第8話
ここは、聖女や見習い聖女が傷ついたものを癒す場所、治癒園。
「ひ、ひどい怪我ですね…」
サニーのケガを見た見習い聖女は真っ先に口を覆った。
驚きで目を見開いている。
サニー達以外にも怪我人は大勢おり、血生臭い匂いで充満していた。
血が染みる包帯が生々しい傷を思い浮かべさせる。
サニーの怪我は今寝たきりで治療を受けている兵士よりもとりわけ傷だらけで、立っているのが理解できない程の姿だった。
見習い聖女が驚くのも無理はない。
「治るまでどれくらいかかる?」
ライゼンが聞くが、見習い聖女は首を振った。
「私では力不足なので、クリス様を呼びに行きます。安静にしててくださいね!」
サニーの怪我は思ったよりも深刻だったのか、見習い聖女はそのまま走り去っていく。
ライゼンは時間がかかると思ったのか、治療と食事場所について話したあと、どこかに去ってしまった。
兵士長という地位だから、ここで休んでいるわけにはいかないのだろう。他にやることが残っているらしい。
「しっかし、どこも慌ただしいな」
「それだけ被害が大きかったんだよ。ヘルメスと私はそれほど怪我をしてないから、手伝えることがあるなら手伝いたいけど、今はサニーの側にいた方がいいしね」
「ま、そんな怪我だと、ぽっくりいっちまうかもしれんしな」
アスラとヘルメスがサニーを見て、心配そうに見つめる。
「歩いてる時は、何だ元気そうじゃんと思ったんだが」
ゆっくりと腰を下ろす場所が見つけることができ、安心したせいなのか、サニーはぐったりと仰向けに寝る。
「うー、全身が痛い」
「思ったより傷がひどいな。どれだけ全力で戦ったんだよ? 無理しすぎると一生戦えなくなるぞ」
「ヘルメス兄がお父さんみたいに…」
「説教されとくのがいいと思うよ。死ぬかもしれなかったんだし」
両脇から非難の声を浴びせられたサニーは思わず、何も聞きたくもないのか、うつ伏せになってしまう。
少しして、金の錫杖を持った白いローブを纏う女性がサニーとヘルメスの元にやってきた。
「聖女のクリスよ。すぐに治療を始めるわ! あなたもついでに治療を受けときなさい! こちらの方達をお願いね」
先ほどの見習い聖女は、ヘルメスの治療をするように命令される。
そして、治療が始まった。
アスラも見習い聖女の治療をついでに受けることになった。
クリスはサニーを仰向けにする。
サニーの顔を見て、少し目に力が入った。
だが、それも一瞬のことだ。
クリスは腹部の服を破り、どこに怪我があるか確かめるが、それは意味がない行為であることに気づく。
「本当にひどい。取り敢えず軽い傷を治すわね」
眩い光が錫杖から溢れ、それをクリスは手のひらに収める。
そして、サニーの体に手を翳した。
すると、サニーの体に魔力がゆっくりと入っていき、体全体に浸透していく。
「あ、あったかいね。痛みが和らいだ気がする」
「あまり呼吸を乱さないでね。私の魔力があなたの魔力に遮られて、浸透するのが遅くなるから」
言われた通り、サニーは呼吸を乱さないようゆっくりと深呼吸をしていたが、急に体が燃え上がるような暑さが駆け巡る。
「あ、あつ!」
「我慢して! 傷が治ってる証拠だから!」
傷が急速に閉じているせいか、暑くなるらしい。
熱湯をかけられている感覚に陥るが、サニーは我慢する。
「よし、終わりよ。それじゃ、血を洗い流しましょう。移動するわよ。リーズは服をとってきて!」
「はい!」
移動するのか、クリスはサニーの肩を持とうとするが、サニーはそれを拒み、自分で歩くといった。
だが、クリスはそれを許さない。
「このおバカ! さっさと担がせなさい! あなた以外にも怪我人はいるんだから!」
