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ラストヒーローズ   作者: やましくないヤマシィ
日本蹂躙編
19/52

破壊作戦1

『全部隊に告ぐ、各隊員は自分の隊長のもとに行き指示を仰げ。繰り返す各隊員は……』

翌日、俺たちは放送を聞き沙織さんのもとに集まった。

俺がそこに行った時には、すでに皆集まっていた。

「揃ったか?」

沙織さんが辺りを見回し言う。

「では、河合皆に説明を。」

てっちゃんが前に出てくる。

「まず始めに今のカルダノの戦力と敵の占領範囲につをいて…」

それから説明が始まった。

「現在カルダノの数はおそらくこの地域だけで三千ほどいると思われます。多くはポータルの周辺にいると見込まれています。それから…」

「おい他国からの援軍ってのはどうした?」

そこで金作が口を挟んだ。

「それを今からしていたんだけど…アメリカが常盤港に来る予定だったが、今もこないとこを見ると来るまでにやられたとしか考えられないよ。」

「そんな…」

部屋にいる皆がざわつく。

「他国からの援軍が来ないんじゃただの消耗戦、いやカルダノはあのポータルから出てくるからこっちが不利すぎるな。」

「だから今全部隊に招集命令が出てるんだよ、凌ちゃん。」

そう言っててっちゃんは地図を広げる。

「今この地域にいる部隊は我らが沙織第三部隊…」

フン、と沙織さんが自慢げな顔つきになる。我らがって言葉凄いな。

「ほかに塚原第一部隊…」

塚原って第三中継所で会ったおじいさんだよな。

「それから海東第二部隊と松原第四部隊だ。」

こちらはまだあったことないな。

「では今回の作戦について説明する。」

緊張感が走る。

「今回の目標はポータルの破壊だ。まず、学校周辺にいるカルダノの排除は塚原第一部隊、海東第二部隊が請け負う。そして松原第四部隊が空から攻める。だがこれは囮攻撃だ。本攻撃は僕ら沙織第三部隊が裏手から攻める。」

「おい、さすがに二部隊だけでカルダノの排除はキツイというか無理だろ。」

金作が指摘する。

「あぁ、全ては無理だ。だが正面のみを攻撃して、注意を引くことくらいはできるはずだ。」

「一応だが、ほかの地域の部隊にも連絡したが各々自分たちの地域で手一杯らしく、援軍は送れないということだった。」

沙織さんが口を挟む。

「分かった。やるなら奴らの数が増えないうちの方がいいな。」

「うん、そして出来るだけ僕らの姿は見られたくないから夜の方がいい。で、肝心の決行日だが…」


作戦決行は翌日の午後8時だった。ポータルさえ破壊すれば勝ち目だって見えてくる。そういうわけで皆意気込んでいた。


『第二回世界大会も終盤にさしかかってきました。日本、ドイツともに相手を削っていっています!序盤日本は相手のリスポーン位置に速攻を仕掛け大量のキルを奪いましたが、流石は《REVOLUTION》すぐに立ち直してきました!今回はデスしても蘇生が入れば生き返りますが、入らなかった場合、再リスポーンすることができません!さぁ、ここからどうなっていくのか⁉︎』

「あと十二キルで勝ちか…」

今は、さっき声をかけてきたDANさんと共に行動している。相手もやはりうちのエースを恐れているようで見つけてもほかの所に行っているのが先ほど見えた。

「あっ‼︎」

うちのエースの後ろに二人がいる。チャットをしようにももう間に合わない!

「しまっ…」


そこで目が覚めた。

「またあの頃の夢か…」

最近よく見るな。何かの予知夢か?

「んなわけないか。」

次の日の昼に仮眠を少し取ろうと思っていたが、ちょっと寝すぎたようだ。もう日がオレンジ色になっている。

「軽食を取りに行こう。」



軽食を取った後、全ての部隊が外に集まった。

前には各部隊の隊長が並ぶ。

真ん中にいる塚原さんがマイクを持つ。

「これよりカルダノの増援が出てきているポータルの破壊作戦を開始する。これまでに失ってきた友や家族そして恋人のためにも何としても勝つぞ‼︎」

「「「「ウォォォォォ」」」」

あたり一面に雄叫びが伝わる。


龍神、お前の仇は取ってやるからな。


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