一章 発見〜chart A
主人公 折矢青人は普段の退屈な日常に飽き飽きしていた。
普段から暇つぶしにネットでいろんな掲示板を見て情報収集したり、面白いものがないかを漁っていた。
そんな時、とある掲示板で見つけたゲーム
GAPO
通称 Gapoに惹かれた青人は即決で購入した。
幼馴染みの潮崎渚は青人に想いを寄せていたが、昔と変わってしまった青人が突然生き生きしているのを見て同じくGapoに参戦する。
しかしこのGapoというゲーム実は意識が落ちると同時にログイン/ログアウトされるため意識が休む暇のない鬼畜ゲームだった。
そして行く先々に事件が発生するのだが頭の切れる青人は退屈しのぎに次々事件を解決していく。
そんな退屈しのぎがあっても良いのかと見てくれると幸いです。
授業という名の停滞した時間。
どうせ過ごすならもっと充実した時間がいいと思わないか?
運動神経はいいほうではある。勉強もそこそこできる。得意なのは推理、推測、観察あたりだろうか。
駿河丘高校2年生の折矢 青人は変わらない日常に退屈していた。あのゲームを見つけるまでは……
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いつものようにつまらない授業を聞くだけの毎日にうんざりしていた俺は家に帰るとネットサーフィンで退屈しのぎをしていた。
いつもの掲示板でくだらないチャットを見ていると少し気になるものがあった。
「現実であり非現実なリアルを体験しよう!」
GAPO 通称 Gapo
なんて意味のわからない勧誘文句に引っかかってしまった俺はついその広告をクリックしてしまった。
「まぁ、退屈しのぎにはなるだろう」
そう思って俺はそのゲームを購入した。なんでもそのゲームはPSやDSを使うわけでなく体にチップを埋め込み意識内でのゲームらしい。
その日から俺はゲームが届くまでが待ち遠しかった。
毎朝一緒に登校する幼馴染みの潮崎渚はいつも退屈な日常会話をしてくれるがこの3日間は違った。
あまりにも俺が嬉しそうな顔をしていたのだろうか、やたらと何があったかを聞いてきた。
俺は家帰って早く届かないか待っていたかったため
「わりわり、最近忙しいんだまた今度な」
とうまく回避していた。
3日後の深夜についにGapoが届いた。
待ちに待った退屈しのぎのためのゲームだったため眠気も覚め、すぐそのダンボールをあけ中身を確認した。
入っていたのは小さいチップとカッターナイフ、説明書らしきものの三つだった。
割ときっちりした性格のためか俺は説明書から予習する人間だった。
しかし説明書らしきものにはにはゲームの概要は一切書き記されてはいなく、書いてあるのはログイン方法とログアウト方法と変な忠告文だけだった。
「オンラインいうだけあってやってる人に聞くのが一番なのかなぁ」
気味が悪い感じはしたが退屈を潰したいその気持ちの方が上回ったのだろう。
とりあえず俺はログインの仕方とログアウト方法を覚え鎖骨のところの少しくぼんだところにカッターで傷をつけそこにチップを埋め込んだ。説明書らしきものによると、ログイン、ログアウトの際は意識がなくなることが条件らしい。
とりあえず早くやりたかったのでこの前薬局で買ってきた睡眠薬を飲みそのまま意識が薄れていった。
意識がプツンと音を立てて消えると同時に意識が覚醒した。