「ご、ごめんなさい」
急に豹変したクリスの恫喝ぶりにサニーは素直に従うことを選ぶ。
後ろでアスラとヘルメスがサニーの頑固っぷりに呆れていたが、素直に従う姿を見て笑っていた。
肩を担がれやってきたのは、聖女や見習い聖女達が使う浴場だ。
ここで、桶に貯めた水を使って、サニーの血を洗い流す。
男性は使用しないため、裸を見られる事もない。
クリスは座ったサニーの上から水をかける。
そして、タオルで拭き取る。
これを繰り返していくと、体にこびりついていた血は少しずつ流れて行った。
冷たい水に思わず体が震えるサニーを無視して、クリスはテキパキとこなす。
「まったく、これで大きな傷が見れるわ。ちょっと触るわよ」
サニーの体の中を調べているのか、ぺたぺたと手で触る。
「ここと、ここと、ここね。骨が折れてるのに声もあげないなんて、あなた、我慢強いわね」
クリスはそういって、骨が折れて腫れている場所を手で直接触り、回復魔法をかける。
すると、腫れがおさまっていき、どんどん痛みが引いていく。
「あつー! あ、痛みが引いたよ! ありがとう」
「どういたしまして」
クリスはサニーの体をタオルで拭いて、いそいそと話す。
「はい、これに着替えて。お仲間のところに行って、食事をとって、さっさと寝なさい。決して、過激な運動をしないように。傷は治ったけど、疲労は休まないと取れないからね」
「わ、分かったよ」
サニーの性格をある程度理解したのか、しっかりとクリスは釘を刺し、去ろうとする。
しかし、クリスはサニーに名前を聞いた。
「あなた、名前は? 後、年齢は?」
「サニー、歳は15」
「そう…私はクリス。何かあったら私を呼んでね」
「うん、ありがとう」
クリスは少し笑って、去っていった。
「こちら、どうぞ!」
サニーはリーズが持ってきてくれた服を着て、一緒にアスラとヘルメスの元に戻る。
そして、リーズは走り去っていった。
他の怪我人の治療に当たるのだろう。
「おお、すげぇ、治ってる」
「聖女の力は偉大だね」
二人は血だらけだったサニーの姿が、ほんの数十分で元に戻っていることに驚いていた。
二人とも治療を終えたのか、見習い聖女の姿は無かった。
「そうだね! もう腕をブンブン回せるよ!」
クリスの言葉は虚しく、一瞬で忘れ去られた。
超高速で残像を放ちながら、グルングルンと腕を回している。
サニーにとっての過激な運動とクリスにとっての過激な運動は全く違う概念だから仕方ないのかもしれない。
「痛い!」
当たり前だが、腕の関節に痛みが走り、サニーの額に汗が走る。
「運動は控えなきゃ」
そして、サニーはゆっくりと座り込み、黙ってしまう。
ヘルメスとアスラはころころと表情が変わるサニーを見て、笑みを浮かべた。
治癒園の入り口から、芳醇な香りが漂う。どうやら、食事のようだ。
「どうぞ! 食べてください」
リーズがどうやら、シチューを配っているらしい。
サニー達はそれを受け取って、食べる。
そして、治療と食事が終わる頃を見計らっていたのか、ライゼンがやってきた。
「終わったか? ついてきてくれ」
どうやら、これから先の話をしてくれるらしい。
「兵舎には色々とあるが君たちは宿舎で寝泊まりしてもらう。女性の兵士は少ないから、わざわざ寝る場所を分けていない。何か不躾なことをされたら容赦なくぶっ飛ばしていいぞ」
要するに自分の身は自分で守れと言いたいらしい。
いわゆる暗黙の了解という奴なのだろう。
兵士には荒くれ者も多いため、自然とそう言うしかなくなるのかもしれない。
「ここだ。君たちはこの宿舎にいる兵士とともに戦ってもらうことになる。中に入って自己紹介と行こう」
