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カウンセラー岡崎  作者: けんけん
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企業カウンセラー

「企業カウンセラーの経験は多いですが、経営者がいらっしゃるのは初めてですね・・・。」


岡崎は、ある近畿の中小企業の社屋の一室で、待機しているとその会社の経営者がノックと共に入ってきた。


「岡崎さん、うちは製造業で細かく単調なライン作業が多いことからメンタルヘルスのケアをお願いしたいと依頼しましたが、実は契約の更新が難しくなりまして・・・。」


「なるほど・・・かまいませんよ。一応理由はお聞きしたいのですが、先月いらっしゃったコンサルタントの斎藤さんからの助言ですね?」


その言葉に社長は驚きの表情を見せた。


「なぜ分かったんですか?」


その言葉に岡崎は答える。


「経営が厳しいという状態でコンサルを雇い、一か月情報収集をし、新規顧客の開拓や単価UPの提言より経費削減を進言されたのだと思いますが、三流コンサルタントが考えそうなことです。」


岡崎は険しい表情でそう吐き捨てた。


そして、すぐにいつもの柔和な表情に戻り、社長を対面の椅子へ促し、話し始めた。


「社長、現在の会社を憂いている社長が藁にも縋る思いで依頼したコンサルから経費削減を言われたときに、本当に辛い思いをされたと思います。」


「この会社を創業されて何年でしたか?」


「今年の7/5で35年です。」


「それは凄いですね!昨今企業の生存率は10年で6.3%と言われていますから、社長は経営者として非常に優秀であり、努力されてきたのだと思います。」


「まあ、色々あったな・・・。」


「そんな優良企業もこの不況の波で、厳しい経営を強いられる中、従業員のメンタルヘルスを守るため、カウンセラーの私を常駐させるという決断をされたというお人柄に非常に感動しておりました。」


岡崎が、そういうと、社長は苦い表情をし、


「その経営判断が、この会社を更なる窮地に立たしていると先日コンサルタントの斎藤さんに指摘されました。」


非常に悔しそうな表情が見て取れる。



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