表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】転生ニートは迷宮王  作者: 三黒
第1章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/272

18 索敵スキル

 盗賊が何喋ってんのか聞きたいな。音とか出るの?

 

『音量自動調節を実行します。範囲を侵入者周囲に設定しました』

 

「――で、お頭。どのあたりまで進むんで?」 

 

 おお、まるで一緒に行動してるかのような臨場感。このクリスタル床のどこから音が出てるのか非常に気になる。

 

「奥まで、だな。見たことねぇ洞窟だが、地図にも乗ってねぇってこたぁそんな(ふけ)ぇ訳でもねぇだろ。魔物がいるにしても小型が数匹ってとこだろうしな」

「わかりやした。警備隊の奴らに見つかるのも面倒でありやすしね」

 

 おいおい、この巨大迷宮を"洞窟"? ただの洞窟とは格が違うってことを見せてやるよ。

 曲がった先にはゴブリンが五匹。さぁ行け!

 

「お、んん? 索敵完了。そこの角にゴブリンが五匹程いやがりますね。何か様子がおかしいんでお気をつけて」

 

 索敵スキルゥ!? チートや、チーターやろそんなん!

 なんという改悪アプデ。――ああ、確かに向こうのにも索敵スキルまがいのものはあった。だがそれは、その階層に魔物がどのくらいいるかっていうのを大まかに知るだけのものだったはずだ。こんな便利スキルじゃない。なんつー壊れスキルを持ってきやがる。

 しかも、自動で発動する型のスキルらしいな。魔力で位置を掴んでるとかだったら、転移無効系の魔術でどうにかできそうなもんだが。

 

『索敵範囲減少は、地下51階以降に標準で備え付けられています。現在の最下層:地下39階』

 

 索敵無効はないのか。まぁ範囲減少があるなら百歩譲って良しとしよう。罠まで見られると超絶簡単迷宮になっちまうが、そこのところはどうなのよ。

 

『罠解除:任意発動型スキル。魔力を探り罠を発見する』

 

 魔力を探る、ね。なるほどそれならなんとかなりそうだ。

 流石に常時魔力を探ってるやつなんているまい。てか多分無理だろ。集中力的に。

 

 にしてもあのチート盗賊許せん。爆裂罠(エクスプロードトラップ)でも踏んで派手に散って欲しいが、残念ながらこの階層には落とし穴しかない。

 ……落ちた先に槍があるとかでもない。落ちるだけだ。悔しいからさっさと先に進んでくれ。

 

「あっさり片付いたが……死体が消えた……!?」

「どういうことなんで――ってうぉあぁ!」

「おいどうし――うぉおああぁあぁあ!」

 

 早速落ちた。へっへっへ心配なさんな落ちるだけだ。今はまだ、な。

 二人は泥まみれで這い上がってくる。

 

「くそっひでぇ目に遭った。ギード、俺ぁ確信した。ここは間違いなく"迷宮"だ」

「は、はぁ。でもお頭、それだったら地図には載ってるはずじゃ? というか、各王国によって管理されてやがるんじゃないんで?」

「そのはずだ。だが、死体は消えるわ罠はあるわ、とてもじゃねぇが迷宮以外だとは考えにくい」

 

 へぇ、この世界にはここ以外にも迷宮あんのか。誰が迷宮王やってんだろうな。

 

「前にこのあたりに来たときにはなかったし、数ヶ月で出来上がる代物じゃあねぇ。移動する巨大魔物の体内って線も考えたが、罠がある以上そういうわけでもねぇらしい。正真正銘、管理外の迷宮だ」

「じゃあ、あっしらが迷宮発見者ってことになるんで!? 今すぐ報告に行きやせんかい? 報酬がたんまり貰えそうでさぁ!」

 

 あ、待て、帰るな、帰らないでお願い。

 

「っと、スライムだ。まずはこいつらを片付けるぞ。話はそれからだ」

「へいへい! ちゃちゃっと殺っちまいやしょう」

 

 お頭と呼ばれた方の盗賊は、その巨大な斧を振り回して周りのスライムを一掃した。少なくとも弱くはない。

 ギードの方はなにやら短剣のようなモノを投げて一匹一匹確実に仕留めている。無限に出てくるし魔力で練ってるのか? 面白そうな技だな。

 

「お頭、向こうに色の違うスライムが見えやがります!」

「変異種か? ――ギード、下がれ!」

 

 エメラルドっぽい色のスライムに交じった、目立つ赤色。

 多分あれがマジックスライムだろう。ギードの短剣を体内で複製して撃ち出しているようだ。

 

「ちっ、魔力切れを待つのはちょいと骨が折れそうだ。大技で片を付ける。援護頼んだぞ」

「へい。周りの雑魚はあっしに任せて、でっけぇ一撃お願いしやす!」

 

 マジックスライムの短剣を撃ち落としつつ、スライム狩りも継続して行うという早技。ギードやりよる。

 お頭は、その隙に斧を大きく振りかぶり――振り下ろした。

 

「だぁぁぁぁらっっしゃあああああ!!!」

 


 衝撃波。



 一直線に伸びた地割れはマジックスライムを飲み込み、更に続く。

 壁を壊し、ゴブリンを巻き込み、もしいたなら他のマジックスライム、ハイゴブリンも巻き込んで、ようやく収まった。

 罠も全て起動済み。残るはやったら固く作られている宝箱だけだった。マジで?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