第6夜
〜無題〜
あなたが居なくても
時は流れて
季節はちゃんと廻り廻る
あなたが居なくたって
太陽は昇り
また明日がくる
あなたなんて居なくても
風も吹き抜けるし
雲も流れる
でも
あなたが居ないと
それすら気付かなかったり
するのです
〜万華鏡を〜
まるで
万華鏡を覗いているかのような
そんな恋でした
きらきらしてて
いつも笑ってて
楽しい時間が過ぎていって
そんな恋でした
でも
終わってから
初めてその恋が
そんなにも輝いてるものだったってことに
気が付いた
でも
終わらなければ
気付かなかった。
そんな素敵な恋だったなんて
〜旅〜
目を閉じて
想い出の中に旅に出る
暗い海に
船を出す
時間の流れを
ゆっくりとまぶたの裏に感じながら
想い出の中を
旅に出る
春の公園だったり
夏の海だったり
秋のお祭りだったり
冬の街並みだったり…
あの人との想い出を
ゆっくりなぞっていく
想い出は
綺麗だから厄介で
時にこの心を締め付ける
想い出は
綺麗だから
時にこの心を救ってくれる
目を閉じて
ゆっくりと
想い出の中
船を出す
暗い闇の中
あの人の笑顔を探して…
〜気持ち〜
会いたい
ただそう思う
会いたい
会えなくなってから
もうどれほどの時間が
過ぎたのだろう
僕は
今もまだ
会いたくて
あなたの住む街に足を運んだとしても
あなたはもうそこには居なくて
あなたと行った場所へ行ったとしても
あなたがそこに居るはずもなく
あなたの面影だけを
追いかける
会いたい
ただ
あなたに会いたい
〜ヒトコマ〜
ねぇ、あれ見てよ
彼女が指差す方向を
ふと見つめる
太陽が海に反射して
眩しくて目を細める
僕のその表情を見て
彼女が笑った
〜恋〜
ずっと一緒にいようね
そんな約束を
何度も交わして
誰よりも何よりも愛しくてたまらない
そんな感情を
何度も抱いた
人を好きになるって
凄い力で
とっても優しくなれたりする
誰かを本気で愛するって
凄く強くなれたりする
この人のためならば
死ねる
そこまで思う事だって
可能になる
恋は
魔法のようなもの
〜ココロ〜
愛を遊びに出来たなら
もっと楽に生きられるのかもしれない
恋を適当に出来たなら
もっと簡単に生きていけるのかもしれない
そう思ったりもするけど
なかなか出来なくて
また
誰かを愛しては
傷ついていく
もう絶対に誰かを好きになったりなんてしない
そう思っても
また
誰かを好きになっていく