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王国の彼是  作者: 紗華
16/197

16:報告書

「どうだったんだ?デュバル公爵令嬢とのデートは?」


王城の朝の会議室。警備計画案が仕上がったと連絡をもらい、最終確認をしているのだが、予想通りの展開に溜息が出る。

扉の先で待っていたラヴェル騎士団長とイアン団長の、好奇心を全く隠していない顔に、後ろに控えるネイトへ殺意が湧いた。


「護衛に付いた隊士(ネイト)から、業務報告書が上がってるのでは?」

「業務報告と()()()()()()()に相違がないか、確認する必要があるだろう?」

「…イアン。殿下に不敬だぞ」

「おいおいラヴェル、お前も報告書を読んで、腹捩らせてただろうよ」

ネイトよ。どんな報告書を提出したんだ?


「で?馬車から降りたデュバル公爵令嬢の顔が真っ赤だったって、何したんだ?」

「聖堂前の広場は半分だけ開放するんだな?」

「城下町じゃ()()()()()歩いてたそうだな」

「公爵家から聖堂までのコースの警備に問題はないな」

「馴染みだった店の連中にデュバル公爵令嬢を()()して回ったんだろ?」


「~~~っ。ネイト!お前はどんな報告書を提出してんだ!」

「宰相閣下の元まで上がる報告書です。虚偽の報告は一切しておりません」

「虚偽はなくとも、()()してるだろうが!」

「イアン団長には問題ないと言われましたが?」

「問題しかないだろ。馬車の中では会話しかしていないし、歩いてる時も指を絡めたりしてない!」


「ですが、広場でのキ――」

「見たのか?!」

「人聞きの悪い事を仰らないで下さい。不可抗力です。殿下は()()()なんです。」


「そこへ直れ!その口切り落とす!」

しれっと嘘をつきやがって。ついでに、キスの後のリアのあの表情を目にしたであろう、その眼もくり出すか?


「ブフッッ」 

「ヒッ…グ、ククッ」

イアン団長は吹き出し、ラヴェル騎士団長も堪え切れていない笑いが漏れている。笑うなら堂々と笑え。


「…ネイト。報告書は提出し直しだ」

「残念ながら、()()()で宰相閣下に提出済みです」


ラヴェル騎士団長は過呼吸で退場。

会議は警備計画承認で終えた。



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