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ラストヒーローズ   作者: やましくないヤマシィ
日本蹂躙編
14/52

防衛編2

一万という莫大な敵の数を知らされた後沙織さんに屋上に行きほかの隊員とともに狙撃するよう言われた。

屋上にはエレベーターを使っていこうとしたが、電気が通っていないようで諦めて階段で行くことにした。

さすがに引きこもっていた人間からすると、ライフル銃みたいに重いものを持って階段を登るのは辛かった。


屋上に上がるとそこには横一列に数十人の隊員が床に伏せてライフルを構えて、すでに撃ち始めていた。

「おいそこの奴、つったってないでさっさと撃て!」

ヒゲの長いおっさんの馬鹿でかい声で階段での疲れは吹っ飛んだ。

みんなと別れる前に沙織さんから渡されたレーダーを見ると、なるほど赤い点で敵の位置が映し出されていた。

「2時の方向から敵20体新たに接近!」

すぐに空いている場所に行きライフルを構える。

スナイパーライフルは正直ゲームであまり使ったことがない。なんて言ったってゲーム上でも重さで手がゆらゆらして狙いが定まらなかったからだ。

だからあまり役に立てないと思っていたが、そういう心配はいらなかった。

「バイポッドが有るなんて流石だ!」

バイポッドというのは、カメラの下につける三脚のようなものをライフルの下につける道具だ。手で持たなくて言い分、安定性は飛躍的に向上する。

「スパーーン‼︎」

よし、弾丸の落ち具合も分かった。これなら……

「スパーーン、スパーーン‼︎」

スコープでカルダノを狙い、右胸を狙い撃つ。

一体、二体と倒しすぐさま次に狙いを定める。

「おい、なんかあいつ軍の奴でもなさそうなのにすごく上手いぞ⁉︎」

後ろからそんな声が聞こえてくる。

(世界二位になるまでゲームをやっててよかった)

初めてゲームに感謝した。



「本部からの連絡です!敵が戦車のようなものを操って第三中継所に向かっているそうです‼︎」

(カルダノ達は数を増やし、その上重火器まで搭載してきたのはまずい。)

奴らは数を減らすどころか増やしているようだ。

ライフル銃の弾薬を取りに階段を降りる。さすがに弾薬は重すぎて運べなかったようだ。

「薩美!ちょうどいいところに降りてきた‼︎」

弾薬箱と反対側から声がかかる。

「沙織さん、どうしたんです?」

「直ぐに第三中継所に向かうぞ。」

「⁉︎」

向こうは戦地のど真ん中だ。かなり気がひける。

「やばい状況なんですか?」

恐る恐る尋ねると、

「あぁ、本部としてはできるだけ避難所から離れたところで戦闘をして欲しいようでな。この第二中継所からも何部隊か行くことになって、その中に私達もいる。それにこちらにも行きたがっている奴がいてな……」

「薩美くん!急ぐよ!向こうでの負傷者の手当てがあるんだから‼︎」

(綾月さん⁉︎)

この人向こうが危険ってわかっているのか?

「おい凌、行くぞ!ってその顔、お前まさか怖気付いたんじゃないだろうな?」

金作も行く気か?となるとまさか……

「薩美、とっとと準備しろ。おい梅宮、どの装甲車で行くんだ?」

「貴様、その呼び方はやめろと言ったはずだぞ‼︎」

はい、龍神も行く気ですか……

「分かりました、直ぐ行きましょう。」

(こいつらといたら、命はあと100は必要になるな)

そう思いながら、来た時と同じ装甲車に乗り込む。

こっからは、偵察の時、そして狙撃している時より危険度は増す。本当に生きるか死ぬかの戦いになる。なんとかして生き残る為に、この戦いに勝つんだ!


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