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裏3項 たゆたう失意の末に
あれからずっとここにいる。
10年くらいは経ったのかな。
ルーク様。ルーク様。
わたしは、貴方を助けているつもりだったけれど。助けられていたのは、わたしの方だ。
貴方といると、色んなものが鮮やかに色づいて見えた。だけれど、今は何をみても灰色に見えるよ。
会いたいよ。ルーク様。
強がって、あなたの楔だ、なんて思っていたけれど。
本当は、貴方と生きていくことが。
この世にかけがえのないものを作ることが。
怖くて、逃げ出してしまっただけなのかも知れない。
会いたいよ。
貴方と軽口をたたいて、一緒に笑って。
皮肉を言い合って、また楽しく過ごしたい。
これでは子供の頃に逆戻りだ。
今のわたしは、うずくまって、膝を抱えて待つことしかできない。
たすけて。ルーク様。
ただただ悠久の時が辛くて。
わたしは目を瞑って、また貴方の夢をみるのだ。