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猫勇者  作者: わんこ◇猫好き
召喚されたのは、小さな勇者?
4/6

魔王軍が来た!?

大きな暗黒の森のとなりに、ちょっとした街がありました。

森には恐ろしい魔物が住んでいますから、街を守るために高い城壁で囲まれています。


城壁の上では、兵隊さん達が街の周囲を見張っています・・・でも、あれあれ? みんな居眠りしていますよ。

昨日の夜は、引退する兵隊さんの「お別れ会」があったので、みんな二日酔いなんです。


のっぽで無精髭の隊長さんが、見回りにやってきて、みんなを起こします。


「おまいら、まじめに仕事しんとね」


そう言う 隊長さんも大欠伸です。


「隊長さ、そんただこと言うぺ、魔物なんてオラ生まれてこの年までみたことねっぺさ」

「おっかあが、子供んときに、すこだま来たってけどな」


魔物が街を襲うのは、何十年に1回くらいです。 関東大震災とか伊勢湾台風とかの感じですね。


「んだな〜、わいら見るのは、大晦日の魔王くれーなもんだな」


この地方では、大晦日に魔王が現れて「悪い子はいね〜が〜」って、子供を追いかける風習があるんです。

魔王に泣かされた子供は、強い子に育つと言われています。がんばって魔王を捕まえた子供には、ご褒美として甘いお菓子をもらえます。


「大人になったら、魔王の役やるの楽しみだったすけど、あれは誰がやってんのかね」


そうなんです。だれが魔王をやっているのか、誰も知らないんです。


「そういえば、オラも聞いたことねーべさ、でげえ、本物の魔王様なんでね?」


「「「わはははは」」」


兵隊さん達が大笑いしたときです。遠くから地響きが聞こえてきました。

どしん、どしん、大きな音が近づいてきます。地面もぐらぐらと揺れました。

森の奥から、大きな白いドラゴンが歩いてきます。


「「「ど!どらごん!」」」


兵隊さんたちは大慌てです。二日酔いでふらふらしながら、鐘を叩いて街中に知らせます。

街中は大混乱。人々はみんな逃げ出しました。


※作中の方言っぽいセリフについては、雰囲気でてきとうに作りましたので「どこそこの方言」というわけではありません。

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