伝言ゲームが始まりますよ
とても怖い話を聞いてしまった。いわゆる牛の首的な話だ。一度聞いてしまったら、誰かに伝えなければ呪いが降りかかり、突如命を落とすらしい。中途半端に伝えようものならば必ず不幸に見舞われるという。この恐ろしい話を誰かに伝えなければ私は助からない。しかし私にはそんな事はとても出来ない。何の罪もない他人を巻き込むわけにはいかない。私一人の胸のうちに秘めておくべきだ。しかし偶然そういう場面に遭遇し右足を二回ま
伝言ゲームの怖いところは、いつの間にか一番伝えなければいけない部分が失われてしまうということなのです。恐ろしい話として伝わっているならまだ良いかもしれません。愉快な話として伝わっている、本当は恐ろしい話もあるとは思いませんか。例えば、人から人へと渡るたびに変容する物語、変われば変わるほど真実へと近づく物語、いつの間にか難易な条件が容易い条件になり、誰もが知らぬまに他人を呪うようになっていたりするこ