第3夜
〜好きだと伝えるまでに〜
あなたに好きだと伝えるまでに
どれだけの時間を費やしたかわからない
あなたを好きになってから
どれだけこの気持ちを悟られまいと努力したかわからない
本当は私があなたのことを好きだってことに気付いて欲しかったけど
気付かれたくないって思う私も居て
心はいつだって裏腹で
自分の気持ちなのに
うまくコントロールなんてできないものね…
やっとあなたに好きだって事を伝えられたと思ったら
あなたはもう手の届かないところに行ってしまっていた
私の手紙も
読まないうちに…
〜夏のひとコマ〜
砂浜に座って
打ち寄せる波を数えていた
シュワシュワと音を立てて消える波は
まるでソーダみたいで
なんだか喉が渇くね
なんて言って笑いあった
夏の日
そんな日がずっと続くと信じて疑わなかった
こんな日が来ることなんて
考えもしなかったから
〜恋〜
空の匂い
風の匂い
季節の匂い
甘い記憶
〜月夜〜
月が輝く夜は
あなたへの思いもつのります
会いたくて
会えなくて
あなたの笑顔を思い出しては
切なくなる
もう一度…
もう二度と…
せめて夢で会えたなら
そっと月に願いをかけて
あなたのことを思います
もう二度と…
もう一度…
〜約束〜
忘れないで…
忘れないよ…
そんな約束を交わしてから
何年経っただろう
今では目を瞑らないと
笑った顔を思い出すことが出来なくなりました
今では耳をふさがないと
声を思い出すことが出来なくなりました
忘れないで…
忘れないよ…
忘れたくないのに…
忘れていってしまう…