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ゾンビにされた  作者: 斉藤一


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54話目

「暇なので、建物の中を見てきていいですか?」

「ああ、構わない。私は一度見たから、ここで明日からの事を考えていることにする」

「分かりました」


 私は、最初に自分の居た部屋へと向かう。本やボードゲームがあるので、後で持って行くのもありかな。


「あっ、私の服だ・・・」


 クローゼットを開くと、そこには私がここへ来た時に着ていた制服が綺麗に畳んで置いてあった。どのくらいの期間が経ったのかは分からないけど、ここには服を食べる虫は居なかったみたい。私は検査衣と検査用の下着を脱いで、元の下着と制服を着る。


「うん、こっちのほうがいいかな」


 私は、次いでユカリさんとアヤヒさんの部屋も確認する。同じつくりの部屋なので、違いがあるとすればクローゼットの中身くらい。そこには、私の部屋と同様にアヤヒさんとユカリさんの元々着ていたと思われる服が置いてあった。ユカリさんは大人しめの紺色のワンピース。アヤヒさんは何ていう服か分からないけれど、胸元が開いた大人な服だった。私はその服はそのまま置いて行く事にする。そして、次の部屋へと向かう。


「ここが、マリアさんの部屋・・・」


 私は、恐る恐るマリアさんの部屋へと入る。作りは同じはずだけど、何となく気持ち的に入りづらい。そして、私達の部屋とは違い、マリアさんの部屋は壊れていた。何が大きなものがぶつかった様に壁は凹み、崩れ、奥へと行けなくなっている。ユニットバスの扉も壊れ、中は洗面台が壊れ破片が飛び散ってる。


「一体、何があったんでしょうか・・・」


 ここは調べる事が出来ないと、諦める。アサミさんの部屋は、アサミさんが亡くなったと聞いているので、中へ入る事はしなかった。


「次は、食堂へ行ってみましょうか」


 食堂へ行き、冷蔵庫の中を確認する。そこには、腐るを通り越して干からびた食材が残っているだけだった。思ったよりも時間が経っているみたい。


「やっぱり、食べられるものは無いよね・・・」


 調理しないと食べられないようなパスタとかは残っているけど、腐るものは腐りつくしたって感じだ。


「あと、行きたいところは特に無いけど、暇だから色々と見てみようかな」


 ミカコさんの部屋は、もしかしたらアサミさんの遺体があるかもしれないから、怖くて行けていない。恐らく、無いとは思うけど、もし、万が一あったとしたら、一生夢に見ると思うから。なので、今まで一度も行ったことが無いアオイさんの部屋へ向かった。


「うわぁ・・・。マリアさんの部屋に負けず劣らずの状況だぁ・・・」


 アオイさんが研究に関する場所を破壊していったと言ったのは本当だったようで、研究のメインであるアオイさんの部屋は入る事すらできそうにない。そして、他はここに働く職員の宿泊場所と会議室くらいしか無いので、面白い物も無いだろうと思い、自分の部屋から本とボードゲームを持ってアオイさんの所へと戻る事にした。

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