一章 嫉妬
今回の視点は渚です。
毎朝一緒に登校する渚ちゃん。
一緒に幼馴染みと投稿なんて羨ましい!!
今回は渚ちゃんが青人くんと一緒にGapoを始める回ですね。
可愛い幼馴染み欲しかったなぁ……
潮崎渚は幼馴染みの折矢 青人に好意を寄せていた。
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幼い頃から一緒だった「彼」は年を重ねるうちに心が荒んでいった。それをいつも隣で見ていた私はなんとも言えない気持ちだった。
昔の「彼」はいつも私の手を引き遠いところまで連れ回したり、知らないことをたくさん教えてくれた。
しかし「彼」は高校に入るとそんな「彼」はいなくなってしまった。
あんなに活発で物知りで私が好きになった「彼」はそういう人だったのに、どこかつまらなそうになってしまった。
そんなことを思いながら隣で一緒に学校に通う「彼」をみてすこし寂しかった。
しかし、この間突然昔のあの活き活きした「彼」に戻ってくれていた。私はどうしても気になった。
「アオくん、そんなに楽しそうなの久しぶりだね。なんかあった?」
「わりわり、最近忙しいんだ。また今度なナギ」
「彼」は笑いながら私にそう言った。
しかし私はこんなところで引き下がれなかった。「彼」をここまで楽しそうにさせるモノがどうしても知りたかった。
次の朝と帰りも聞いてみたが「彼」は話をそらしてなかなか教えてくれなかった。
私は「彼」の家に乗り込み教えてもらうと決心した。
青人の妹とは本当の姉妹のように育ったため軽く口聞きすると簡単に中に入れてくれた。
もちろん「彼」の部屋は知っている。
渚は元に戻った「彼」が昔のように楽しいことやいろんなことを教えてくれるのではないかと思っていた。
だがその期待は無情にも崩れ去ってしまった。
「彼」は死んでいるかのように寝ていた。
いや寝ていると言っても目は開いているのだ。だが(・・)「寝ている」のだ。空いている目も虚ろであり、体温も低くて冷たかった。それはまるで魂の抜けさった抜け殻のようだった。
すぐさま渚はあたりを見渡した。
パソコンに映っていたのは転がっていた空き箱の中身のゲームの内容だった。
私は「彼」がこれをやっているのだとすぐに察知した。
「彼」と同じ場所に立ちたい」、「此処なら側に居れる」と思った私はその日はそのまま何事も無かったように帰った。その日のうちに私は同じものを頼み届くのを待った。
1週間後
私はいつものように彼の家まで迎えにいく。
ものは届いた。あとはアクションを起こすだけ……
「ねぇ、アオくん…今日もいい天気だね」
「そうだな」
「ねぇ、アオくん…私こんなゲーム買ってみたんだけどどうやったらいいの?」
「彼」は少し戸惑った感じに暫く黙っていたが彼は自分もやっていると言ってくれ、私に教えてくれると約束してくれた。
「じゃあナギ、やるからには条件がある…」
突然出させた条件。私にはよくわからない条件だったが了承し無事に私もGapoに参戦した。