【BL短編】あいつと
二人は多分同じ学校の高校生。夢の中のキャラなので奇抜な設定もありません。
俺は平均身長のほんのすこーし茶混じりの髪。孤独が怖いのでふわふわとグループに入る。
あいつはちっちゃい黒髪。あまり人間関係を気にしないマイペースな人間
「なーにしてんのっ!」
夕空の下、ゆっくりと歩くあいつをみつけた
「…帰ってるとこ」
「そりゃそうだわなー」
特に承諾は得てないけど隣を一緒に歩く
「微妙な時間だけどなんかあったの?居残り?」
夕礼は1時間前に終わってる。いつもならすぐに教室を出るのに。
「そっちこそ。部活は。」
「俺?今日顧問居ないから部活なかったんだけど委員会のセンセに呼び止められてさ。あ、聞いときながら興味無さげな顔しやがって」
相槌もふーんとか適当。話逸らしたかっただけだな。
「んで、話戻るけどなんでこの時間?」
嫌そうな顔してる。
「どした?ヤバいことあった?大丈夫か?」
「…たまには静かな道を帰りたいと思って時間潰してから帰ってた。
なんか言葉にすると黄昏てるっていうか自分に酔ってるやつみたいで恥ずい…」
「そう?よかったー!なんか落ち込んでんのかと思った!あ、なら俺邪魔だったかごめんな」
「いや、なんだかんだひとりで帰ってると、誰かと話したくなった。丁度良かった」
ありがとう、と言うこいつの微笑に吸い込まれそうになる。
横から肩を持って抱き寄せた。
「何すんだよ」
「んーなんか触りたくなった」
「あっそ。歩きにくいから離せ」
「えー嫌だー」
後ろから緩く抱きつく体勢にして歩く
「すんごい歩きにくい。オマエの足踏みそう」
「頑張ってーペンギンだよーいち、に、いち、に」
あーこのまま時間が止まればいいのにと夕日を背に紫色の空を見た
読んでいただきありがとうございました。
私の夢の中では学校のトイレで出会った二人です。
ただ夢の世界は大変で、学校が学校とは思えない異次元空間となっていました。
起きてすぐに書いたメモはありますが、文章にまとめると矛盾だらけの世界になるのでお蔵入りです。