表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大嫌いな少女の恋  作者: くるとん
4/7

Hへの『憧れ』3

…せっかく一ヶ月耐えたのに!

少女は嘆く。己のくじ運の悪さに。


その日は、2年生に上がってから初の席替えが行われた。

少女はようやくこの居心地の悪い席から解放されると喜び、嬉々としながらくじを引いた。


小さく折りたたまれた紙に書かれた数字を見て、黒板で新しい自分の座席を確認する。

…見間違いだろうか、場所が同じような気がする。


クラスメイト全員がくじを引き終え、担任の先生の指示のもと机を移動させる。

このまま移動しないでいたら、誰かが「そこ、私の席だよ。笑」とか言ってくれるのではないかと期待して待っていた。…しかし、見間違いではなく、少女の席は変わらなかった。


その後の授業で、他の教科担当の先生方にからかわれた。その中には当然Hもいた。

悔しいけれども、くじ運がないことは事実であるため認めるしかなかった。



けれども、二ヶ月も同じ席でHのことを観察していて、噂は基本的に当てはまっている(Tバックは卒業してもなお確認が取れずにいる。)が、それだけでないことに気がつくようになった。


1.授業が圧倒的にわかりやすいこと

2.生徒に親しまれていること

3.不満を言いながらもフォローが手厚いこと


あとは、無駄に髪サラッサラなこととか、オネエ口調が一生懸命説明すればするほど余計出てくるといったことがわかった。


二ヶ月を通して、少女のHに対しての思いは仕事に真摯に打ち込む人という印象に変わった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