分は小学生の頃に全く同じような経験をした事があります。
その時は人がいない学校が新鮮で楽しかったような·····
今思うと、自分でも呆れる、微笑ましい思い出です(笑)