扉を開けて、ライゼンは中に入っていく。
扉の先は大きな大衆酒場のような場所で、いくつも椅子と長い机がある。
そして、兵士たちが律儀に座っていた。
ライゼンが訪れることを事前に知らされていたのか、すでに集合済みだ。ライゼンの姿を見た瞬間にに一斉に立ち上がり敬礼をする。
「楽にしてくれ」
ライゼンの言葉を聞いた兵士は、ゆっくりと椅子に座った。
「君達に新人の紹介だ」
「サニーだよ」
「ヘルメスだ」
「アスラ」
「以上の3名が新たに仲間になる。今日は親睦を深めておけ。明日から忙しくなるからな」
そう言ってライゼンは去ってしまった。
「え、ほったらかし?」
アスラが呆けたように言い、ヘルメスもどうしたらいいのか分からないため、無言だ。
「あのー、よ、よろしくねー?」
サニーはなんとか声を絞り出して、気押されたように手を振るが兵士たちから反応がない。
どうしようと思って悩んでいると、ある兵士が大きな声でサニー達に尋ねる。
「暗黒騎士を倒したのってまじなのか?」
「黒い鎧を纏った魔物だよね。それなら倒したよ?」
「す、すげぇぇー!」
椅子から一斉に立ち上がり、サニー達は取り囲まれてしまう。
「なんだなんだ!」
ヘルメスが兵士たちの変わりように驚くが、そんなのはお構いなしで、兵士達からの質問の嵐が飛んでくる。
「隊長、あんた、どっからきたんだよ!」
「どうやってそんなに強くなった?」
「なかなか、やるではないか」
と、まぁまぁ、好き勝手に言っている。
ただ、そんな兵士たちの質問に見過ごせない言葉があった。
「た、隊長って何? どうゆうこと?」
「え、隊長は隊長だが?」
兵士達が何言っているんだと本気で疑問の声をあげている。
「サニー隊長、暗黒騎士をどうやって倒したんだ?」
「え、えーーっ! ちょ、ちょっと待って。た、隊長? 私が? なんで?」
「そりゃ、暗黒騎士を倒したからだろ?」
「ちょっと待ってくれ、落ち着いて話を聞かせてくれ!」
ヘルメスが手で制止を促し、落ち着いたところで兵士たちから話を聞いた。
「こほん、それで、なんで私が隊長なの? ここには初めてきたんだけど」
サニーの言葉にある兵士が口を開いた。
話を要約するとこうらしい。
ここの兵士達はもともとライゼンの部隊の兵士で、急に集合をかけられらたようだ。
若い兵士が集められたことに違和感を覚えつつ、先輩方らはどこか荷物をまとめて出て行ってしまう。
なんだなんだと思い、ライゼンの話を聞いていくと、隊長が変わるということらしい。
それが、サニーということだった。
そこで、サニーとはどんな人か聞いてみると、なんと暗黒騎士を倒したということじゃないか。
それで、この騒ぎになった。
「大出世だな、サニー」
「まさか、こんなことになるなんてね」
「喜んでいいのかなぁ」
まさしく、大出世。
隊長クラスにまで這い上がるには、数多の実績が必要で、それはコツコツと積み上げていくものだ。
求められる実績は魔物の討伐数。
ランクが高い魔物であればあるほど、隊長の地位に近づく。
暗黒騎士はそれだけランクの高い魔物だった。
だが、暗黒騎士を倒しただけで、こうもなるのか、あまりサニーは納得できていない。
一人だけで倒したわけではないし、人の上に立つ経験なんてしたことがない。
喜びより不安の方が勝つというのは当然だろう。
「私一人で暗黒騎士を倒した訳じゃないし、倒したからってここまでのことするの?」
「私が説明しましょう」
サニーの疑問に手を挙げたのは、メガネをクイっと上げた生真面目そうな男性だ。
