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【詩集】Shangri-La

風 ~わたしをはこんできたもの~

作者: 野鶴善明

 風 わたしの体を吹き抜けて

 風 わたしの心を洗い流す

 風 わたしの心を透明にして

 風 そんな時ふと気づかされる


 風 水をゆらして

 風 花をゆらして

 風 木の葉をゆらして

 風 わたしをゆらす


 風がどこから始まるのか

 それはだれも知らないけど

 たぶん、風はわたしの生まれた

 遠いふるさとから吹いてくる

 風はわたしを生んだ

 母の吹く口笛


 風 わたしの体を吹き抜けて

 風 わたしの心を洗い流す

 風 わたしの心を透明にして

 風 そんな時ふと気づかされる


 わたしがなぜわたしなのか

 それはだれも知らないけど

 きっと、わたしの魂というものは

 母の息吹が滴になったもの

 わたしは風がはこんできた

 母の心の鼓動


 風 命をはこび

 風 命をはぐくみ

 風 命をいつくしみ

 風 わたしをここへ連れてきた


 風 野原をわたり

 風 森をわたり

 風 海をわたり

 風 わたしをどこへ連れて行く

 

 

 

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― 新着の感想 ―
[一言]  拝読させていただきました。  変則的、ですが耳に心地のよいテンポが印象的です。  風、~の言い回しがリズムを作りつつもその後に続く一言が美しく、風という言葉の透明感をも引き立てているのがと…
2010/05/28 23:54 退会済み
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