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ゾンビにされた  作者: 斉藤一


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26話目

 カエデ達が食事を終えた後、しばらく待っていると再びミカコとアオイが部屋へと入ってきた。さっきと違うところは、アオイはキャリーケースを持っているところだろう。


「診断の結果が出た。全員合格だ。そして、さっそく薬品を用意してきた」


 アオイが、キャリーケースを開けると、そこには透明な試験管に青色の液体が入っている物が5つ入っていた。それぞれ番号が振られており、その番号ごとに、入っている液体の量が違っていた。


「量が違うのは、それぞれの体格に合わせて調整してあるからだ。まずは、これを飲んでもらう事になる。これを飲むことによる報奨金は10万だ。過去の治験から、この薬を飲んで死ぬ様な事は無かったからな。ただ、一部の治験者がアレルギー反応を起こしたことがあるから、一応報奨金を付けている」

「アレルギー反応が起きた人は、卵アレルギーを持っていた人だったど、皆はアレルギーは無いから安全のはずよ」


 アオイに続いてミカコが薬の安全性について補足する。


「えっと、どのような効果がある薬なんですか?」


 カエデは、アオイに質問する。


「おっと、そうだな。この薬は、これから飲む薬が効きやすくなる様にする効果があるから、必須となる薬だな」

「この番号の物を飲めばよろしいのですね?」


 マリアはさっそく自身の番号が書かれた1番の試験管を手に取る。危険性は無いのに10万貰えるとなれば、拒否する理由は無い。と言っても、カエデにはすでに父親に報奨金が先払いされているので飲むしかないが。マリアが手に取るのを見て、他のメンバーも自分の番号が書かれた試験管を手に取る。


「特に味付けはしていないから、味はしないはずだ。体重に比例した量に調整してあるから、中身は綺麗に飲んで欲しい」


 アオイの説明を受け、皆で試験管の液体をこぼさない様に、綺麗に飲む。アオイは味はしないと言っていたが、何とも言えない味がした。


「よし、試験管は回収する。効果が出るまでしばらくかかるはずだから、明日まで体調に変化があるようなら申し出るように。一応、こちらも監視カメラで様子を確認するから、心配な者は監視カメラに映る場所に居るように」


 とアオイは言うが、実際には死角がない様に大量の隠しカメラが部屋に仕掛けられていた。なので、例えシャワーの途中に倒れたとしてもすぐに発見される事になる。


「ああ、一応アルコールの接種は明日まで禁止だ。部屋のアルコール類はノンアルコールに交換してあるからな」

「えー、そんな!」


 アヤヒ以外は誰もアルコールを飲まないので、アヤヒだけが文句を言うのだった。

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