「まず、暗黒騎士は悪魔の眷属の中でも中級眷属と呼ばれる程、強力な魔物です。下手をすれば町や国が滅びかねない際ほどの脅威です。位は三つあって、下から順に、下級眷属、中級眷属、上級眷属とあります。上級眷属は、いわゆる厄災と呼ばれる魔物を指し、これも、下級、中級、上級と分かれています」
「つまり、厄災一歩手前の魔物を倒した功績が評されて、隊長の役を賜ることができたってことか」
「そうです。そして、ライゼン兵士長の考えはわかりませんが、若い兵士が集められたことを考えるに、サニー隊長を中心に新たな兵隊を作り上げ、経験を積ませることで、戦力の増強を計りたいのでしょう」
鼻息を荒くしながら、メガネの男性は説明してくれた。やり切った感があったのか、ちょっと嬉しそうな顔をしている。説明するのが好きなのだろうか。
「おい、話はもういいか。聞きたいことが山ほどあるんだが」
その後ろで兵士たちがうずうずとしながら、待っていた。
サニーがその眼差しにどう対応すればいいのか分からず、両脇に助けを求めるように見つめる。
アスラがため息を吐きながら、兵士たちに言った。
「まぁ、まぁ、今日は休ませてほしいね。サニーは大怪我を負って、治療を終えたばかりなんだ」
「そ、そうか。それはすまなかった」
兵士たちはあからさまに落ち込んでいる。
「では、このアリエルがお部屋に案内しましょう」
先ほどのメガネの人はアリエルというらしい。
サニー達はアリエルについていく。
おそらく食堂であろう場所からは、兵士たちの賑やかな声が聞こえるが、それも徐々に聞こえなくなっていく。
「賑やかだね」
「ああ、いい場所だ」
「若い兵士が多いですから、力強いでしょう?」
アリエルが目を細めて笑みを深める。
「これでも、さっきまではみんな浮かない顔をしていたんですよ。町の惨状にかなり堪えていましたから。でも、サニー隊長らがきてくれたおかげで、なんだか元気が出てきたんです。まだ、大丈夫だって」
かなり重い期待を背負わされているが、サニーはそこまで重圧感を感じていない。
「頑張るよ」
ただ、その一言で終わらせてしまうことを気に入ったのか、アリエルはさらに尊敬の念を浮かべた。
「ここがお部屋です。サニー隊長とアスラさんの」
ドアを開け中に入ると、二人部屋であることがわかる広さで、机や椅子、ベットが二つ置かれている。
「おおー、二人部屋? 部屋は分けられてないってライゼンが言ってたけど、いいの?」
「かまいません。兵士たちの気遣いによるものですから」
「なぁ、俺は?」
なんだかヘルメスはソワソワとしているが、アリエルは残酷なことを言う。
「ヘルメスさんは私たちと共に寝てもらいます。サニー隊長とアスラさんはここでおやすみになってください。ああ、体を拭きたいのであれば、治癒園にまでお越しいただければ。服もそこで調達できるはずです」
「ありがとね」
「ありがとう」
二人はお礼を言って、部屋を物色し始めた。
「さて、ヘルメスさん、こっちにきてください」
アリエルがニヤニヤとしながら、ヘルメスの寝る場所を案内する。
その顔に嫌な妄想が膨らむが、それは的中した。
「な、なんだこりゃぁー!」
「ははは、ひどいものでしょう?」
ヘルメスが見たのは、30名ほどいる兵士が寝泊まりする大部屋だ。
ベットはあるが、服が至る所に散らばっていたり、洗濯がめんどくさいのかほったらかしにしているのだろうか。
窓を開けていても漂う汗の匂いと、むさ臭い匂いに思わず鼻をつまむ。
掃除は全く行き届いていないのか、埃も漂っている。
「ははは」
アリエルもこの惨状にはどうも苦笑するしかないようだ。
「掃除だ」
「はい?」
「掃除するぞ!」
