剣士グラムと時空ダンジョン人物紹介その2
ネタバレを多く含みます。本編を未読の方は読まない方が物語を楽しめるかも知れません。
この人って誰だっけ?──という時の参考程度にどうぞ。今後も追加します。
〈銀の鎧の青年騎士〉
アリカ村の村長からの要請を受け、王都から魔物退治に派遣された央国正騎士。舞台歌劇の主役を張れるほど美青年だが、剣の腕の方はからきしである。しかし、グラムに師事した事で秘められていた才能が開花。ゴライアス・シープイーターを仲間と共に討伐した件に加え、ドルバンの秘密砦を発見した功績が国から高く評価されて近衛騎士に抜擢される。更に隣国ドルバンとの対外戦争においても大活躍し、異例の出世を果たす事となる。そんな彼の正体とは、実は‥‥。
〈クラリッサ〉
青年騎士の幼馴染で、元村長の娘。村がゴブリンの大軍に襲われ、村長一家は惨殺、彼女が唯一の生き残り。以後は青年騎士の家で下女として働く事になり、二才の貴族の嫡子の子守と世話を任された彼女は、その役目を粛々と勤め上げていく。ところが、その嫡子(青年騎士)が元服後、彼女に愛を告白。青年騎士を決して憎からず想っていたクラリッサだったが、身分違いは歴然で、叶わぬ恋だと内心諦めていた。
〈タロザ、ヤスーケ、ゴサック〉
アリカ村の村民。愛する家畜をゴライアス・シープイーターに殺されて、復讐の為に槍を掲げ立ち上がった三人組。青年騎士同様、グラムに弟子入りして戦い方を覚えた。その腕前は素人にしては中々のモノで、特に三人揃っての連携攻撃は素晴らしく、後にドルバンの落ち武者共が村に侵入してきた際には、彼らが主力となって十名を超える敵兵を返り討ちにしたとか、しなかったとか。
〈王太子ヴェルナルド〉
央国ノーグリスタの第一王位継承勝者。『正義の鉄槌』が口癖の、血気盛んな若き獅子。自ら最前線へと赴く武闘派であるが、戦場に於いても正道正義に固執するなど経験不足が祟り、大事な近衛隊をほぼ全滅させてしまう。その苦い経験から学んだ彼は、反攻時に宿敵ドルバン軍を見事に撃破。勇名を西大陸全土に轟かせた。後に即位してエルラント三世を名乗る。そして『ヴェルナルド』の名前は、最も信頼する部下に下げ渡したという。
〈英雄ゼリス〉
三百年前の昔、魔王ガ・グリューを斃して世界を救った救世主。そして央国ノーグリタの建国者で初代王。伝説では、竜の血肉を喰らい、その力を身に付け、また敵の弱点を看破する神の瞳を有していたという。多数の逸話が伝承や伝説として伝えられているが、事実と後の創作話が混然となっていて、今では何が真実なのか良く分からない謎の人物となっている。
〈五柱、リンカ・ナルセ〉
ゼリスと共に魔王ガ・グリューと闘った“五柱”と呼ばれる五人の同輩の一人。聖魔導士。蘇生魔法を含め、様々な奇跡を為したという伝説の聖女。但し、詳しい出自は不明。
〈五柱、ミヅキ・シノミヤ〉
ゼリスと共に魔王ガ・グリューと闘った性別不詳の人物。錬金魔導士でカンダチの製作者との噂もあるが、どちらも不確かである。
〈五柱、タロ・ボウ〉
ゼリスと共に魔王ガ・グリューと闘った凄腕の剣士。実は人族ではなかったとの説もある。三百年の歴史を持つ久遠流剣術の開祖。