第5夜
〜ライン〜
触れられたくないこと
触れないで欲しいこと
干渉されたくないこと
踏み込まれたくないライン
踏み込んで欲しくないライン
ここまでは聞かれても平気
でもこれ以上は聞かないで欲しい
ここは触れられても平気
でもそれ以上は触れないで…
そんなライン
心の奥を
覗き込まないで…
〜海〜
夏の夜
はしゃぐ声
花火の音が
遠くこだまする
忘れられたビーチサンダル
置き去りのパラソル
あの夏
君の声
楽しそうに笑う
君の声が
今も胸に響いてる
忘れられない夏の日
置き去りの想い出たち…
遠い夏
〜あなたを待っている時間〜
行過ぎる人の群れ
通り過ぎていくカップルたち
そんな人たちを見ながら
あなたを待っている時間が好きでした
走り去る電車
一人きりのホーム
あの日
もっと素直になれていたら
あなたはまだ私の隣に
居たのかもしれない
なんて考えながら
今日も一日が過ぎていく
行過ぎる人の群れ
通り過ぎていくカップルたち
あなたがもうここには来ないと
わかっているのに
私はまだ、あなたの姿を
探してしまう
〜恋〜
あの日の私は
あなたに恋をしていたのではなく
あなたに恋をしている
自分に酔って居たの
そう思うことにしたら
少しだけ
楽になったけれど
楽になったぶんだけ
空しさに埋もれてしまいそう…
あの頃の私は
あなたに恋をしていたのではなく
あなたに恋をすることに恋していたんです
そう
思うことに
しました
〜困難〜
あなたの身に起こる困難は
あなただからこそ起こる困難で
あなたにだからこそ起こる試練
あなたでなければ乗り越えられない困難で
あなただからこそ超えられる試練
きっとその困難や試練が
他の誰かに降りかかったなら
きっとその人は
滅びてしまうでしょう
あなたに乗り越えられない困難や試練は
あなたの身には
起こらない
だから
苦しくても
辛くても
自分なりの努力をして
精一杯戦い抜けば
その先には
輝ける人生と
未来が必ず待っている
〜闇の果て〜
いたずらな笑顔をうかべたまま
誘ってくれたって良いんだよ
「このままどこかへ行ってしまいたい
なんて言い出したら、あなたどうする?」
どこにだってついて行くさ
君と一緒なら
どこか闇の果てでも
行けるような気がするんだ
〜空に〜
「あのね、緑の丘に寝転がるの
頭を下に、足が丘の上を向くように」
君が笑いながら寝転がる
「ねぇ、やってみてよ。
ほら、空に立ってるみたいでしょ?」