「いやいや、それは無理かと。私が初めてきた時はみなさん言うことを全く聞いてくれなくて。仕方ないのかもしれません。みんな訓練や実戦で疲れていますから」
アリエルは悪夢を思い出すかのように天を仰いだ。
「そんなことは知らん、俺とお前で勝手にやる。てか、サニーとアスラの部屋は綺麗だったぞ?」
「それは私が掃除をしました」
「そうか。アリエルは綺麗好きか? 俺は綺麗好きだ」
「それはそれは」
意気投合したのか、アリエルとヘルメスはお互いを見合う。そして、アリエルが笑いかけて言った。
「では、始めましょうか。お掃除大作戦を!」
こうして、アリエルとヘルメスの長い戦いが始まった。
「うーん」
目をゴシゴシと擦り、欠伸をする。
隣のベットからはまだ寝息が聞こえる。
もう起きる時間のため、アスラはサニーの体をゆする。
「起きて、サニー。朝だよ」
「むにゃむにゃ」
昨日の疲労のおかげで深い眠りについているのか、サニーは起きるそぶりを見せない。
「起こすのは可哀想かな。先に行ってるね」
アスラは起こすのは早々に諦めた。
寝巻きから普段着へと着替え、朝食をとりに食堂に出る。
「やぁ、ヘルメス。起きてたんだ」
「お、あはよう。アスラ」
ヘルメスの挨拶に返事をして、横に座る。
「サニーは?」
「まだ寝てる」
「寝てんのか、他の兵士は朝っぱらから訓練してるってのに。ま、朝食の匂いに釣られて起きてくるだろ」
「動物?」
「だな」
食堂には気のいいおばさんが朝食を作っている。
朝から訓練に出ている兵士たちが帰ってくるまでに人数分の朝食を作るそうだ。
「昨日はなんだか騒がしかったけど、どうしたんだい?」
「あー、まぁ、掃除だよ掃除」
「掃除?」
「俺綺麗好きだからさ、勝手にやらせてもらった」
それから、2人は世間話をしながら朝食を待っていると、なにやら良い香りが漂ってきた。
「うーん、ご飯ー?」
香りに誘われたやってきたのは、枕を抱えたサニーだ。服装は寝巻きのままで、髪は散らかっている。
「おま、ここ家じゃないんだぞ。さっさと着替えてこい」
「えー?」
まだ寝ぼけているのか、ふらふらと歩みを進め、アスラ達が座る机にべったりと胸を預ける。
机の上に枕を乗せ顔を埋める姿は、故郷の村でよく見た風景だ。
「はいよ、朝食ね」
目の前に出された朝食を霞む目でとらえると、サニーはものぐさそうに手を動かし始める。
「おばさん、ありがとう」
「どういたしまして」
ヘルメスもアスラも朝食を食べる。
「あれ、みんなどこ行ったの?」
「朝っぱらから訓練だとよ」
「私たちも行こっか?」
「いいけど、体は大丈夫なのかい?」
「大丈夫」
目をしょぼしょそうとさせながらも、気の抜けそうな声でサニーは答えた。
どうやら、完全回復したらしい。
早く寝たおかげだろう。
朝食を終えた3人にライゼンがやってきた。
「あれ、ライゼンだ」
「ああ、おはよう」
相変わらずの疲れた笑顔でライゼンは話す。
「さて、任せたいことがある」
「何かな?」
「昨日の襲撃で暗黒騎士が2体現れた」
ライゼンの言葉に3人は驚く。
「あれ、もう一体いたんだ?」
「ああ、君たちが一体、こちらで一体倒した。激しい戦闘で南地区と北地区は同等の被害を受けた。復興は進めているが、今、我々兵士がやるべきことは他にもある」
ライゼンはサニーに説明書のようなものを渡す。
「やって欲しいのは強化訓練だ。悪魔の調査はこちらで請け負うが、肝心の対抗手段がない。だから、短い時間でもいいから、若い兵士を集めて強い部隊を作り上げる。お前達がやってきたやり方でいいから、あの兵士らを鍛えてやってくれ」




