第7夜
〜軌跡〜
あなたと行った場所を
想い出を頼りに歩いてみました
ここよく来たな…
ここで、買った空色のグラス…
ここでつまらない喧嘩した…
この店のジャスミンティー好きだった…
夕焼けが綺麗でいつまでも見てたら
いつの間にか暗くなってて
足元が見えなくなって転びそうになったなぁ…
楽しいはずの想い出に
いつの間にか泣いていた
甘い想い出のはずなのに
苦しくなって涙が溢れた
もう
あなたはここには来ない
もう
あなたはここには居ない
想い出が
重すぎて
先に進めないよ…
こんなにも
あなたの笑顔が辛いものになるなんて…
苦しすぎて
空を仰いだら
空が笑った
〜無題〜
ここで立ち止まっていようと
どこかへ歩き出そうと
それは私の自由なんだから
そんなふうに
早くおいでよなんて
春の青空みたいな優しい微笑みで手招きをしないで
あなたが手招きをする方向に走り出したら
もう
あなた以外に見えなくなってしまうじゃない
それは
困るでしょう?
〜空模様〜
曇りは嫌い
星が見えない夜は
あなたが居ない気がするの
雨降りは憂鬱
あなたが泣いているような気がするから
私まで悲しくなってしまう…
〜うそ〜
あなたに嫌われたくなくて
嘘をついた
だけど
その嘘のせいで嫌われてしまうなら
嘘なんかつかなきゃよかった
〜無題〜
キラキラと太陽の光を反射させる
澄んだ川を
大きな岩に腰掛けてずっと見ていた
吸い込まれてしまいそうな
澄んだ水色が
痛んだ心を慰めてくれた
もう君とは二度と来る事のない場所で
君との沢山の想い出たちを
切ない思いと一緒に
川に流した
立ち上がり
ジーンズに付いた汚れを払い落とし
歩き出した
もう、振り向かないと決めて
絶対に泣いたりなんてしないんだと
ココロに決めて