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ゾンビにされた  作者: 斉藤一


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5話目

 未可子は、室内にある電話でピザ屋に電話する。適当にカルビの乗っているピザをMサイズで注文した。注文が終わったので、未可子はカエデの診察を開始する事にした。


「まず、名前と年齢を聞いてもいいかしら?」

「はい。本渡楓、12歳です」


 未可子はカルテにカエデの情報を書き込む。念のため、後で連れて来た者に確認を取るが、嘘はついていないと思っている。制服の校章が中学生の物だし。


「カエデちゃんは中学1年生ってことね。それじゃあ、まずは身長と体重を測るから、上着だけ脱いでそこに立ってくれる?」

「はい」


 そこには身長計付き体重計が置いてあった。身長と体重が同時に測れるので便利だ。カエデは上着をベッドの上に脱いで体重計の上に乗る。


「身長は142センチで、体重は31キロ・・・え? ちょ、ちょっと一旦降りて貰えるかしら」


 身長は中学生にしては少し小さいくらいだが、体重は軽すぎる。12歳女子の全国の平均体重は46キロだ。未可子は、体重計が故障したのではないかと思い、確かめる事にした。1キロの重りを持ってきて体重計に乗せる。体重計は、しっかりと1キロと表示された。


「・・・合ってるわね」

「あの・・・多分、体重計は壊れていないですよ。学校の身体測定でもその数値でしたから」

「本当に? よし、分かったわ」

(これは確実に虐待か何かで食事を与えられていないわね。まずはしっかりと食事を摂らせてあげる必要があるわ)


 未可子は再びピザ屋に電話する。さっきの注文に、ポテトと唐揚げ、ジュースを追加する。まだ配達前だったため、追加注文は間に合った。


「それじゃあ、カエデちゃん。今度はそこの椅子に座って貰えるかな? 触診するから、上は下着でお願いね」

「分かりました」


 カエデはブラウスを脱いでベッドに置く。シャツ姿になったので椅子に座る。向かいに未可子が座り、首にかけていた聴診器を右手に持つ。


「じゃあ、シャツをめくって貰える?」


 カエデがシャツをめくると、未可子は眉間にしわを寄せる。さっきの体重を見た時に思った通り、カエデの体は骨が浮き出るほど痩せいて、細い。胸もほとんど大きくなっていなくて、ブラジャーどころかスポーツブラもつけていなかった。未可子は、聴診器を当てて心音などを確認するが、今のところ異常は無さそうで安心した。心配した痣などは無く、身体的な虐待は無いようだし。


「はい、もういいわ。上着を着ていいわよ」

「分かりました」


 カエデはブラウスを上着を着て元の制服姿へと戻る。未可子は問診でカエデに自覚症状などを確認し、カルテに記入していく。血液検査は、後日行う事にして、今日の分の診察は終わりだ。そうしているうちに、ピザが届いたと電話で連絡があった。


「ピザが届いたみたい。ちょっと待っててね。あっ、この部屋じゃ食べる場所が無いから隣の部屋へ行きましょうか」

「ピザ、来たんですね! わー、一体、どんな味がするんだろう。楽しみです!」


 隣は小さな会議室になっており、机が4つと椅子が10脚ほどしかない。当然のようにこの部屋にも窓が無い。未可子はスイッチを押して灯りを点けると、カエデに待つように言った。

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