表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/10

月曜の憂鬱

最近私生活が忙しくて、更新が出来ていませんでした·····

本当に申し訳ありませんでした!!

更新ペースを上げていけるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。

目が覚め、気が付くと、自室のど真ん中で倒れていた。

昨日の出来事は、自分史上最大級レベルにランクインする程、身体がボロボロになった一日だった。


「ぼぐをおいでどごにいっでだんでずがぁぁ!!!!」


と、怒号と悲鳴と奇声が入り交じった、形容し難い声を上げる横島を宥めるのに手こずり、慎吾が買った服のファッションショーを見せられ、堂本の企画とやらのための、訳の分からない物体を運ばされ·····

全て片付いたと同時に、足は部屋に誘われるように動き、そのままベットに頭から突き刺さり·····

その先の記憶が無い。

疲れとは本当に怖いものだ。

二日酔いに似た倦怠感と頭痛、おまけに身体中に広がる痛みに悶えながら、自分のものとは思えない体を動かす。

ふと、カレンダー付きのデジタル時計に目をやると、「月」という一文字が浮かんでいた。

暫く無心で見つめ、その後考え、もう一度凝視し、ようやくその意味に気付く。


「月曜日ぃ!?」


バタバタとスーツに着替え、椅子に置いた鞄を取り、階段を駆け降りる。

何か胃に物を入れようと、冷蔵庫を開ける。

目に付いた食パンを、焼くのももどかしく、乱暴な手つきで袋から一枚引き抜き、口に咥え玄関へダッシュする。

少し萎びて、皺がよった革靴に足を突っ込み、半ば体当たりでドアを開け、一目散に自転車に跨る。

が、頭に寂しさを覚え、手をやると、ヘルメットがないことに気付いた。


「なんでだよぉ〜·····」


行き場のない怒りをため息混じりの言葉に混入させ、再び家に戻り、ヘルメットを被る。

次こそ自転車のペダルに足を掛け、駅に向かう。

駅までには特に異常はなく、人がやや少ないという印象を受けただけだった。

鞄から定期を取り出し、読み取り機に押し付け、ホームへの階段を駆け降りる。

丁度のタイミングで電車が到着し、駆け込み気味に乗り込み、ドアが閉まる。


「ようやく、一息、つける、な。」


ぜぇぜぇと、荒い息をつき、折れることなく頑張った自分を褒める。

電車を降りたら、会社までは徒歩三分程度。

そう遠くはないので、電車を降りたら徒歩でも十分に間に合うだろう。


「それにしても、今日は人が少ないな。」


まだ良く回らない頭でそんな事にふと気付く。

だが、考えるより先に電車が目的地に到着した。


「まぁ、気の所為·····だよな?」


そう零して電車を後にした。



会社に着くと、まだドアは開いておらず、中の明かりも着いていなかった。


「今日は休みだったか·····?いや、そんなハズはない·····」


疑問で頭を埋め尽くし、そしてようやく一つの仮定に行き着いた。

ポケットの中のスマホを乱暴に取り出し、電源を付けると、『5:56』の数字が目に飛び込んできた。

直後、思考が停止し、動き出す頃に理解した。

異様に人通りが少なかった駅までの道のり、電車の中·····

全ての点が、線で繋がり、結論が導き出された。

それは至極簡単で、誰にでも分かる事だった。


「早く来すぎた·····」


嬉しくも悲しくもない、ただ虚しいだけの待ち時間がすぐそこまで来ていた。

明朝のビルが立ち並ぶ街に、一つの、宛のない怒りと呆れに満ちた雄叫びが響いた。

皆さんもこんな経験ありませんか?

自分は小学生の頃に全く同じような経験をした事があります。

その時は人がいない学校が新鮮で楽しかったような·····

今思うと、自分でも呆れる、微笑ましい思い出です(笑)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